猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

草原の潮風04

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草原の潮風 第4話

 

「この化け物がぁ!!」

ガキンッ
シールドの一部が振り下ろされた戦金槌で欠け、一瞬火花が映り、操縦席を前方からの揺れが襲う。

「この野郎っ・・・」
次の一手を繰り出される前に右のレバーを前に倒し、ナイフを横薙ぎに払って首筋を狙う・・・
グンッ     ザシュッ
ナイフは目の前の獣人の首元を貫き・・・正面モニターにも赤い飛沫が飛び、
目の前の巨大な影が前にガクンと倒れてくる。
「ゴハッ・・・・・・」
力のない、胸から息を押し出すような声・・・ナイフの一撃は致命傷を与えたようだ。

瞬間何も聞こえなくなり、静寂が俺の心を支配する―――とうとう、自分は人を殺めた。
その考えだけが全てを支配したが、それは長くは続かない。

「ピピッ」
「隊長、後ろ!」

後方からの攻撃を知らせる警告音が鳴り、
ほぼ同時に、援護射撃をしているお嬢の声が空っぽの頭に響く。

ガシャッ・・・・・・
誤射を防ぐ為に付けられた安全ピンを抜き、トリガーに手をかける。
それに反応して血に染まった機体の右手が伸び、シールドを構えた左腕が添えられる。

「この化け物め!よくも、頭領をぉぉ!!」
冷酷と呼べるぐらい冷静に判断できているというのが、自分でも判る。

トリガーを引いた瞬間、向かってくる獣人の胸から上が蒸発するかのように消し飛び、
遅れて襲ってくる振動と爆音。
砲から自動排莢され、地面に転がる薬莢が奏でる甲高い金属音。

ここは紛れもなく戦場で、俺の初陣だ。
あの後、基礎的な訓練を1週間ほど行い、俺たち機械化部隊は山賊の掃討任務に借り出された。

「隊長、ぼさっとしないの敵に囲まれるわよ!」
「あ・・・ああ、判ってる」
カレンが山賊の騎兵を切り捨てて退路を確保してくれた。
それに呼応して、俺も味方が確保している即席の前線砦まで後退する。


俺達は、人型戦車4両で基地を出発し草原を抜けた。
その先の村で味方の弓兵やら魔法使いの歩兵部隊10人程度と合流して、約2日の行軍を続け現在に至る。


何故4両もあるかというと、博士が猫井技研と、
シュナムル・インダストリーに頼んで、俺の機体のレプリカを発注していたからだ。

納入しにきた方々の話によると
「いやー、電装系がほとんど落ち物頼りなんで、苦労しましたよ。
こっちは、Z80やi4004でさえ模造品作る技術ありませんからね・・・」
「モーターに関しても研究所の完全なカスタム品ですから、壊さないで下さいよ」
とは言うものの、レプリカというよりどうみても、
手のつけようがなく放置してた落ち物を、今回の件で引っ張り出してきたというような風貌であった。

あちらこちらが錆びたり、コックピットの機材が車両によって異なったり、
恐らく、以前乗っていた操縦者が施したと思われる私的な改造が施されている箇所も少なくない。
まあ、動けるのを3両も調達してこれたこと自体が奇跡のようなモノだから、とやかくは言わないが・・・。

尚、装甲材に関してはこちらの世界の耐魔法処理が施されたものの方が、
魔法に対して非常に優秀で、俺の機体もそれに換装され、そのせいで現在はパールホワイトに近い色に変わっている。
それに伴って重量も10%近くも軽くなって・・・・・・本気でこいつを飛ばす気なのか、博士は・・・。

ドシンッ

機体をドリフトさせ、砲が敵の方を向く状態で塹壕に滑り込ませる。
深さが2メートル強しかないため、機体の上半身がはみ出る形になるが、これはこの際仕方がない。
寧ろ敵に圧迫感を与えるためなのだと割り切って、操縦席から飛び降りた。

