ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 第14話「策謀」

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剣道場の地下では巴率いる剣道部、雛苺、零度が今後の作戦を練っていた。
零度「この度は私の活動にご協力いただき有難うございます。」
巴「お礼を言うのは私たちのほうです。零度さんのような心強い人が味方になってくれたし、
  私たちを強化人間に改造してくれたんですから。」
雛苺「ヒナもお礼を言うのー。ありがとう。」
巴は攻撃力が特に強化されており、太い鉄柵も容易に引きちぎるほどの怪力を得ている。
雛苺は主に敏捷性が高められ、彼女に狙われればおそらく新幹線でも逃げ切ることはできないだろう。
その他の剣道部員も零度の手術により、肉体を強化されている。
零度「さて、私はそろそろプロジェクトミリオンを根底から叩き潰そうと考えています。
   書き散らしさんからSさんを引き剥がす作戦ではいつまでも経ってもらちが明かない。
   とはいえ、計画を潰すにもその前にとてつもない壁が立ちはだかっています…。」
雛苺「射撃部でしょ?」
零度「はい。情報によると射撃部には親衛隊と突撃隊の二つの部隊があり、そこからさらに二つの部隊に分けられています。
   兵士の数は600人もいます……。しかも大半が強化改造を施されています。」
そう言いながらノートパソコンに向かい、キーボードを打ち続けている。
巴「それじゃまともに攻め込んでも勝ち目はありません。」
零度「もっと厄介なのは部隊を指揮する4人の隊長です。r1、ウィキ、ほぐし、オディール・フォッセー。
   4人ともそこいらの強化人間を超越した運動能力を持っています。
   さすがの私でも、4人一斉に襲ってきたら……。まあ、それはほとんどないでしょうけどね…。
   せめて部隊の弱体化だけでも謀っておきたいのですが…。」


蒼星石「だったらその役目、僕に任せてくれないか?」
いつの間にか近くにいた蒼星石。隣には翠星石が彼女の腕をつかんで必死で止めようとしていた。
翠星石「駄目ですぅ、これは遊びじゃないですぅ!死んじゃうかもしれないんですよ?!」
蒼星石「そんなことは分かっている!僕にはやるべき事がある。いや、むしろやりたいんだ!」
翠星石「お願いだからやめるですぅ!蒼星石は翠星石の大切な、大切な親友です。だから、おめぇには死んでほしくないんですぅ!!」
蒼星石の肩を揺さぶり、泣きじゃくって訴える翠星石。蒼星石はそんな彼女を自分のところへそっと引き寄せた。
蒼星石「ありがと、そこまで僕のことを心配してくれるんだね。でも、大丈夫。僕は死なないよ。必ず生きて帰ってくる。だから…。」
翠星石「はぅ!!そ、蒼…星……石………。」
気絶し、倒れこむ翠星石。蒼星石は彼女のみぞおちにパンチを一発入れたのだ。
蒼星石「すまない、零度さん。翠星石のこと、よろしく頼むよ。」
零度「蒼星石さん、ほんとにそれでいいのですか?」
蒼星石「ああ、どう言ったら良いのかは分からない。けど、頭の中で誰かがやらなければならないって僕の心に訴えてくるんだ!」
零度はしばらくうつむいたまま腕を組んでいたが、やがて顔を上げ、OKをだした。
零度「言ってることはよく分かりませんが、あなたの思うようにやるといいでしょう。
   それで、具体的にどういう方法でやるのですか?」
蒼星石「その前にS君はどこにいるんだい?」
そこの部屋ですが?と教えられると少し待っててと言い、S氏の眠っている部屋に入った。
しばらくするとS氏が蒼星石を姫様抱っこしている状態で出てきた。
雛苺「ど、どうなってるの?」
蒼星石「簡単だよ、僕とS君の服を着せ替えたんだよ。」
巴「へえ、着せ替えたんですか。って着せ替えた?」
零度「もしや、Sさんになりすまして財前のところに行くとでも?」
蒼星石「うん、そのつもりだよ?」
幸いS氏とは声も身長も顔も全て似ていた。目の色以外は……。
零度「一人で大丈夫なのですか?」
蒼星石「ちょっと不安はあるけど零度さんの言う射撃部の弱体化まではいけるかもしれない。あの『暴走』を使ってね。」
零度「(自分の戦闘システムの暴走を利用するとは考えますね…。)ふむ。それで私たちはどうすれば?」
蒼星石「君たちは水銀党のところに行って彼女たちと手を組んで欲しい。」
巴「手を組む?たしかに向こうにも強化人間がいるから戦力強化につながるかもしれませんが…。」
雛苺「で、でもヒナたちを受け入れてくれるかな?」
蒼星石「その点は心配ないよ。もう話はつけてきた。けっこう時間がかかったけどね。」
蒼星石の話によると最初、水銀燈はやり方の違い、他人と組みたくないという理由で拒んでいたが、
目的は同じだろ?と、蒼星石や水銀党員達が必死に説得し、水銀燈はしぶしぶOKをだしたそうだ。
零度「(ほう、あなたが作戦を遂行してる間に、水銀党と一緒に戦闘準備をしてそれが整ったら一気に潰しにかかれってことか。
   なかなかいい作戦かもしれませんね。)よし、では作戦遂行といきますか。」


