ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

翠星石とラーメン屋

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匿名ユーザー

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男子A「………」
 昼飯に、初めて近くのラーメン屋でラーメンを食べた。
 しかし、お世辞にもうまいといえないラーメンで、なんか食べ終えて具合が悪くなった。
 それに、値段の割には量が少ないしチャーシューも生まれたての赤ん坊の手のひらサイズ。
 ぼったくりだろ……と、しょうがなく食べたのだが……さっきも述べたとおり具合が悪くなるわ
 量少なくて空腹だわと、二重地獄の中に俺は居る。
 もうあんな店いかねぇ……他のやつらにも教えておこう。
 そんなことを思いながら男子Aは、廊下をトボトボあるいていた。
翠星石「ん? お前どうしたですか?」
 男子Aの前から歩いてきた翠星石とすれ違う瞬間、翠星石は男子Aにそう声かけた。
男子A「あ、翠星石先生……いや……ちょっと……腹が空いててあと、具合悪い」
翠星石「何処で、食ってきたですか?」
男子A「近くの■■■っす」
翠星石「ばっかですねぇ……あそこのじじぃは、趣味であそこ開いてるです。しかも、調理場でタバコなんて吸う始末! 料理人として許せない行為ですぅ!!」
 翠星石の話を聞いて、うへぇ、マジハズレかよー。と、男子Aはさっきよりも肩を落とした。
翠星石「じゃ、ついて来るです」
男子A「へ?」
翠星石「あんなくそっまずいモン食っていいモンじゃねぇです! いいからついてくるです!」
 翠星石の強い言葉に、男子Aは訳がわからないまま後をついていく。


 家庭科の実習室。
 翠星石が、テキパキと動きフライパンの中で炒られている米が踊る。
 キャベツが、綺麗な均一をもって千切りになり、それがフライパンに投じられそのまま米と一緒に踊る。
 卵を溶きフライパンに入れた時に香るほのかな甘い匂い。
 まるで、其処は音楽。
 男子Aは、それを唖然としてそして何処か輝いた目でそれを見ていた。
翠星石「さぁできたです! 炒飯です!」
男子A「……」
翠星石「なぁに阿呆みたいな顔してるですか! さっさと食いやがれです!」
男子A「は、はい!」
 翠星石が、そっと差し出した蓮華を手に取り。いただきます。と言った後炒飯を一口。
 美味い。炒飯にキャベツを入れた時はどうなるのかと思ったが……
 パラパラの米にシャキッとしたキャベツの歯ごたえ。そして、ふんわりとした卵。
男子A「……」
 男子Aは、無言でそしてすごい勢いで炒飯を食す。そしてわずか五分という短時間で食べ終えてしまった。
翠星石「どうです? 腹ぁふくれやがりましたか?」
男子A「はい! めっちゃくちゃ美味かったっす!」
翠星石「あったりめぇです! これでもちゃんとした料理人! ■■■のじじぃ見たいななんちゃって料理人とぁちげぇです!」
 そんな事を言いながら、翠星石は男子Aが食べた後の食器を流れるような動作で洗い終える。
翠星石「さぁ、さっさと授業いきやがれです。もう、昼休みはあと五分しかねぇですよ?」
 壁にかかっている時計をみてそう促す翠星石。


 翠星石の指摘に、男子はガタッと勢い良く立ち上がり。
男子A「へ? あ、やべっ……ってあれ? 次の時間は、翠星石先生と雛苺先生の調理実習ですよ?」
 またストンッと座った。
翠星石「………んじゃ、お前は調理実習の時間何もするなです」
男子A「うへ?!」
翠星石「実は、今日の調理実習内容が炒飯だったです。失敬して一人分使わせてもらったですよ」
 なるほど。と、うなづく男子A。しかし、なぜ自分は何もしちゃいけないのか? と尋ねる。
翠星石「おめぇの分使っちゃったですから、お前はなーんも材料ねぇのに何作るつもりですか?」
 翠星石は、笑みを浮かべながらそう言った。
 その言葉にそうっすね。と、男子Aは苦笑した。
 とりあえず、他のやつらの手伝いでもしてやれです。との翠星石の言葉にうなづく男子Aだった。

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