「おっかえりー!」
「隊長も姉さんも、よくご無事で・・・」
カレンも、同じように強引な駐機を果たして、ゼノスとお嬢の前に歩いてくる。

「さて・・・リーダーらしきやつを倒せたはいいが、どうしたもんか」
「瓦解する気配もなければ、降伏する気もないわ・・・」

「うわー・・・両方とも血で真っ赤だね・・・」

お嬢のその言葉に、振り向いて機体を見上げてみる。
敵の頭領に一撃を加えた時の返り血が、機体の頭部から右腕を真っ赤に染めている。
左側は無事だが、それもシールドに返り血がかかった結果であり、
シールドは元から真紅に染められていたかのように真っ赤になっている。

「私のは、元々赤い・・・」
カレン機は赤いカラーリングが施されている。
彼女自身が『無双のリナ』の道場の出身であることが理由らしい。

それでも、返り血は識別用につけられた白色の角まで紅く染めていた。

ちなみに、ゼノス機は青、お嬢のは黒の塗装が施され、
各自の武装も"実戦データの収集"目的でそれぞれ違う物にされている。

「いやー、接近戦挑んでくれて助かったよ・・・折れた矢が絡まっちまってさ・・・」
弓兵が、すまなそうに壊れたクロスボウを掲げてみせる。

「ん?・・・マスケット銃支給されてなかったっけ、あんた・・・」
この部隊は、何かと目新しい装備が多く支給されていたし、
名前が弓兵隊所属のままでマスケット銃を装備している彼の異様さは、合流した時に濃く印象に残っていた。

「いやさ・・・今時に出てきた火器ってのはどうも熱くなって嫌でねぇ、
おいらみたいな臆病者にゃ、ジャムるクロスボウなんかよりも、銃よりも、昔ながらの長弓が一番だぁさ」
扱いなれた物が一番。
最もな意見かもしれないが、一度も使わずに終わってしまっては効果がわからない。
「確かにまあ、意見はわかるんだけど・・・」

「代わりに私が使ったんですけど、全然命中させられなくて・・・」
と、とんがり帽子にミニスカート、手にステッキという、
魔女っ子風味な姿の見るからに魔法使いですという少女が、横から話し掛けてくる。

「こうやって・・・使うんですよね?・・・ここで照準つけて・・・」
確かに、前後を間違えるとか根本的な間違いはしてないし、
反動がかかっても問題なさそうな、ちゃんとした持ち方をしてはいるが・・・

「違う、そっちが上じゃない、こっちが上・・・で、照準はここの凹みと、先端の凸でつける」
銃を横向きに構えて、銃身の溝なんかで照準をつけていたのでは、全部台無しだ。
「あ、こうやるのか・・・・・・ふむふむ・・・」

―――この部隊、扱いに困るような変な連中ばかり集められてるのは気のせいだろうか?
とにかく・・・今は、休もう。さっきの白兵戦のお陰で、精神的にクタクタだ。


「て、敵襲!!」
歩哨の大声が響き、俺も飛び起きてテントから出る。

ズキューン   ズキューン

「うぐあっ」 「がはぁっ」

ん・・・すぐ後ろから銃声?と遠くからの悲鳴?ってことは、こっち側の人間だ・・・。
不審に思い振り向くと、さっきの魔女っ子が他の魔法使いと組んで、
マスケット銃で突撃してくる敵の歩兵を、それも確実に額を狙って狙撃している。

「あ、当たった・・・これ、良いですね。遠目の魔法使えば目標遠くても当てられるし、杖の代わりにこれ持とうかな」
・・・・・・魔法使いが、ゴル○ばりに的確な狙撃するなんてこの部隊ぐらいなもんだろう。
この世界の文化の凄さを悟ってしまったような気がする。

「隊長さんよ、行かなくて良いのかい?」
魔女っ子の横で弾込めに尽力している魔法使いに言われて、思い出す。

「そうだった、他の連中は?」
「仮眠中だった連中以外は、とっくに出てる」
その言葉を聞きながら、俺は操縦席に飛び乗る。

上から胸部装甲が降り、正面・側面モニターに灯が燈る。
各種動作テストの文字列が左のモニター、残弾及び損傷率の表示が右のモニター。
それぞれが、黒背景に緑の文字で一瞬映り、すぐに補助カメラによる風景表示に切り替わる。

