猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

シー・ユー・レイター・アリゲイター設定

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シー・ユー・レイター・アリゲイター 設定資料



・ワニ種族設定(第一版)


ネコの国の西に位置する熱帯林、その端の方で成立している種族である。
国家を形成するほど人口が多いわけではなく、未開の集落・村が点在する程度だ。
彼らは第一産業を主体に村全体で協力しながら細々と生活している。
が、資源自体は豊かなので、工業的な発展を除けば幸せそうだ。
ただ、学校等はなく、識字率は低い。
彼らの暮らす森や河を愛し、祖霊を祀るといった精霊信仰が盛んである。
裸族ではない。

概ね大柄な体格をしており、身長二メートルを超えることもままある。
八メートルをも超える個体に関する伝説が残っているが、確固たる根拠はない。
頑強な鱗におおわれており、刃物はおろか、カモシカたちの操る銃器類すら貫通することは少ない。
特に背面は鱗が角質化し鱗板を形成しており、まさに鉄壁と言えよう。
ただし、高性能な落ち物の場合はその限りでないようだ。
感覚器が発達しており、視力聴力ともに非常に鋭敏である。
また、概ね筋肉が発達し、全身に蓄えられている。特に顎の力は非常に強い。
女性の場合、髪が非常に硬く、梳かすのも労苦を伴う。
また、特に背中などには、所々鱗が隆起する箇所が見られる。
それから、外見上はまったく普通に見えても非常に噛む力が強いので、喰いちぎられないよう注意されたし。ナニを。

魔力に対する適性は基本的に低い。しかし、“祖霊召喚”と呼ばれる独自の魔法のみは使うことができる。
大地信仰やアニミズムに起因し、土地に根差す祖霊をわが身へ迎え入れることによって身体機能を格段に強化するという理論らしい。
感覚器や肉体など、強化される身体機能は個人差があり、先天的に決定される。
よほどのことがない限りは一人につき一種類の強化となる。
ただし、土地から離れたギュスターヴも使用することが可能なことから、実際にはただの身体強化で、
“祖霊召喚”という呼称自体は宗教上のものでしかないと推察される。


文化的な側面では、“歌”と“儀式(通過儀礼)”が最たる特徴だろう。
多種多様な通過儀礼が存在し、ワニの成長段階はすべて通過儀礼によって達成される。
イニシエーションを済ませることで子どもは大人へ、一人前へと、段階を踏むように成長していくと考えられている。
具体的には、家畜の背に乗ったり、祈祷を受けたりなど平和的なものから、
目もくらむような岩壁と岩壁の間を五メートルほど走り幅跳びしたり、凶暴な野生動物を一人で狩ったりなど、危険なものまで多岐に渡る。
が、危険を伴うものでも、種族的な持ち前の頑強さと村全体でのサポートなどの成果で、そこまで大事に至ることはない。
むしろ危険な目に遭った末の傷跡、部位の欠損などは、ある種“勲章”として讃えられることもある。
ワニたちは歌を好み、さらにはその歌に合わせてダンスを踊ることもある。
宴会などの娯楽的なものから、儀式に際に行われる宗教的なものまで、ワニの生活には歌がつきものである。
その他にも、冠婚葬礼や上記のイニシエーションの際に歌い、踊ることを含むものも多い。
“歌”とワニたちは呼称するが、その他の民族からすれば、それらは節の付いた唸り声叫び声程度にしか聞こえない。
ダンスもただ暴れ狂うようにしか見えないようで、なかなか理解からは程遠いようだ。


河べりに暮らしていることが多く、そのため大抵が泳ぐのを得意としている。
陸上でも俊敏に動き、走るのも速い。
しかし、爬虫類の、変温動物の宿命で、あまり長時間運動を続けると、体温が上がりすぎてやがては死に至る。
また、格闘技が盛んでもあり、スポーツとして乱闘や格闘がなされる。
ただし格闘技というほど体系だったものではなく、一般的に言われるところの喧嘩殺法といったところか。
女性も例外ではない。ワニなのにキャットファイトである。


