猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

ウサギ夫婦とメスヒト

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

 

 帰ってみると、ウサギのご主人様が私の教えた『日本の正座』をしながら待機していました。

全裸で。

ですので、靴を脱ぐ前に直蹴りを顔面にぶち込んでみました。
スカートが翻って下着が見えぬよう、しっかり手で抑えながらです。
これでも慎み深い淑女ですから。
ご主人様は「ありがとうございますっ!」と実に紳士らしいたわけた台詞と鼻血を噴出しながら、後方に倒れました。
後頭部が床に激突する音が聞こえましたが、自前の毛皮があるので絨毯に落ちたようなものでしょう。
いつもの事ですし、無視します。

「あら、おかえりなさい」
「ただいま帰りました、奥様」

会釈します。
この家の実質的な支配者であるご主人様と同じくウサギの奥様は、私のようなヒトメスに対しても「可愛ければそれでいいのよ?」と大事に扱ってくださいます。
夫婦の営みに混ぜようとするのは全力でお断りさせていただいておりますが。
美貌もスタイルも私とは比べ物にならない方と一緒になど、居た堪れない気持ちになりますので。

「ねぇ?」
「なんでしょうか」
「ちょっと強過ぎるんじゃないかしら。意識、飛んじゃってるわよ?」
「…事故です」
「あらあら」

困ったように目を細めて笑う奥様ですが、実のところこの顔は面白がっている顔です。
何故面白がっているのかまではわかりませんが。

「あなた、こんな所で寝ていると風邪をひきますわ」

と、躊躇なく爪先をご主人様の脇腹に打ち込みました。
ご主人様は一瞬目を見開きましたが、そのあと「ごふぅ」と唸って再び目を閉じます。
何時ものことです。

「起きないわぁ」
「そうですね」
「じゃあ、仕方ないわよねぇ?」

奥様がにこにこと楽しそうに背後から取り出しましたるは、油を吸って光沢の出ている荒縄です。
昨夜、私が揉み解してから油に漬けた物ですね。
それを使うということは、どうやら合格点を頂けたようで何よりです。

「いい機会だし、臨時で授業しちゃうわね」
「…よろしくお願いいたします」

この状態の奥様に逆らえる人は、少なくともこの家には存在しません。
私はもちろんですが、ご主人様も含めての話です。
そして今夜は程よい強さの縛り方を教えていただきました。
まあ、私が教材にされないのであれば、別に問題は感じませんね。
最終的にはご主人様もお悦びになられてましたし。
ちょっとそのときの顔が気持ち悪かったので、えびぞり状態で吊り下げられているご主人様の上に重石を乗せたら「駿河問い!? 何を聞きたいのかな? かな?」と意味の分からない事を仰いましたので、とりあえず高速回転させておきましたが。
奥様が「筋が良い生徒を持つと教え甲斐があるわぁ」とご満悦でしたので、とりあえずは良かったのではと思います。
 

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