そして『シートベルトを着用してください』のエラーメッセージが正面モニターに・・・。
忘れてたよ・・・これでよし・・・。

「01出るよ、周りにいるやつは退避してくれ」
拡声器でそう呼びかけて、機体を塹壕からジャンプさせる。

ズシィィン

「・・・当たれ、ファイヤーボール!!」

ボッ ボボッ

砦を出た瞬間、3つの火球が続けざまに左肩部に命中し一瞬、モニターが焼け付いたかのように真っ白になる。
右モニターにダメージ表示・・・損傷は、装甲の消耗のみ・・・。

「き、効いてない・・・」
「怯むな、あんなデカブツ、取り付いちまえば!!」

ファイヤーボールの魔法を放った山賊と、槍を持った別の大柄な山賊がこっちに向かって突撃してくる。
逃げるなら、逃げろ・・・来るなら来い・・・心の中でそう叫んで、対戦車砲を向ける。

バスンッ・・・・・・  ジュッ

聞こえるはずのない、人が蒸発する音が聞こえる・・・。

「う、うわあぁああ、か、神様ぁっ」

俺の放った弾丸は、槍を持っていた山賊の上半身を吹き飛ばし、
肉片や血の雨と共に、魔法を放った山賊の横に着弾。
生き残った方は、錯乱状態のまま森に逃げていく・・・これでいい、これで無駄に殺さずに済む。

「くるな、くるなってば・・・!!くるなよっ!!・・・ザザー・・・ひゃあああ」
何分経っただろう。気がつくと、無線通信で喚きだすゼノス。

「ゼノス、どうした。落ち着け、慌ててるとまた操作ミスるぞ」
「た、隊長・・・助けて!・・・ザザー・・・後ろからドラゴンみたいなのが・・・あ・・・ザザー」
通信が突然途切れ、雑音のみになる。
最悪なら被撃墜、良くても通信装備が故障していては、味方との連携がほとんど取れなくなる。

・・・一言でいうと、事態は一刻を争う。
考えるより早く足がアクセルを踏み込んで、左手の指が弾倉交換のボタンを押す。
高速移動中の弾薬補給は、あまり好ましくないが、今は1秒でも惜しい。

「ギャアァァッ」
程なくして、聞いたことのないような生き物の声が聞こえ、
通信アンテナ付近をえぐり取られたゼノス機と、周りに展開している味方の歩兵連中の姿が視界に入ってくる。

「き、来た!」
「アイツの翼を狙ってくれ、地面に落っこちてくりゃ、俺達でも戦える」

俺に気がついた何名かがこっちを指差して、それに気がついた指揮官が拡声器で指示を出してくる。
それに従って、反動をつけて機体を飛翔させた。

機体は風で大きく揺れるが、それでも5m、10mとぐんぐん上がっていき・・・
味方に被害を与えた、ヤツの紅い両目がしっかりと視認できる距離になる。

「キシャァァッ!!」
ヤツは口を大きく開けて、こっちを威嚇していた。

「トカゲは大人しく・・・野ネズミでも襲ってな!」

カチンッ  ドドドドッ

人以外のモノであるヤツを殺すのに、躊躇はなかった。
トリガーを引くと共に、5筋の火線が次々とヤツに向かっていく。
いつもは、単発で発射するように設定しているが、こういう使い方もできるのだ。

1発目がはずれ、2発目がかすって、3発目以降がヤツの翼や体に命中する。
「グオォォオオオ!!」
悔しそうな泣き声と共に、ヤツは地面に真ッ逆さまに落ちていく。
俺も落ちてはいるが、背中の水素燃料ロケットで随分と減速され、軟着陸する。

俺が着陸した後も、未だに闘志を滾らせたヤツと、
ヤツを呼んだらしき山賊の魔法使いが、未だに味方とにらみ合いを続けていた。

「キシャーッ!!」
「近づくなら、容赦はしないぞこいつは・・・!」
山賊がドラゴンの頭に上って、そう言ったときだった。

カチャリッ       ターン

「うわちっ・・・な、なんだ!?・・・あ、水晶球が!」

銃声がすると、山賊の手からは血が滴り、手に持っていた水晶球が転がり落ちる。

「その水晶球で召喚したドラゴンだってことは・・・魔法を齧った者なら、わかりますよ」
いつのまにかそこにいたのは、先ほど狙撃の才を発揮したあの魔法使いの少女であった。

