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球技大会~二回戦第二試合E金糸雀vsH水銀燈~-テニス-

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匿名ユーザー

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バトミントンを無事、勝ち抜き歓喜に包まれてる中、球技大会、2回戦第二試合の種目がテニスとなる。
この学校、有名私立学園だけあり無駄に・・・いや立派なテニスコートを所有している。
そしてあいまみえるのは、金糸雀率いる3-Eと水銀燈率いる3-H。
金「楽してズルして賞金はいただきかしら~♪」
銀「100万円・・・100万円あれば・・・くんくんグッズがぁ♪」
兎にも角にも竜虎相打つ、いや金銀相打つこの試合どうなることか。
金「それじゃ、前回のバトミントン同様、テニスも楽してズルして勝ち抜くかしら~?
  でも、バトミントンの後にテニスっていうのもどうかしらー?」
前回は翠星石達の棄権という、金糸雀にとっては座右の銘のごとき勝利を得ている。
さっきまで後味が悪いとか言ってなかったか?と生徒は思ったのだが
100万円の前ではそんな奇麗事はどうでもよくなっていった。
金「それじゃ、柏葉さん。一緒にダブルス頑張るかしら~」
巴「え?あ、は、はい・・・」
上下とも標準的なジャージの二人がテニスコートに入る。

そこに遅れて水銀燈組がやってくる。
銀「おまたせぇ~、ちょっと着替えに戸惑っちゃったわぁ♪」
めぐ「(やっぱり、この格好は恥ずかしい・・・)」
水銀燈と顔を真っ赤にさせたメグが入場してきた。回りの男達の声援が一層激しくなる。それもそのはず。
水銀燈達の今の出で立ちは、上が白いシャツタイプのユニフォーム、スタイルがいいだけに胸も強調気味。
下がスコート。しかも、結構短め。風が吹けばアンダースコートではあるが丸見えである。
思春期の男子なんぞ瞬殺である。気づくと回りからカシャカシャとカメラの音まで聞こえてくる。
ポカーンとなる金糸雀組。水銀燈はお構いなしにとポーズまで取っている。
生徒「金糸雀先生ー!!」
と、自分の名を呼ばれハッとなる金糸雀。私にもシャッターチャンスが?!とポーズを取って振り返る。が
生徒「邪魔ですー!!そこだと水銀燈先生達と被って撮れないんで退いて下さーい!!」
金「がーん・・・で、でもテニスはコスプレ勝負じゃないかしらー!!さぁ、さっさとサーブ権を決めるかしらー!!」
巴「でも・・・ああいうの、ちょっと羨ましいかも・・・」
金「ちょっと、何言ってるのかしらー?!」
そんなやり取りを見ていた水銀燈が
銀「サーブはそっちに譲るわぁ♪何か可哀想だしぃ。」
メグ「え?いいんですか?」
銀「大丈夫よぉ・・・さっきの試合見ている限りじゃ余裕よぉ。」
金「い、言わせておけば・・・後で吠え面掻くなかしらー!!」
銀「それじゃ、私達はこっちのコートを使わせてもらうわねぇ」
サーブ権とコート権も無事に決まり、ようやく試合開始となる。

