ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

ガイヤの夜明け

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男子A「…おい。お前、テスト勉強進んでる…?」
男子B「無理…。何から手をつけていいか分からない…」
男子A「だよなー…たった3日で全部のテストをやるなんて、滅茶苦茶だよなぁ…」
…これは、ある学校の生徒達の会話です。
今、学校の教育現場では、与えられた時間だけでは全てを網羅できないのが現状です。
一方で、少子化により今年限りで閉校する学校も少なくありません。
…今、学校に求められているものは一体何なのでしょうか?
それに答えるかのように、ある学校でこんな試みが行われました。


私立有栖学園。今教壇に立っているのは、ここで保健体育…そして、政治経済を教える水銀燈先生だ。
と言っても、今…彼女が教えているのは、保健体育でも政治経済でもない。…数学だ。
水銀燈「…私が蒼星石なら、確実にこの公式を使った問題を出すわぁ。みんな、いい点取りたかったら、何が何でも覚えなさぁい!」
何故、彼女がこんな事をやっているのか?そこには、彼女の並々ならぬ情熱があった。
水銀燈「だってぇ…誰だって、自分だけ落ちこぼれのお馬鹿さんになるのはイヤでしょう?」
しかし、彼女が時間外で物を教えられる時間は、せいぜい1時間弱。
果たして、たったそれだけの時間で効果はあるものなのか?
水銀燈先生はこう言う。
水銀燈「その1時間が出来ない子が多いから、世の中お馬鹿さんばかりになったんじゃなぁい。私は、今の与えられるだけの教育じゃダメだと思うの…」
そう言うと、彼女は教室にいる生徒たちを集め、こう言った。
水銀燈「はぁい♪じゃあ、今日の授業料集めるわよぉ♪」
その言葉に、生徒たちは進んでお金を差し出す。
彼女が言うには、お金を生徒自らが負担することで、生徒たちはその元を取ろうと一生懸命になるそうだ。
ちなみに、1日ごとにお金を集めるのもそのためだと、彼女は言う。
1回の料金は、1時間で5000円。これで成績が上がるのなら安いものだ。


しかし、中にはそれでも良い点を取れない生徒もいる。
そんな生徒のために、彼女は画期的なアイデアを生み出した。
水銀燈「ほら、これが明日の試験の解答よぉ…。さ、早くしまいなさぁい…。」
彼女が今行ったこと、それはいわゆる『解答の不正持ち出し』だ。
それは本来、日常生活ではタブーとされている行為だった。
しかし、彼女はここにも改革のメスを入れる。
水銀燈「生徒の中には、推薦入試に賭けてる子もいるわぁ…。なのに、たった1回のミスでそれがパァになっちゃ可哀相でしょう?」
さらに彼女はこうも言った。
水銀燈「いい大学に行かせて、楽しい人生を送らせる事こそ、私たち教師の役目でしょう?残念だけど、まだまだこの国は学歴社会…。だから、私はその手助けをしてあげているだけよぉ…?」
ちなみに、彼女はこの件については金品を生徒に要求したことは無い。
いい成績を取らせてあげられなかったのは、自分のせいだと彼女は言う。
だから、これはその罪滅ぼしだ…と。
しかし、生徒たちの中には、それでも彼女にお金を払おうとするものが後を絶たない。
水銀燈「ありがたいことねぇ…♪みんなに愛されるって、素敵よねぇ♪」
そう語る彼女の顔は、誰よりも輝いていた。


…『ゆとり教育』が叫ばれている中、大学や企業ではよりよい人材を求める傾向が強くなっています。
そして、生徒たちの親も、学校に更なる品質を求める時代になってきました。
さらに、さる2004年には、日本で初となる株式会社による大学院が、東京に生まれました。
まさに、学校の戦国時代…
そう、学校はついに選ばれる時代になったのです。
だからこそ、お客様である生徒やその親の要望に答え、より高いステップに導いてやることが、今の教師たちに求められているのです。

ガイヤの夜明け 
僕達の学校が変わる日 ~ 加速するサービス合戦 生徒のために何が出来るか? ~

ストーリーテラー:メイメイ
ナレーション:柿崎めぐ
企画構成:水銀燈


水銀燈「…この映像を見て分かるようにぃ…」
薔薇水晶「だめ…!早く、みんなにお金を返しなさい…!!」
真紅「全く…一日待ってくれって言うから、何かを用意してくるかと思えば…。言っとくけど、解答の不正持ち出しは罪が重いわよ。早く罰金を…あっ!ちょっと待ちなさい!水銀燈!!」
その言葉に、彼女は決して後ろを振り向くことなく、学校を飛び出した。
逃げればどうなるものでもないと言うことは、十二分に分かっていた。
でも…
それでも、彼女はお金が好きだった。


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