猫耳少女と召使の物語@wiki保管庫(戎)

嘘つき兎が召使いの物語§外伝2

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嘘つき兎が召使いの物語 外伝第2話


7月7日が、着々と近づいてくる。

「んえ? たなばた?」
「そう、七夕。そんな風習を聞いたことはないですか?」

ここは極寒の地、ウサギの国アトシャーマ。
夏でも冬でも猛吹雪が吹いておかしくない、四季のカケラもないこの国にも、やはり月日は巡っていく。
7月7日……人間の世界では、織姫と彦星が出会って、なぜか皆して願い事を唱える、不思議な風習が行われる日。

「う~ん……聞いたような気がするけど、よく覚えてないなぁ。ヒトの文化ってあまり気にしたことないし」

そう言って、裸の身体をすり寄せてくる。
現在位置はベッドの中。彼女は再戦可能。僕は回復が追いついていない。
「犯される」と思ったときには既に犯されている。
それがウサギを相手にすることなのだと、この身をもって実感したのはいつの日か。

「一年に一度しか会えない織姫と彦星が、一年に一度会える日、です」
「年にいちどかぁ……」

顔をうっとりと赤く染めて、熱っぽい吐息をはきだした。
間違いない。このパターンはアレである。

「……夜は、燃えるんだろうなぁ」
「結局はそれですか」

ロマンスのカケラすら粉々だ。
まあ仕方ないか。ウサギだし。

「ね、ご主人……私たちも、熱く燃えようよぉ……」
「さっき燃え尽きました」
「じゃあ油そそぐから、またお○んこしようよ。私、いくらでも燃料になっちゃうよ」

彼女が、僕の身体に手足を絡めてくる。
この誘惑を我慢しようとしても無駄なのは、ずっと前に理解済み。
柔らかで暖かい、褐色の身体が密着し、僕のソレのアレが意思に反して燃え上がる。

 ぬぷっ

「あふ、ん」
「ああ……」

ゆっくり動くのが、彼女の最近のお気に入りらしい。
とろとろに蕩けた膣ひだをいじらしく擦り付けてくる。
たまらずに、僕は彼女の身体を抱きしめた。

「あっ、あん……ご主人、お○んこ気持ちいい?」
「はい、お嬢さま……」

たまらず、腰を小刻みに震わせるように、彼女に打ち付ける。
彼女は可愛らしく悶えて、僕に口付けを求めてきた。


結局、3発出した。

朝から何回したのか数えようと指を折りはじめ、片手で足りないことに気付いて数えるのを止めた。
僕もこの世界に来てから、だいぶ強くなったみたいだ。

「それで、ご主人。願い事って何でもいいの?」
「願い事……? あ、さっきの話ですか」

七夕の夜の、願い事。
短冊に書いた願いを、笹の木に吊るす……というか、笹ってこの世界にあるのかな。

「ううん。聞いたことないよ。南のほうに行けばあるかもしれないけど」
「じゃあ、七夕を行うのは、この国では難しいですね」
「やだぁ……お○んこしたいのにぃ……」
「……その話から離れてよ」

不満そうに口を尖らせて、僕をぎゅっと抱きしめてきた。もちろんアソコでも。
……お嬢さま。今の、かなり気持ちよかったんですが。

「窓枠に吊るすとかで、代用できない?」
「そんな、てるてる坊主みたいな……。有りかもしれないけど……」

窓枠に短冊を吊るす光景を想像してみる。アトシャーマの家々には、塀も垣根もない。
恥ずかしい願い事をしたら間違いなく近所中から生暖かい目で見られる。
ウサギはネコ並みにゴシップ好きだから。

変な願いじゃなければいいけれど……。

「お嬢さま。どんな願いを叶えてもらいたいんですか?」
「う~ん……えっとね……」

頬を赤らめて、恥ずかしそうにもじもじしながら……

 『ご主人のおち○ちんが、もっと大きくなりますように ― マシロ』

マジ凹む。

あ、お嬢さま。もじもじと身体を揺するの、結構気持ちいいです。そろそろ勘弁してください。
また出ちゃいそう。助けて……。

「んぇ~。ご主人、なんか不満そう……これじゃだめ?」
「だめじゃないけど……自信なくしそうです」
「しょぼ~ん……そんなぁ……」

身体を丸めて、しぶしぶといった雰囲気だ。

「じゃあ、ご主人とずっとお○んこしていたい、ってお願いしようかな」
「もう叶ってます。現在進行形で」
「じゃあ、未来永劫も」

勘弁してください……。

「あぅうう……。じゃあ、ご主人が納得するようなお願い、寝ながら考えてみるね」

僕の身体をぎゅっと抱きかかえたまま、やっとお嬢さまは寝る気になってくれたようだ。
情事でずれてしまった布団を被りなおし、裸でも寒くないようにしてあげる。
そもそも二人で抱き合っていると熱いくらいだが……お嬢さまって体温、妙に高いし。

「えへへ。どんなお願いがいいかなぁ……」

色々と想像しているのだろう。嬉しそうな表情を浮かべている。
僕はお嬢さまが寝息を立てるまで、じっと身体を抱きかかえてやった。


その次の日、朝方のことだった。
僕は、窓枠に1枚の紙切れがぶら下がっていることに気付く。

 『ご主人の大きなおち○ちんが、もっともっと大きくなりますように ― マシロ』

僕は愕然とした。


結局、その日は家に押しかけてきたご近所さんを交えての大騒動が巻き起こった。
ついでに、1日の射精回数が新記録を達成した。

「あぁん……ご主人、ヒコボシみたい」
「それは絶倫って意味でですか」

お尻だけは死守できたことが幸いだった。


 嘘つきウサギが召使いの物語
                §外伝2.ねがいごとひとつ
 ~fin~


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