ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 蒼星石と旧校舎の胆試し

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「う~ん・・・やっぱりどう考えても足りないや」
部費について悩む蒼星石、そこに悪魔の影が忍びよる。
「何か悩み事かね?」
「あ、校長、どう考えても部費が足りないので悩んでいるんですよ」
それを聞いてニヤリと微笑む悪魔・・・のようなローゼン。
おそらく新しい暇つぶしでも思いついたのだろう。
「仕事を一つ頼まれてくれれば、部費の方はなんとかしてあげようか?」
それを聞いた蒼星石は飛び上がりたくなるほど喜んだが、一応感情を抑えておいた。
「仕事ってなんですか?」
「旧校舎にある書類を持ってきてもらいたいのだ、どうやら封鎖の時に持ち出すのを忘れてしまっているようなのでね」
有栖学園の旧校舎とは、生徒の間では有名な心霊スポットだ。
別に過去に事件があったわけでもないのだが、いつの間にかそんな噂がたっている。
もちろんこの事は蒼星石も知っている、だが、彼女にとって自分より生徒を優先するのは当然だった。
「わかりました、その書類はどこにあるんですか?」
「2階の資料室だよ、多分机の上に置いてあると思うから」
ローゼンは任せたよ、とだけ残し、職員室を後にする。
蒼星石は旧校舎の鍵を持ち、旧校舎へと向かった。
「大丈夫・・・ゆ、幽霊なんているわけないよ・・・」
自分にそう言い聞かせながら旧校舎へと入っていく蒼星石。
旧校舎の中は流石というほど荒れている、おそらく生徒が侵入し、遊んでいたのだろう。
しかし、今の蒼星石にそんな冷静な判断が出来るはずがなかった。
時刻はもう夕方の6時、灯りは手に持っている懐中電灯のみ、そんな状況じゃ怖くない方が異常だ。
ふと、懐中電灯の明かりとは違う、別の光が見える、それはゆらゆらと揺れている。
「だ、誰かいるのかい・・・?」
恐る恐る声をかけてみるが、当然のごとく返事は返ってこない。
蒼星石は正直今すぐ逃げ出したかった、足も震えている。
「だ、だめだ・・・僕がここで逃げたら、生徒達が・・・」
蒼星石を動かしているもの、それは教師としての誇り、生徒への愛情のみだった。
意を決して前に進む蒼星石、いつの間にか謎の光は消えている。
「き、きっと幻だったんだ・・・」


そう思い込み、前に進んでいく、途中何度かラップ音が聞こえたが、それをなんとかクリアし、資料室に到着した。
「や、やっとこれで帰れる・・・」
書類を手に持ち、ドアに手をかける・・・だが、ドアはびくともしない。
「え・・・う、嘘だよね?な、何で開かないのさ・・・」
ガチャガチャと何度もドアノブを捻るが、ドアが動く気配一向に無かった。
突然、部屋の外から呪ってやるという声が聞こえた、その瞬間蒼星石の中で何かが切れた。
「ぐすっ・・・こ、怖いよぉ・・・」
どんなに強くても、どんなに女子からモテても、やはり女性である事に変わりはない。
どれだけボーイッシュな性格でも、か弱き女性なのだ。
それから10分ほどが経過した。
「こっの・・・馬鹿校長!!何してやがるですかぁ!!」
轟音とともに開け放たれるドア、そこに立っていたのは翠星石だった。
「す、翠星石・・・?」
「大丈夫だったですかぁ?」
蒼星石はたまらなくなり翠星石に抱きつく。
「怖かったよぉ・・・」
「もう大丈夫ですぅ、翠星石がついてるですよぅ」
翠星石はとある生徒から蒼星石が旧校舎に入り、それを追うようにして校長も入っていったことを聞かされここにきたのだった。
蒼星石を職員室まで送り届けた後、翠星石はローゼンを捕まえる。
「よくも蒼星石をいじめやがったですねぇ!他のやつはいくらいじめても構わないですぅ・・・
 翠星石がいじめられても構わないですぅ・・・だけど、蒼星石をいじめるやつだけは絶対に許さないですぅ!!」
ローゼンの前にいるのは普段よく知る翠星石ではなかった。
「翠星石は本気で怒ってるですぅ!おめぇを血祭りにあげたいぐらいですぅ!
 だけど翠星石は大人だからおめぇを血祭りにあげるのは勘弁してやるですぅ」
そう言って翠星石は携帯を取り出す。
「もしもし?雪華綺晶ですかぁ?新しい射的の的が手に入ったので是非使ってほしいですぅ」
その後一ヶ月間、ローゼンは射的の的として射的部の部室に放置された。