「よ、止せ、止めろ・・・割るなぁぁ」
「これで・・・・・・お終いっと」
周りが呆気に取られてる中、彼女は水晶球に向かって銃床を振り下ろす。

パキィィイン

「あ・・・・・・ああ、俺の豪華一点張りの水晶が・・・」
ドラゴンは、数秒のうちに光の粒となり消えていき、その場には戦意を失った山賊の魔法使いだけが残される。

「はい、逮捕っと・・・・・・・・・どうしたんですか、みなさん?」
彼女が最後に言った一言で、しばらく止まっていた時間がようやく流れ出す。

「・・・嬢ちゃんの姿があまりに凛々しくて、見とれてたんだろうよ。俺も勿論な」
一番最初に返事をした歩兵隊の指揮官の言葉が、特に印象深く残った。

ほどなくして、先頭を切って突入していったカレンとお嬢からの制圧完了の通信で、戦闘は終わりを告げた。
雑魚は随分逃げられたが、頭領の死亡を確認し幹部数名を生きたまま捕まえ、
近隣の村々から救助要請が出ていた人質も、ほとんど無事な状態で確保。
味方の被害は、ゼノスが軽い打撲を負った以外は、ほとんど擦過傷や浅い切り傷で特に怪我というほどではない。

もう、すっかり夜は明けて・・・・・・太陽が昇り始めている。
状況の確認を終えると、前もって取っておいた宿屋へ向けて皆で移動を開始する。
今度は下りだし弾薬を使った分軽いので、行きより随分楽だ。


既に戦闘を終えて半日以上。
先ほどまで朝日が見えていたのに、もう夕方である。

「う・・・痛たっ・・・」
「ほら、しっかりする。まったくもー、そんなんだからボクとかに襲われるんだぞ」
「・・・・・・で、でもっいきなり背後から・・・僕の機体、旋回性能とか低いし・・・」
「機体のせいにするなんて、情けない子だな・・・。回復魔法もこれぐらいでやめよっか?」
「そ、そんな~・・・ヒドイよお嬢・・・。そういえば、姉さんと隊長は?」
「カレンちゃんなら、他の人たちと捕まえた山賊を王都に届けに。
隊長は、報告書書かなきゃいけないからって、別の部屋取ったみたい」

「ふ~ん・・・・・・え?ってことは、今日ってお嬢と僕の二人なんですか?」

「うん・・・・・・据え膳喰わねば、女の恥よね・・・」

ビクンッ・・・・・・ドタドタドタドタ

お嬢が小声でいったそれに反応するように、
回復魔法をかけてもらいながら座っていたベットから飛び上がり、
部屋の中でもお嬢から一番遠い場所までに全力で逃げていくゼノス。

だが、それは皮肉にも出入り口とは完全に逆方向で、逃げ道をお嬢に塞がれる格好になり、
彼女の征服欲をかき立てる結果になってしまう。

「心配しないでよ、こないだみたいには痛くしないから・・・」
そういって、彼女は彼の寝巻きのズボンを下げて、パンツの中を弄る。
「そんなこと言ったって・・・・・・あうう・・・」
ゼノスのペニスを小さな両手で握り、口に含んで舌で撫で回す。
「・・・・・・ぷはっ・・・・・・それとも・・・こっちの方が感じる?」
「・・・・・・はぁ・・・ううっ・・・・・・ダメですよ、そんな所舐めちゃ・・・」
口を一度放して、裏筋から袋の方に段々と舌を下ろしていき、彼の顔を下から見上げる。
「すっかり紅くなっちゃって・・・・・・かわいい」
そしてゼノスの足に乗ったまま、自分の着ている寝巻きを脱ぎ捨てる。

