猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

日記ネタ

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だれでも歓迎! 編集
***ベリルとリュナの場合***

ベリル「そう言えばリュナちゃんって筆不精よね」
リュナ「筆不精って言うな。だいたいこの国じゃ、筆まめになろうにも紙自体が貴重品なんだ」
ベリル「あれ、そうだったんだ」
リュナ「公用文書には使われてるからベリルには実感ないだろうけど、一般にはまるで普及してない。輸入頼りだから、はっきり言って高い。いまだに羊皮紙が現役で使われてる」
ベリル「ああ、そういえばミスティも紙貿易やってたわね」
リュナ「そもそも、あいつがふっかけてるのが諸悪の根元だ。……あいつがもう少し良心的な値をつけてたら、何が悲しくて自分とこ荘園の農地三割使ってミツマタ育てる必要があるんだ。」
ベリル「……ちょっと待って」
リュナ「ん?」
ベリル「その栽培したミツマタ、自分で使うより猫井や政府筋に売ってお金にしてる方が多いってのはどういうこと? しかも、明らかに換金目的と言うか、荘園の出荷作物中、利益率トップクラスなんだけど」
リュナ「な、なんでそんなこと知ってる!?」
ベリル「この前届いたチャールズからの報告書にあったでしょ」
リュナ「……だ・か・ら、ベリルもミスティも勝手に人宛ての書類読むなっ!」
ベリル「勝手に読むのが仕事だもの♪」
リュナ「……そういうのが真横にいるから、おちおち記録を残せないんだよ」
ベリル「あら、筆不精は私のせい?」
リュナ「そうは言わないが、証拠残したら洒落にならないことが多すぎるからな」
ベリル「奥さんに内緒で四つ股かけてることとかね♪」
リュナ「いや、それはベリルのせいだっ!」


***玄成さんとミネルヴァの場合***

「玄成さーん、ご飯…… って、何書いてるです?」
「ん、ああ、今日の分の日記をな」
「日記?! 玄成さんにそんなハイソな趣味が!?」
「言葉の意味はよく分からんが、とにかく凄い失礼な、お前」
「でもでも、玄成さんってそういうのは『面倒臭い』とかで済ましそうです」
「まあ、実のところは患者の診察記録が主でな。
大まかな所は覚えてりゃ良いんだが、細かい部分はどうしても忘れがちなんで記録してる訳だ。
それに、長くやってるとどうしても古い記憶が埋もれがちになるから、意外と便利だよ」
「ほー」
「興味があるなら、お前も書くか? 読み書きは一通り教えただろう」
「え? あー、うん。
どうも。
それより、その日記ってあたしの事も書いてあるです?」
「そりゃ勿論。
うちに担ぎ込まれてきた時の容態から、最近の健康状態まで記録してある」
「それって、あたしが死んだ後もずっと残るです?」
「まあ、少なくとも俺が飽きるかくたばるかするまでは残るだろ。
実際、過去の日記を見るともう居ない人間の名前も出てくるしな」
「そっかー……
そうだ、あたしの事はちゃんと『美人で性格が良かった』って書いとくです」
「……その台詞は、記録しておく」
「えー」


***旦那とオツベルの場合***

「日記? 日誌や報告書ならほぼ毎日(表用と裏用で二種書かされたりするから面倒なんだあれ)。
 ………お前は、書いてなさそうだな」
「とーぜんじゃん。あれだね物を書くパワーって一日分の最大値が決まってて、日記だのブログだの書けば
書くほど消耗して減っていくわけよ。文章書きのストレスを別の文章を書いて発散して、またすぐ 仕事に戻れるのは一時の夢か変態だっつーの(本当は一時期日本語で書いてたけど色々やばいから辞めた んだよな)。というわけで気分転換にラーメン! ラーメン! 味卵のー! メンマがくたっと甘辛いのー!」
「………ドアの外で最終兵器全裸で正座して待ってる編集さん(♀)に完成原稿渡し終えたらな……。




***キヨカの場合***

「ねぇねぇ、けーじーびーってなに?」
「そ…それんこっかほあんいいんかい……」
「なんで日記に毎日かいてあるの?」
「…………今日ハンバーグとオムライスどっちがいい?」
「ハンバーグ!」
「じゃ、お肉買って来るね」
「わーいっ」
 
( きょうも ごしゅじんさまは びけいだった。
の略とは言えない……)

***ユキカとウォルターの場合***

「ユキカ、これをやる」
「なんですか、これ」
「見て分からないか? 日記帳だ。君は無趣味すぎるからな、まずは日記でも書け」
「……ありがとうございます」
「できればこっちの言葉で書くようにしなさい」
「え」
「君、ほとんど読み書きできないだろう。どうせならこの機会にちゃんと勉強するといい」
 どさっ
「あの、これは」
「小学校の教科書だ。同僚の息子が使い終わった物を譲ってもらった。後は辞書と文法書と練習用のドリルと」
「………」
「こっちは添削したほうがいいか。毎日5ページずつでも進めて提出するように。分からないところは質問しなさい」
「…………」
「読み書きはできて損は無いぞ。頑張れ」
「……はい、がんばります」

「まだ起きているのか? こんな時間まで何を……なにぃ? ドリルが終わらない!?
 確かに頑張れとは言ったが寝る間を惜しんでまでやれとは言っていない! さっさと寝ろ馬鹿者!!」


***閣下と秘書官の場合***

「閣下閣下、なにゆえ唐突に縛りプレイを? いえ大歓迎ですが!」
「お前の部屋で見つけた手帳です。見知らぬ言語で埋め尽くされていますね。
 なんですかこれは?」
「それは俺の日記帳! 閣下ったら俺の全てを知りたいだなんて閣下にならいつでもすいません剣を下げてください!
 なんでそんなピリピリしてるんですか?」
「……本当にこれは日記ですか?」
「正確にはただの日記じゃなくて『俺と閣下のラブ☆ダイ痛い痛い!刺さってますって!  えっと質問の意図が分からないので詳しくお願いします」
「ただの日記をなぜ私に読めない言語で書くのですか。
 気に入りませんね。上官に秘密を持つのは危険の兆候です」
「あ、それ日本、あーいわゆるヒト語です。別に他意は無かったわけで」
「では今ここで読んでみなさい」
「○月×日 今日の閣下は美少女だ。ちなみに昨日は女神だった。明日は小悪魔だろうか。
 愛を込めた挨拶は相変わらず冷やかにスルーされた。いつものようゾクゾクと運命を感じた俺は  思い返してはあああの冷たい蒼い目で見つめられるだけで俺はもう閣下閣下閣下閣下!」
「わかりましたもう結構」
「まだ冒頭ですよ? この日はこれから30ページに渡って閣下の美しい所と可愛い所と好きな所を」
「結構と言っているのです。……無駄な時間を取らせたようですね」
「いえいえ! 俺が紛らわしい真似をしたのが悪いんですよ! そうだ念のため今日から毎日枕元で朗読を!」
「やめなさい斬り殺しますよ」

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