ヘビと間違われることも多々あるが、種族として確立している以上全くの別種である。
だが、ワニ自体が未開の熱帯林の種族であり、そこから出ることは稀でありかつ、
同じく爬虫類で、かつ鱗に覆われた顔は無表情に見えることも多く、間違うのも最もな話だ。
ヘビとワニはそもそも顔の形からして異なり、ヘビは流線型を描くことが多いが、ワニは大抵が角張り、箱型となる。
また、口吻が長く伸び、顎が発達して大きくなるのも特徴に挙げられる。
先述の通りの非常に硬い鱗も、大きな差異点だ。
さらには脱皮の仕方も大きく異なり、ヘビが全身つるりと脱ぐように脱皮し抜け殻が残るのに対し、
ワニは鱗の一枚一枚がぽろぽろと脱皮していく。そのため、脱皮殻が残らない。
そして、その尾はヘビと比べると太くて短い。ヘビの尾は数メートルに及ぶものすらあるが、ワニは長くて二メートルほどである。
それでもさらに他の種と比べれば長めであることは間違いなく
しかも、固い鱗と筋肉質であるため、はそのまま武器とされることもあり、大変危険なものだ。
読者諸賢において最も肝心たる部分では、ヘビと違って、基本的に一本しかない。ナニが。


爬虫類に多くみられるように、一般的に無表情に見られやすい。
鱗で覆われた肌と鋭い瞳は冷徹な印象を与えやすく、大柄で筋肉質な体格と鉤爪も恐怖心へとつながる要因たりうる。
だがしかし、ワニ自体は非常に陽気で人懐こく、また、社会性とコミュニケーションをとても大事にする気質だ。
村で協力し合いながら生活し、子どもの世話も男女問わず村全体で看る。
村の中で、仲間と協力し助け合うようになり、村の一員として家族と村を守って初めて“一人前”と見なされる。
特に女性は母性に満ち満ちており、総じて子供が好きなようだ。性的にではない。
変温動物(ただし身体の大きさもあり、ある程度であれば結果的に体温を保つことが可能)であるから、
男女問わず、体温を調節するために口を開けていることが多い。というより、大抵の時は口を開けていて閉じている方が少ない。
ただ、本人たちは体温調節など考えもせず、「(顎が)楽だから」と語っている。
ちなみに、ワニたちは大体が多種族に比べて足が短く胴が長い。





・ギュスターヴ
ワニ男性。年齢は九〇代後半。
具体的には「おじさんじゃない! お兄さんd、……おっさんだったわ」となる頃。
若い頃のようにはいかず徹夜連チャンが辛くなる頃。お腹周りの脂肪が気になってくる頃。
フルネームはギュスターヴ・デ・ガスタイルとなる。ガスタイル村出身のギュスターヴという意味を持つ。
しかし、故郷を捨て村を捨てた自分にその名前はふさわしくないとし、普段は無印のギュスターヴで通している。
背丈は二メートル半弱。基本的にガチムチで、肩幅も広く横幅もあるので実身長以上に大きく見られる。
鱗がゴツゴツしており強面、さらには体格もあり、非常に怖い人間のようだが、
ワニ一般にみられるよう、基本的に陽気でのんき、朗らかな性格をしている。
実は正面から見ると口角があがっていて、にやけ顔。意地悪顔。変態顔。
スーツを着るとヤのつく自由業の人にしか見えない。

青年期に故あって、勉学に励むようになる。その時、落ち物の文学が甚く気に入ったようで、中二病を発症してしまう。
結果、故郷の村と森を捨て、半ば家出するように、単身ネコの国に渡る。
貧乏暮しをしながら奨学金を取得し大学へ入学、さらにむさぼるように学習をすすめる。
語学の才能があったようで、そこで日本語をはじめ向こう側の言語をいくつか習得。
エルヴィンと出会ったのも大学時代であり、それ以降唯一無二の親友と言ってもいい間柄。

職業は自称翻訳家、実情はほぼ作家。
落ち物の文学を翻訳するのがメインなのだが、そちらの本はほとんど売れていない。
逆に、小説作家としてはかなりの売れっ子でがっぽり儲けている。映画化やらドラマ化やらそれなりに。
その際、作品のジャンルは問わない。けっこうな天才である。

