猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

わたしのわるいひと 09

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匿名ユーザー

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「ヨー。最近どうしたの?」
「何がですか」
帳簿の升目を埋めながらご主人様に答えた。
「最近ヨーがへんたいじゃない……」
「…………」
あやうくずっこけそうになったおれは、慌てて机に手をついて体を支えた。
「仕事中ですよ。ご主人様」
「どっか調子悪い? それとも私に飽きた?」
「そういうわけじゃありませんけど」
ご主人様の『妹』に散々言われたのが堪えてるとは死んでも言えない。
「嫌わないで……な、なんでもするから」
「ご主人様。そういうことはほいほい言うものではありません」
「ヨーにしか言わないよ?」
……落ち着け落ち着け。仕事中。
「お、おとこのひとがつれないときはこうすればいいって師匠が言ってたから!」
「ちょっ」
ご主人様はおもむろに椅子と机の間にもぐりこむ。
「な、何を……」
そのままひざまずくと、ちょうどおれの股間にご主人様の頭が来た。ご主人様はおれのベルトを外す。
「こら……」
ズボンの留め金が外され、下着とともにぐいっと下に引かれる。いわゆるぽろり状態。
「ご主人様!」
いさめようとしたおれははたと気づいた。ご主人様の動きがそこで完全に停止している。
「ど、どうすればいいの?」
「…………」
おれは呆れた。ご主人様はどうしてこう、知識が偏ってるんだろう。
このまま突き放しても良かったのだが、興奮が沸きかけていておさまりがつかない。
ニュクスも出かけてるし……。
「触って」
ご主人様は、その言葉におそるおそるおれのに触る。
「こんなの入れてるの……」
「そうですよ」
そんなに改めてまじまじ見つめられるとこっちも恥ずかしくなるのでやめてほしいのだが。
やがてゆっくりとご主人様がおれのに触れる。
「そう、で、こすってください」
「こ、こう?」
ご主人様の白い手でそっとしごかれると、ぴりぴりと快楽が走った。
「もう少し力入れてもいいですよ」
「う、うん」
ご主人様のおそるおそるといった愛撫。正直へたくそだけど。なぜか興奮する。
「ね、く、口でするのもあるんだよね」
「……ありますけど。したいんですか」
「……うん」


「じゃ、とりあえず、ぺろぺろしてください」
ご主人様がそっと舌を出す。ぺとり、と一物に張り付く。そのままれーと舐められる。
「ここ握って」
根本にご主人様の手を沿わせた。
「全体的にね。舐めてください」
そろそろしたご主人様の舌がおれのの上を這う。暖かい唾液がぬらぬらと皮膚を濡らしていった。
あまり長くない舌を一生懸命使っているご主人様を見ているとなんだかいとおしくなってくる。
「ん、じゃあ、くわえて」
「う、うん……」
ご主人様はためらいながらもそれを口に入れ始めた。
「ご主人様。犬歯痛い」
「ほ、ひょめん」
「できるだけ奥まで入れてください。無理はしなくていいですが」
「んん……」
おれの一物が、ゆっくりご主人様の口の中を進んでいく。
あーご主人様の口の処女もいただいちゃったわけか……そう思うと感慨深いな。
ふぇ、とご主人様が鳴く。どうやらここが限界らしい。
「唇で、しごいてください」
んん、とまた声にならない声がする。
「大丈夫。できますよ」
ご主人様がゆっくりと顔を動かした。それとともに口内が移動する。ぬるつく粘液がねっとりとそこに絡まった。
「んん……ん……」
ご主人様は、苦しそうだ。でもそんなご主人様にも欲情してしまうおれはおかしいのだろうか。
「そうですよ。いい子ですね」
「んふ……んん……」
ご主人様の頭に手を伸ばすと、小さな耳を優しくなぞる。
ふ、とご主人様の口内が揺れるが、必死に歯を立てないでいるのが分かる。
あー。ぞくぞくする。
今すぐ押し倒してやりたい気持ちもあるが、このままつたない愛撫を楽しむのも悪くない。
仕事中。本来奉仕すべき人に、奉仕されている。その倒錯感に、頭がおかしくなる。
性器を模倣して、ぬるり、ぬるりと動くご主人様の口の中。こんなに自分を慕ってくれている人に、こんなことをさせているなんて。
「ん、出して、いいですか」
くうと鳴くご主人様。肯定と受け取った。
「吐き出していいですからね」
そう言うと、口の中に、どく、どくと欲望のたけを吐き出した。征服感と快楽で、いっぱいになって幸せになる。
「ん……」
必死におれの精液を飲み込もうと、喉を鳴らしているご主人様。
それを見ていると何か熱いものが全身にこみ上げてきて、思わずご主人様を抱き上げた。体温のやや高い、柔らかな体が腕の中にすっぽり納まる。
嫌わないで、か。
それはこっちの台詞だっつうの。
ご主人様が優しいからついどこまで許してくれるか試したくなる。
「ご主人様。おれのこと好きですか?」
「うん」
素直にうなずくご主人様。
「じゃあ後ろの処女ください」
「後ろの処女ってなあに」
「くれるんですか? くれないんですか?」
「わ、私にあげられるものならいいけ」

横方向から見事な蹴りが決まった。
「ニュクス!」
「お前いい加減にしろよ!」
「あ、鼻血」
「後ろの処女って、後ろの処女って何?」
「ライカ! 連呼するな!」

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