零度と蒼星石以外は下水道を通って水銀党のところへ向かっていた。
雛苺「蒼星石は一体何を考えてるのかな?」
巴「私にもさっぱり理解できません。それに先生の言ってた『暴走』って……。」
二人は蒼星石の考えを理解できずにいた。しばらく歩いているとめぐが立っていた。
めぐ「やあ、みなさん。蒼星石先生から話は聞きましたよ。私たち水銀党はあなた方を歓迎します。」
雛苺「え、ほんとなのー?」
めぐ「水銀燈先生だけはあんまりよく思ってないみたいだけど…。」
巴「やっぱり……。」
めぐ「でも、安心して。少なくとも私は巴ちゃん達と組めてすごく嬉しいし心強いと思っているわ。それに今、私のところにおあ君が来てるの。
   もし、Sさんが無事だって知ったらきっと涙を流して喜ぶわ。さ、早く行きましょ。」
巴「ええ、そうね。(零度さん、自分だけ残るって言ってたけど大丈夫かしら…。)」
剣道部員達はめぐに案内されて無事、水銀党本部に着いたそうだ。


剣道場地下奥深く。
零度はまず、射撃部に剣道場でS氏を爆殺することを宣告。
普通ならまず、それを疑うべきなのかもしれないがよほど大事なモノなのか射撃部は目の色を変えて刺客を放った。
零度は嘘をついていなかった。事実、本当に本物の爆弾を作動させたのだから…。残り時間10分。
零度「しかしあなたも酷な真似をする…。翠星石さんを気絶させて強引に自分から引き離すとは…。」
蒼星石「口は悪いけど、根は優しくて思いやりのある子だからね。ああでもしないと“おめえが行くなら翠星石も行くですぅ”って展開になりそうだから。
    あんなに心が澄んだ彼女を危険な目に合わせたくないんだ。」
零度「そうだったんですか。と、そろそろ眠ってください。奴らが来たようです。」
零度はクロロホルムで蒼星石を眠らせると柱にくくりつけた。
しばらくするとあの4人の隊長が部屋に入ってきた。4人ともキレる寸前だった。
ウィキ「貴様、ただのでかぶつではないようだな!」
r1「S氏を殺してプロジェクトミリオンを完全に阻止。ずいぶんと残酷なやり方してくれるじゃねえか!?」
零度「私は目的のためなら手段は選びません。」
ほぐし「おまえ、不良やギャングよりタチ悪いぞ!それにしても剣道部員達はどうしたんだ?どこ探してもいないんだが?」
零度「彼女たち、よほどの臆病者なのか射撃部を恐れているようで。みんな私を残して逃げていきましたよ。」
オデ「そう。でも、そんなことはどうでもいいんです。私たちの目的はS氏の救出、奪還。とりあえず、あなたには死んでもらいます!」
4人の隊長は腰からS&WM500二丁を取り出すと裁きを受けろと言わんばかりに零度の体に容赦なく弾丸を撃ち込んだ。
S&WM500はS&W社がつい最近作った最強の拳銃。その威力は44マグナムの約3倍と言われている。
普通の人間には両手で扱うのも困難だが強化改造された4人はそれを二丁、軽々と扱っている。
装弾数は5発。装填された弾丸全てを撃ち込んだ。5×4×2で計40発。
零度「うぐっ……、……がはっ。」
さすがにダメージが大きかったのか後ろにのけぞっていく…。そして力なく後ろに倒れ、運悪くぼっかりと開いた穴に吸い込まれていく。
ウィキ「ふん、意外にあっけなかったな。」
ほぐし「ま、これでS氏を奪還できたし、計画を予定通り進められるね。」
ほぐしはS氏になりすました蒼星石を抱える。一方、オディールは納得いかないという顔つきで零度が落ちた穴を眺めていた。
オデ「(あっけなさすぎる。それに剣道部全員逃げたって言ってたけど、我々射撃部にびびるほど臆病ではないはず…。
   だいたいS氏を殺すことをわざわざ私達に教えるなんて…。)」
r1「どうした、オディール?」
オデ「いえ、何でもありません。」
“爆破5分前です。”と、アナウンスが流れる。
オデ「急ぎましょう。もうここに用はありません。」
そう言って剣道場をあとにする4人。


下水道。
零度「ふぅ、やられたフリをするのもけっこうストレスが溜まる…。」
零度は先ほど撃ち込まれた弾丸を全て外に放出した。彼にはほとんど効いてなかったようだ…。
零度「(蒼星石さん、あなたは兵器としては欠陥品かもしれないが、人間としては身も心も美しい…。あなたの自己犠牲の精神に感謝します。
   私もプロジェクトミリオンを阻止するための準備をせねば。できればその準備が不要になることを望むが…。)」
彼はめぐが道しるべに置いたと思われるナイフを拾いながら水銀党本部へ向かった。
しばらくして剣道場は本当に大爆発を起こし、跡形もなく消し飛んだそうだ……。


S氏になりすました蒼星石は射撃部に連れて行かれた。彼女はこの後、どういった行動にでるのか?
水銀党と剣道部は手を組み、本格的にプロジェクトミリオンを潰すための準備を始めているようだ。
一方、書き散らしはというと、まだ入院生活を送っていた。そんなに怪我の程度がひどいのか、それとも……。
書き散らし「はぁ、いつになったら退院できるんだろ…。でも、外はだんだん物騒になってきてるしな…。
      あんまり外の世界に関わらないほうが良さそうだな。……触らぬ神に何とかって言うし。」