審判「それでは、これより3-D組と3-H組の試合を始めます。
   サービスプレイ、金糸雀。」
金「ふっふふふー、カナの超ウルトラサーブを受けてビビるがいいかしらー!!」
しなやかに体全体を使いながら打ち込む。パーンと小気味いい音を立てて、水銀燈のコート目掛け放たれた金糸雀のサーブ。
意外にも球速はあるようだ。だが、レシーバーの水銀燈は慌てることなく
銀「・・・あらぁ?結構やるのねぇ・・・でも・・・。はぁ!!」
その瞬間、金糸雀に電撃走る。あっという間のドライブ気味の剛速球が彼女の頬スレスレを通り、
バン!!とコートに突き刺さる。リターンエースである。
審判係「15-0!!」
金「柏葉さん・・・。あ、ありのまま、今起こったことをは、話すかしらー・・・」
巴「いや、そういうネタはいいですし分かってますから・・・」
金「うう・・・あんなの反則かしらー!!」
銀「あらぁ?私これでも昔、テニスをやってたのよぉ。これくらい何でもないわぁ。
  ・・・懐かしいわぁ、お銀婦人なんて呼ばれ全国にまで上り詰めたことも・・・」
昔のことを思い出したのか明後日のほうを見つめだす水銀燈。
巴「(お銀婦人・・・ククッ。お銀婦人ってどうなんでしょう?金糸雀先生)」
金「(ちょ、ちょっと柏葉さん?!あなた、何て事を・・・)」
銀「あんた達ねぇ・・・、全部、聞こえてるのよぉ!!」
その後、怒りに身を燃やした水銀燈の猛攻と、メグの超絶な運動神経も手伝い
あっというまにゲームを取られることに。
審判「ゲーム、3-H。1-0!!」
金「もう・・・柏葉さんがあんな事言うからかしらー・・・」
巴「いえ、これでいいんです。」
自身有り気にそう言い放つ巴。この状況でどうしたらそう言えるのか不思議な金糸雀。
とりあえずのコートチェンジ。二組のすれ違い様。
銀「はぁ・・・、はぁ・・・・、わ、私を馬鹿にしたこと、はぁ、後悔させてあげるわぁ」
巴「いや、でもお銀婦人ってのはやっぱり・・・ダサいって言いますか」
金「ちょ、ちょっとさっきから何であなたはー!!」
銀「そ、その無駄口も何時まで、はぁはぁ、た、叩けるかしらねぇ・・・。」
そう言い去っていく水銀燈。そう様子を見た巴の口元がニヤリとなる。

続く第2セット。メグのサーブから試合は始まる。
メグ「はぁぁぁぁぁ!!!!!」
見た目、可愛らしいお嬢様な風体からは想像が付かないような声をあげサーブを打ち込むメグ。
バトミントンでは何とかなったものの、こんなスピードは卑怯とばかりに怯む金糸雀。
金「ひっ!!」
メグのサービスエースが決まる。
審判「15-0!!」
金「うう・・・あんなの取れるわけがないのかしらー・・・うう・・・。」
下手したら泣き出しかねないレベルで落ち込む金糸雀。

だが、その中でも巴は落ち着いてた。
巴「先生・・・落ち着いてください。バトミントンは活躍したじゃないですか?」
金「あれとは別次元の球技なのかしらー?」
巴「・・・いいですか?落ち着けばあのサーブは何とか返せるはずです。バトミントンの時の活躍から見れば絶対にできる筈なんです。。
  だから・・・お願いです、先生。せめてあのサーブ、必死で返してください!!」
巴の激を受けた金糸雀が何とか立ち直る素振りを見せようとした。
金「わ、分かったのかしらー。でも・・・」
巴「でももへったくれもないんですよ・・・。向こうは待ってくれないみたいですから・・・」
たしかに巴の言うとおり、向こうの陣営はサーブの構えを取っている。打ち込まれるのは時間の問題であろう。
金糸雀はハッとなり必死にメグの一挙手一投足を見定める。
メグ「さぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
メグの弾丸サーブ。今までの金糸雀なら対処できなかっただろうが、
巴の言葉で落ち着きを取り戻した金糸雀にはある程度、球が見えるようになっていた。
金「な、何とか返せるかしらー!!」
スライス気味に水銀燈の方へと球を返す金糸雀。何処か頼りないが真っ直ぐに水銀燈へと向かう。
水銀燈が対処しようとする、その隙に、巴が金糸雀に指示を出す。
巴「金糸雀先生、いいですか?時間が無いですから、手短に言いますけど
  球を水銀燈先生に出来るだけ集めてください。いいですか、水銀燈先生にですよ?」
金「わ、分かったのかしらー。で、でも、何」
銀「はぁ・・・余所見してる余裕なんて・・・はぁ・・・あるのかしら・・・ねぇ!!」
息も荒く、水銀燈の返球。余所見をしていた金糸雀の元へと軽やかに、だが力強い球が向かう。
しかし、巴が落ち着いてコレに対処する。どうにか作戦通り、水銀燈の元へと打ち込んだ。
巴「ボーッとしないでください・・・。さ、作戦通りに試合を運びましょう。」
金糸雀とは違い、小さく華奢な体からは想像が付かないが力強さを感じる少女。
金糸雀は、彼女に全幅の信頼を置くことを決心する。

