ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

Another Sky

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 真紅は、教室の外に広がる空を見ていた。
 今は授業中で、丁度黒板に書いた英文を生徒達に書き取らせている最中である。
 生徒達が書き終えるまでの間、少々暇なので真紅は空を見ている訳だ。
 時々、黒板に書いた英文で、このスペルはなんて書くんですか? と尋ねられると
 真紅は、筆記体で書いた英文の下に、生徒達がみなれた形のアルファベットで
 スペルを書き、丁寧にその意味も教えていく。
 生徒達が、全ての英文を書き終えてから真紅は、その英文の訳を言いながら黒板に書いていき
 このスペルが、どのスペルへ働きかけているかと説明してゆく。
 なんて事の無い授業。
 生徒の中から、質問があれば真紅は丁寧に答え、またその答えによって何が導き出されるかについても答える。
 紅茶を一口飲む。授業中なのだが、紅茶を飲む事については生徒はおろか同僚の教師も文句は、言わない。
 それが真紅なのだと、皆が認めているためである。
 そして、また授業を進めていく。黒板消しで黒板に書いてあった英文を消し。
 新たに英文を書いてゆく。ごく普通の授業風景である。
 しばらくして、授業終了の鐘が鳴り真紅は、生徒達にコレまでと告げ、英語でまたね。と言った後教室を後にした。
 職員室までの道のり。廊下の窓から見える空を見ながら真紅は、職員室へと向かう。
 空は、相変わらず青く美しい。流れる雲が、空に様々な絵を描いてゆく。
 それは、猫であったり。人であったり。車であったりと様々な絵を描いてゆく。
 職員室に到着し、自分の仕事机に教員用教科書を置きイスに座る。
 隣を見れば、同僚の水銀燈が、仕事机にだれていた。
「なにしてるのだわ」
「ねむぅーいのよぉー」
 真紅の問いかけに、水銀燈はめんどくさそうにそう答える。
 そんな水銀燈を尻目に、真紅は次の授業は何処のクラスだったかと確認し、そのクラスの進み具合を思い出しながら
 それに見合った教材の準備をする。水銀燈は、相変わらずだれたままだった。

 授業開始の鐘が、なるまで後三分になった所で真紅は、職員室を後にした。
 そして、鐘が鳴りその数十秒後に、教室に入り生徒達に英語で挨拶する。
 生徒達も、英語で真紅に挨拶を返す。これは、英語に触れてもらおうと真紅が考えた事で
 何時から、こうやって英語で挨拶を交わすようになったのかは、はっきりと覚えていなかった。
「今日は、64ページからなのだわ」
「先生ー。昨日そこやりましたよー?」
 と、生徒がそう言うが、真紅は、昨日の説明不足だった所をちょっとやってから次に移ると告げる。
 その昨日の説明不足だった所、説明し始める真紅。
 説明を始めて数分後。真紅は、ふと窓から見える空を見た。
 先ほどの綺麗な空とは、対照的に空は暗く黒い雲が全面を覆っていた。雨がふりそうね。と真紅はそう思った。
 窓から見える空を少しばかり見ていた真紅に、つられて生徒達も窓から空を見る。
「げっ……雨降りそうだ。今日傘もってきてないぞ俺」
 と、生徒の一人がそう呟くと、私も持ってきてないと肩を落とす生徒達。
 そんな生徒達のやり取りを見て、真紅はクスリと笑った。そして、私も傘もって来てないわね。と、思う。
「さ、次のページに入るのだわ」
 真紅は、教員用教科書のページをめくり雑談をする生徒達にそう言う。
 なんて事の無い授業。
 二・三ページ教科書を進めたあたりで、授業終了の鐘が鳴る。
 真紅は、いつもの通り英語でまたね。と言った後教室を後にした。
 職員室へ向かう道で、窓から外を見れば、雨が降っており雨水は、窓をぬらしていた。
 極普通の一日。
 ローゼンの突発的企画は、今日は無く。平穏に授業が出来た。

 そして、放課後。相変わらず雨は振り。大地をぬらし水溜りが出来ている。
 雨は、静かな音を立てながら振り続ける。どうやら、止みそうには無かった。
 ふと、肩を後ろから叩かれる。振り向けば同僚の水銀燈。
「おくっていくわよぉー感謝なさぁい」
「あら、ありがとう。珍しいわね」
 ふぁぁと、欠伸をしながらそう言う水銀燈に、そう声をかける真紅。
 気まぐれよぉ。と水銀燈はそう答えた。
 そんな水銀燈を見て、真紅は微笑む。
 そして、水銀燈の愛車であるランボールギーニに乗り帰宅する。
 送ってくれた水銀燈にお礼を言い自宅へと入る。
 服を脱ぎ、私服に着替えテレビをつけて紅茶を淹れる。
 テレビからは、丁度くんくんが始まったのか、くんくんの声が聞こえた。
 名探偵くんくんを見ながら、紅茶を飲む真紅。
 くんくんが終わると、真紅はソファーから立ち上がり夕食の準備をし、一人で夕食を食べる。
 その後は、風呂に入り体を綺麗に磨き、胸が大きくなるというマッサージをした後、寝巻きに着替えベットにもぐりこんだ。
 そして目覚まし時計をセットし、目を閉じる。
 明日は、何か起きるかしらね? と、目を閉じたまま思った。
 しばらくして、小さな寝息が寝室に響く。
 なんて事の無い、真紅の一日が終了した。

 終

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