シュルル・・・・・・バサッ

「あ・・・あ・・・見ちゃだめだ、見ちゃ・・・」
「こら、失礼だよそれ・・・せっかく、見てもらいたくて脱いだのに・・・」
「え・・・でも・・・・・・」
目を手で覆い隠して、必死に見ないように勤めるゼノスだが、
彼女にとってはそれさえも、彼をからかう材料でしかない。

「でもじゃない、ほら・・・こんなに成っちゃってるんだよ・・・」
そういうと、ゼノスの腕を引っ張り、自分のお世辞にも人並みはあると言えない、
膨らみかけの胸に当て、彼の目をまっすぐに見つめる。
「・・・あ・・・先のほうが立ってる」
「そ、揉んで・・・優しくだよ、外側からゆっくり」
「う・・・うん」

自分より、ずっと幼く見えるのに自分よりずっと年上の不思議な存在。
姉さん以外の女の人で、唯一マダラでひょろひょろしてる自分を一人の男として見てくれる人・・・

「あん・・・・・・もうちょっと、ゆっくり・・・」
「は、はい・・・」
言われるがまま、従順に言葉に従う少年。
「そうそう・・・こうやって女の子には、優しくね・・・ともうそろそろ良いね」
「え?・・・あ・・・」
彼女の視線の先を見て、顔を真っ赤にする。
「これくらい堅くなれば、きっとゼノスも気持ち良いよ・・・・・・」
頬を紅く染めて軽く微笑むと、彼の腰の上に座り込むように体を静めていく。
「ああ・・・・・・お嬢の中が・・・きてるよ、締め付けてきてるぅ・・・」
「・・・・・・口がお留守だよ・・・チュ・・・チュク」

歳と外見がかけ離れすぎてて不気味だと言われた自分を、
普通の年上の女性として接してくれるだけじゃなくて、こうして癒してくれる純粋無垢な少年。

「チュパ・・・・・・あんまり強く吸われると・・・・・・恥ずかしいよ」
「ディープキスが恥ずかしいとか良いながら、さっきからしっかり腰振ってる子は・・・誰だっけー」
「だって・・・気持ち良くて・・・・・・あ・・・もうダメ・・・」
「・・・こ、こらぁー・・・・・・中で出ちゃ・・・・・・あ・・・」

少女の体がビクビクと痙攣し、二人の周りを静寂が包む

ゴンッ

「ひゃう・・・!?」
少年の頭に叩きつけられた握りこぶしが、静寂に終りを告げる。

「・・・中で出したら・・・駄目だっていっただろう!」
「ご、ごめんなさい~」
「か・ら・だで責任とって貰うよ・・・良いね(ま、避妊薬飲んでるから、実は問題はないんだけど)」

「は、はいです・・・何をすれば良いでしょう・・・」
「朝まで・・・・・・ずっとボクとすること」
「・・・・・・・・・朝まで・・・って、まだ夜の7時ぐらいですよ・・・」
「短かったら、罰にならないだろー。
途中で勝手に気絶したら、通販で買った大人の玩具でお尻犯すからね・・・」

「ひいぃぃぃ・・・」
顔からさっきまでの恍惚とした表情が消え、蒼白になっていくのが誰の目にも見える。
もしや、いつもこんな調子なのだろうか。

「こら、泣いてないでちゃんと腰動かしてよ」
「は、はい・・・・・・助けて・・・カレン姉さん・・・」

「・・・・・・なーんか、下がガタガタ五月蝿いな・・・ネズミでも床下にいるのか?」
コンコン
「はーい、鍵なら開いてますよ」
ガチャ
「隊長さんや、一杯どうですかな。
若い衆が山賊壊滅の記念に料理と酒持ち寄って、食堂に集まってるじゃが・・・」
「あ、村長さんですか・・・・・・まあ、郷に入れば郷に従えというし・・・。
わかりました、俺も行きます」
「おおそうか、皆が喜ぶわい」
「書類は、このままでいいか・・・部屋の鍵を閉めてっと・・・」
ガタンッ

「隊ちょーっ、2階にいるなら助けてよっ・・・」
「男の子が女々しい・・・やっぱり、これの出番かな・・・」
「うわーーーーん、お尻だけは止めてえぇぇぇええ!!」

少年の悲鳴が響く中、夜は更けていく。

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