そして何とかこのゲームのポイントを奪う事に成功する金糸雀達。
あれほど、技術や素質の面で上回っていた水銀燈達なのにどうしたのか?
さっきまでの野球の疲労もあるのだろうが、条件でいえばそれは金糸雀達も同じである。
金「や、やったのかしら?!これで次のポイントを取ればカナ達の決勝進出なのかしらー!!」
巴「私達が望めば、運命は絶えず・・・私達に味方するってことです。」
金「もう・・・さっきから貴方って人は・・・。でも、柏葉さんの言う通りにやってるから
  ここでポイントが取れたのかしらー。やっぱり、策士の下には策士が集まるのかしらー。」
ま、カナよりは大分下なのかしらーと付け加える。 そして、ここまでの作戦内容の概要を聞き出した。
巴「簡単です。ただ水銀燈先生の疲労の割合からいって、ああまでボールを集めれば
  さっきまでの野球+この試合での疲労+そして、もう1つ・・・」
金「へ?な、何なのかしら?」
巴「タバコですよ。水銀燈先生は今タバコ吸ってますよね?」
金「たしかに吸ってるかしらー・・・」
いつも職員室が禁煙なのをボヤキながら、屋上なんかで吸っているところを見かけたことがある。
けど、金糸雀はそれと巴が何を言いたいのかさっぱり分からないでいる。
巴「元全国レベルでも・・・。タバコ吸ってるってことは肺機能は昔よりは確実に落ちているだろうし・・・。
 身体機能の低下も免れないでしょう?そして、それら3つのファクターが集まれば・・・こう・・・。」
途端に、首をギーッと掻っ切る真似をする巴。クラスでのイメージからは絶対に想像が付かないシーンである。
巴「いままで水銀燈先生に球を集めたりカッカさせたのは、そのためですよ。」
金「え?あ、ああー!!やっぱり、カ、カナの思った通りだ、だったかしらー!!」
そう叫ぶ金糸雀。そんな可愛らしい様子を見て、思わずクスッとなる巴。
巴「最初のコートチェンジの時も、息切れが激しかったですし・・・、このセットの挙動を見て確信が持てました。
 もう水銀燈先生は恐くないです。いくらメグさんでも、一人で私達を相手にするのはキツいはずですからね。」
金・巴「楽してズルして勝利をいただき(かしら~)(です)。」
二人してニヤリとほくそ笑む。担任が担任なら生徒も変わるものだろう。

銀「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
メグ「先生、大丈夫ですか?」
余りの息切れの激しさに水銀燈を心配するメグ。
さっきまでの疲労もあるが金糸雀達の術中に嵌っているため相当な体力を消費している。
ならば、こうなるのは目に見えているだろう。
そして水銀燈自身も、疲労と同時に金糸雀達が自分達の球に慣れ、
悠々と返してくることに苛立ちも覚えていた。
どんな勝負事でも、頭の中は常にクレバーにならなくては勝機は見えてこない
銀「だ、大丈夫よぉ・・・はぁ・・・ぐっ・・・メグぅ・・・。」
イライラと疲労に困惑した顔でそう返事を返してくるものの
メグは水銀燈がもう疲労がピークに達していることを感じていた。
巴「いきます・・・はぁぁぁ!!!」
巴のサーブが、レシーバであるメグ目掛けて力強く放たれる。
メグはこの場面になっても、こんな力を残していた巴に驚嘆する。
メグ「やっぱり・・・私も・・・疲労が・・・くっ!!」
ギリギリで返すものの、ロブを打ち上げてしまうメグ。
メグ「し、しまったっ!!」
フワフワと緩い球が、絶好球の形となって巴の前に姿を現す。
巴「・・・・」
無言、だが雄々しくやはり水銀燈に向かってスマッシュを放つ巴。
銀「きゃっ!!そ、そんなぁ・・・」
絶好球からのスマッシュ。疲労の蓄積している水銀燈には反応できなかったようだ。
狡猾に真綿で首を絞めていくかのようなこの作戦。
メグは何とかこの状況を打破しようともがいていた。