落ち物研究一般と散歩、筋トレが趣味。
本来は身体を動かすこと全般的に好きで、特にワニの例に漏れず格闘系や水泳が望ましいのだが、
環境が整わなかったため、趣味として実現はできなかった。
ランニングは苦手(死に至る)なので、結果、ほぼ筋トレが趣味のようになる。
昔、学費の足しになれば、とエルヴィンの紹介で、賭博的な娯楽的闘技場で覆面の格闘選手として少し活躍。
覆面ではあるがワニだし、知ってる人が見ればバレバレなのだが本人はバレていないと思っている。少しだが根強いファンも。
金銭面では余裕があるが、惰性とファンの期待に応えるため、現在も時々出場している。
恥ずかしいので隠したくて、普段周囲の人には「格闘技なんてくだらない、野蛮だ」とうそぶいている。

学生時代は少しだけ遊んでいたものの、現在は女日照りを起こしていて女性に免疫がない。
固有魔法の効能は“神経強化”。頭の回転を数倍に引き上げるもの。感覚神経もより鋭敏になる。
しかし、頭を使えば使うほど熱が上がるため、なんの対策もしないまま使用すると体温が上がりすぎて死にかける。
長ゼリフが得意。家事が苦手。足フェチ。

ちなみに、ギュスターヴというワニが実在する。
実在するギュスターヴはナイルワニなのでクロコダイルである。
けれどもタイトルはアリゲイター、作中のギュスターヴについては想像にお任せするところ。




・アマネ
ヒト女性。十八歳。
本名は雪元雨音(ゆきもとあまね)。だが、ヒトである自分に苗字は必要ないとし、普段は無印のアマネで通している。
身長一六七センチメートル。落ちてくる前は背が高いのがわずかに自慢だったが、
落ちてからはどちらかと言えばチビの部類になったため、少し気にしている。
全体的にスレンダーだが、見た目より肉付きはいい。貧乳というほどでもないが、胸は控えめである。

落ちる前は四人姉弟の長女にして最年長、東京都郊外の私立高校に通っていた。
十六歳の時、ある事件の際に“落ちて”しまう。
落ちた先はエルヴィンの屋敷の薔薇園で、そのままエルヴィンに拾われる。
そして、屋敷でメイドとして教育を受け、二年間屋敷で勤めていた。

自称一流のヒトメイド、しかしメイドとしての実力は折り紙付きで、家事全般からご主人様へのご奉仕まで大概のことはそつなくこなす。
ギュスターヴいわく、「かゆいところに手が届くどころか、かかれて初めてかゆいことを自覚させるような」。
どちらかと言えば主婦スキルと見えないこともないが、本人いわくメイドらしい。
ご主人様のために自ら望んで付き従いご奉仕する、というのがメイドのあるべき姿だとし、彼女の矜持でもある。
そのため、時には主人に反論し、身を投げうってでも主人をより良くいさせる手助けをするのが行動理念。
ちなみに、エルヴィンの性格上、こちら側で暴力行為を受けたことはない。

ファッションセンスがすさまじい。Tシャツを着させるとシャツインは当たり前である。
また、一般的に変な服をかわいいとし、着たがる傾向にある。
普通の女の子らしい恰好は苦手で、特に露出に関しては厳しい。

料理が得意だが、特に男性相手には過剰な量を作る傾向にある。
長ゼリフも得意。



・エルヴィン
ネコ男性。二〇〇歳半ば。
名前はとても長い。五男九女、合わせて一四人兄弟の末っ子で、貴族の息子である。
本人は没落貴族と言うが、確かに最盛期から比べると遥かに力は劣るものの、それでも平民とは比べ物にならない上流階級である。

長身痩躯で眉目秀麗、灰色黒縞の美しい毛並は、誰がどう見ても好青年たる装い。
けれども、性格は飄々としてつかみどころがなく、少年のようである。
カリスマ性が高く、いつだって人の輪の中心にいる。

放蕩息子を絵に描いたような人物。大学を三十回ほど留年した。
その時にギュスターヴとも知り合い、それ以来親友である。
学生時代は、ギュスターヴとは異なり交友関係が広く、プレイボーイであった。
ギュスターヴに電話をプレゼントしたのもエルヴィンである。
時々電話をかけてくる。これから本編登場機会はほぼ電話のみとなる予定。

余談だが、第一話における彼の傘はいわばファッションである。ステッキのようなものと思っていい。
彼は紳士であり、紳士には得てして傘が似合うものだ。
けれども雨が降ったからといって傘を差すのは紳士的な行動ではないため、差すことは決してない。
そういう紳士の理念に関してギュスターヴは疎いので、お互いの意図が噛み合ってないだけだったのだ。

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