ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

翠星石の学生時代

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家庭科準備室でプリントなどの準備をしていた翠星石。
そこに一人の女子生徒が現れた。
「先生はどんな学生時代を送ったんですか~?」
「い、いきなり何を聞くですかぁ」
「教員全員の学生時代を聞きまわってるんですよ~」
どうやらこの生徒は教師全員の学生時代をまとめた冊子を作りたいらしい。
使用目的は見当もつかないが、生徒のため、翠星石は一肌脱ぐ事にした。
「仕方ねぇですぅ、聞き逃さないようにしとけですぅ」
翠星石が話を始める、だが、そのほとんどはありふれたものばかりだった。
女子生徒も少し退屈そうにしていたので、翠星石はとっておきを話すことにする。
「一度だけ蒼星石と喧嘩したですぅ、そのときのことを話してやるですぅ」
あの翠星石と蒼星石が喧嘩をするなんて・・・と女子生徒は心の中で呟く。
確かにこの二人の喧嘩は誰も見たことがない、蒼星石が翠星石をたしなめる程度だ。
翠星石は静かに口を開いた。

「もう蒼星石なんて大っ嫌いですぅ!!」
「ぼ、僕だって・・・いつまでも君の世話ばかりしたくないよ!!」
翠星石は、まだ午後の授業が残ってるにもかかわらず、そのまま教室を飛び出した。
特に行くあてもなかったので、ゲームセンターに行って暇を潰すことにする翠星石。
だが、そこで事件は起こった。

することもなく、適当にUFOキャッチャーなどをしていた翠星石に3つの影が近寄ってくる。
その3つの影はそのまま翠星石に話しかけてきた。
「ねぇねぇ、暇?暇だよね?俺達とあそぼ~ぜ~」
3人の男の声は全くずれることなく、同じ言葉を発している。
正直、かなりの嫌悪感を感じた翠星石は無視をして、そのままゲームセンターを出ようとする。
だが、3人のうち、一人の男に腕を掴まれてしまう。
「ねぇ~何処行くのさ~?あそぼ~ぜ~」
「だ、誰がおめぇらみたいなやつらと・・・」
翠星石の意思を無視し、そのまま路地裏へと移動する男達。
「さぁ、楽しもうぜぇ~?」
男の手が翠星石の制服に手がかかった、その時。
「待つんだ!!」
一つの声が路地裏に響く。その声の主は・・・。
「蒼星石・・・!どうしてきやがったですかぁ・・・!」
「どんなに嫌われても・・・翠星石は僕が守る、子供の時、そう誓ったからね」
「格好つけてんじゃねぇぞぉ~兄ちゃんよ~?」
何故男と思われてしまったのか、それは蒼星石が男用の制服を着ていたからである。
一人の男が蒼星石に殴りかかってくる、それを軽くかわし、相手の顎に肘を当てる。
かなりのダメージがあったのか、男はそのまま気絶してしまった。
「後ろの二人、早く来ないの?僕は待たされるのが嫌いなんだ
 ただでさえ怒ってるのに、これ以上怒らせないでほしいな」
「ち、ちくしょ~!やってやるぜ」
2人の男が一気に殴りかかってくる、蒼星石は両手でそれを往なすと、そのまま二人の後頭部に肘をぶつける。
こうして、蒼星石とチンピラの戦いは幕を閉じた。
「グスッ・・・さっきはごめんなさいですぅ・・・」
「僕も言い過ぎたよ、ごめんね?」
微妙に泣いている翠星石を抱きしめて蒼星石は呟いた。
「これから先、どんな事があっても・・・僕が君を守るから・・・」

「っていう事件だったですぅ、あの時は本当に怖かったですぅ」
「蒼星石先生格好良いですね、そういえば喧嘩の原因はなんだったんですか?」
「忘れちまったですぅ~」
女子生徒は少しガッカリした様子だった。
「お話ありがとうございました、じゃあ私はそろそろ行きますね」
「またいつでもきやがれですぅ」
女子生徒はそのまま準備室を後にする。
間髪いれずに、蒼星石が準備室に駆け込んできた。
「翠星石!」「どうかしたですかぁ?」
蒼星石はかなり急いだのか、肩で息をしている。
その様子を見た翠星石は麦茶を出してやる、すると蒼星石は一瞬で麦茶を飲み干してしまった。
「生徒が僕達の過去を聞きに来なかったかい?」
「来たですぅ、それがどうかしたですかぁ?」
「胸騒ぎがするんだ、何かの前触れかもしれない」
有栖学園某所
「校長、言われたとおり、?の情報を入手してきました」
「そうか、ご苦労・・・フッフッフッフッフ・・・」
事件はこれから起こる・・・のかもしれない。

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