メグ「こうなったら・・・先生。アレ・・・やりましょう・・・」
銀「はぁ・・・え?アレ?・・・えぇ?!アレって物凄い使い所が限られてるのよぉ・・・」
メグ「いいんです。今はハッタリでも何でもしないといけない状況なんです。
   その時がくるまで踏ん張りましょう。」
アレを使用するというメグに対し、疲労もあってか困惑気味の水銀燈。
そして金糸雀チームリードという形で始まった、次の時にそのチャンスが到来する。
メグの渾身の力で放った通称「柿崎ビーム」を金糸雀が怯み、手元を狂わせ高いロブを上げてきたのだ。
メグ「あれだけ高いロブなら・・・先生!!」
銀「うう・・・あれはちょっとねぇ・・・。でも、やるしかないのよねぇ・・・」
アレを使用するのか、そして何故か屈み出す水銀燈。そこにメグが助走を付けて走ってくる。
そして、水銀燈の背中を踏み台にするかのように高く飛び出す。
銀「痛っ!!はぁ・・・何でこんなお馬鹿な・・・」
メグ「先生を踏み台にして・・・ロブをこの・・・天辺で・・・迎え撃つッ!!」
まあ、何というかテニスの王子様に出てきたダンクスマッシュにジャンプを加えたのを思い浮かべていただければ
分かりやすいのだろうか。水銀燈を踏み台にして、跳躍力を得た主砲が迎撃するというコンビネーション。
隙が大きいので、ロブぐらいでしか対応できないのだが、それでも見た目、威力共に抜群を誇る。
しかも、その際に高く飛ぶのでスコート中も丸見えになるため、回りの男子生徒達にとっても嬉しいだろう。
ドンと勢いのいい音を立てて、金糸雀達のコートに叩きつけられるボール。
メグ「や、やった・・・って、あ・・・」
抜かった、得点が入ったことで緊張が解けたのが着地をミスるメグ。
ドサリと嫌な音を立てて、メグが落下してきた。
メグ「痛たたたー・・・しまったわ・・・。」
足元から嫌な音が聞こえてきたのが自覚できた。恐らく軽く見ても捻挫ぐらいは引き起こしているだろう。
どうしたものかと思案を張り巡らす中、審判と水銀燈が駆け寄る。

銀「ちょっと、メグぅ!!だ、大丈夫ぅ?!」
メグ「いや・・・ちょっと・・・失敗しちゃったみたい。」
審判「う~ん・・・これは・・・捻挫を起こしていますねー・・・。」
メグの足を見た審判がそう告げる。骨折しなかったのが幸いだろうか。
メグ「どうなるんですか?私達・・・」
銀「安心しなさぁい・・・貴方の仇は私が絶対にとるわぁ!!」
審判「いや・・・あの・・・規定の選手が試合続行不可能になってしまったので・・・
   残念ですが、向こうのチームの勝利ということになるんですけど・・・」
メグ「そ、そんな!!ね、捻挫ぐらいが何よ!!私、絶対に諦めません!!」
銀「め、メグぅ・・・」
メグ「わ、私この戦いが終わって100万円をゲットできたら、あの人に告白しようと決めているんです。」
そういって立ち上がろうとするが、激痛が走り顔を曇らせる。
審判「ね?やっぱり無理でしょう?それでは・・・ゲーム・ウォンバイ、3-D!!」
何故かまた相手の棄権という形で幕を閉じたこの試合。
金糸雀達にとっては勝手に自滅してくれたので、まさに楽してズルしていただきな展開となった。
巴「うーん・・・金糸雀先生、何か呪われているんじゃないですか?」
金「し、失敬な事言わないでもらえるかしらー!!カナは何も悪くないかしらー!!」
たしかに金糸雀は何もしていないが、2回連続で相手の棄権というのも出来すぎである。
巴はそんな金糸雀にお払いを薦めたとか薦めないとか。
銀「ねぇ?さっきのあの告白するって奴・・・一体誰にするのぉ?」
メグ「内緒ー・・・ふふふ」
銀「?まったく、変な娘ねぇ・・・」

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