ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 兵士と引き篭もり

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俺の名前はY 現在は引き篭もり中だ。
高校は義務教育ではないので引き篭もりである俺はあと何日かしないうちに
規定日数に足りず留年が確定するだろう。
もし留年が決まったらそれを理由に学校を辞めようと思う。
今辞めない理由は担任である薔薇水晶がきっと許してくれないからである。
泣いて引き止められても困るので辞めるための明確な理由ができるまでは毎日ブラブラと町をたむろっている。

そして今日もいつもの様にゲームセンターへ向かう。
ここでの俺はちょっとした有名人だ。何故なら主人公は兵士で、銃を使って画面上の敵を撃ち、ステージを進んでいくという今人気のゲームの記録保持者だ。
俺の記録はここ一ヶ月塗り替えられていない。
今日も自己ベスト更新のためにそのゲームの前に立つ。しかし…
Y「なdfg8fふJIKおっ!!」
思わず声を上げた少し他人の目が気になるがそれはどうでもいい。
自慢の記録がなんと倍近く更新されているではないか。
Y「う…嘘だろう… これはもはや神業としか言い様がない…」
Yはひどく落ち込んでいた何故なら引き篭もりである彼には唯一といっていい己の自信だったのだ。
Y「もう、俺には すがるものがないな… 勉強もスポーツもできないし‥」
Yはため息をつきながら自分を打ち破った相手の名前を見た。
Y「KIRAK… きらきって読むのか?これ」
Y「まあどうでもいいか、所詮HNだし」
帰ろうとして一人の女性にぶつかった。

Y「あ、すいません」
女性は何も言わずぺこりとお辞儀をした。
Y(この人もこれをやるのかなぁ…?)(まぁいったい1ステージにいくら位つぎ込むのか少し見てるか)
Yはこのどこか気品があり落ち着いた雰囲気のこの女性に少し興味をもった。
Y(この人なんで眼帯なんかしてんだ?)(それに真っ白な衣装がどこか似合っているな)
そんなことを思いながらYは次の瞬間目を疑うことになる。
どこかおっとりとした女性に急にオーラのような物が纏った気がした。
そしてありえないほどの命中精度で敵を次々に蹴散らしていく。
Y「なっ、」Yは言葉に詰まった。
結局この女性がゲームをクリアするまでの1時間強ずっと魅入っていた。
そしてこの女性は1コインで記録をまた塗り返していき名前を入力する。
【KIRAK】

Y「この人がKIRAK…」
つい口に出してしまい後悔した。
女性がこちらに歩み寄ってくる。
雪「なに…?」
Yは少し戸惑いながら女性に事情を説明した。
Y「俺はROZEって言います。えっとこのゲームの現2位で、ついつい見惚れちゃって…」
あえてHNで答えることにした。
雪「 私は雪華綺晶…お前素人にしてはなかなか見所がある…」
Y「はぁ、どうも」
Y(素人って…この人ゲームのプロなのかな?そんな風には見えないけどな)
雪「ところで学校は良いのか?」
Y「へっ?」
意外な質問に思わず変な声を上げてしまう。
雪「私と同じで昼休みに学校を抜けてきたのではないのか?」
そういえば確かにちょうど昼休み時だ。そう思ったら腹が減ってきた。
Y「いや、俺は学校行ってないんで」
雪「そうか、その年で働くとは大変だな」
Y「いやそうじゃなくて、まぁ簡単に言うと重度のサボり癖みたいなやつです」
引き篭もりと言うのが少し嫌なので変な言い回しをしてしまった。
そう言った途端に外へ連れて行かれた。

Y「なっ、何するんすか?」
雪「何故サボる?」
Y「え…」
雪「楽しくないか?学校は」
Y「楽しくないっていうか…最近むなしいんすよ。あんな小さな箱の中で適当に喋ったりとか」
Y「それより戦場に行ってみたいんすよ。あのゲームのように凄腕の兵士になってみたいし」
雪「戦場は甘くない…」
雪「あんな正面からしか敵が来ないわけじゃないし…地雷もある…仲間も消える…」
Y「でも…あんなとこで【今】という大事な時期を無駄にしたくないじゃないすか」
雪「【今】だからこそ大事にした方が良い…それに本当に戦場に行きたいならとっくに行ってる…今のお前は足を運ぶ勇気すらない…」
図星をつかれてカチンときたのか少し怒り口調で言った。
Y「そっ、そんなことない!今は薔薇水晶の奴を悲しませないようにしてるだけだ!俺があいつの生徒じゃなくなればすぐにでも行ってやる!」

雪華綺晶は驚いた顔をした。しかしそれは僅かでありYは気がつかなかった。
雪(そうか…コイツがばらしぃーを困らせているYだったか…)
雪「一つ尋ねるが…お前は有栖学園の生徒じゃないのか」
Y「なんでそれを…?」
雪「ただの勘だ…それより有栖学園には新しく射撃部ができたのを知っているか…?」
Y(たしか前に薔薇水晶が言ってたな)
Y「ああ、一応聞いたことはあるけど…けど射撃部なんて興味ないね。所詮はスポーツだ」
雪「 そこの射撃部は昔本物の用兵だった人物が指導してるらしい…実弾も撃てるらしいぞ…」
Y「だから学校に行けってか?冗談じゃない」
雪「私はそろそろ時間だから行かなければならない…最後に一つだけ教えてやる戦場で生き残るために必要なのは冷静な判断力だ…それは日常生活にも当てはまる…判断を誤った者は生き残れない…戦場でも、日常生活でもだ…」
Y「……」
雪「じゃあなROZE…それと一つ言い忘れた…戦場では常に上下関係が付きまとう…あのゲームでは私の方が上…上司の言うことは聞いとくものだ…」
そういって雪華綺晶は去っていった。

Yはその日自室で考え込む。
Y(けっ、結局サボってる俺に対しての説教じゃねぇか…けど確かに一理あるな)(上司か…明日一度だけ覗いてみよう…それが俺の最終登校だな)
そんなことを考えるYだった。

そして10年後…

戦争の激しい某国で…

部下1「Y隊長!わが軍は壊滅の危機にあります!指示を下さい!」
Y「ここから先は別行動にしたほうが良い…お前はまだ新米だったな?」
部下1「はい!」
Y「家族はいるのか?」
部下1「はい…しかし家内とは実はうまくいってないのです…この仕事が原因でいつも口論になり…私はこの軍に入ってから死を覚悟していつも行動してきました。しかし家内と仲直りできずにこのまま朽ちていくのが…怖いです…」
Y「そうか…確かに今は生き残る確立が低いだろうな…俺がお前と会うのも最後になるかもしれん…しかし俺は今までにもこのような窮地に陥ったことがある…そのたびに恩師の言葉を思い返して生き延びてきた…」

Yは天を仰ぎながらこれが恩師のことを考えた。
無事に日本に戻ったら求婚でもしてみようかな?と冗談を一瞬考え部下1に言った

Y「最後に一つだけ教えてやる」