ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 臨海学校での無人島

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

  夏のイベントと言えば、臨海学校。そして、学園もので臨海学校の定番と言えば、そう、無人島に遭難だ。
雛「ぐずっ……お腹減ったのなの……」
真「元はと言えば、水銀燈、あなたがいけないのよ! 観光気分で、こんな無人島のそばまで近寄ってみようだなんて、言い出さなければ……」
銀「なぁにぃ、真紅。あなた、人のせいにするわけぇ……? そもそも、あなたがちゃんと予備の燃料を確認しておけば……」
蒼「まあまあ、二人とも。不毛な言い争いはよそうよ。きっと校長先生たちが、助けを寄越してくれるよ」
翠「それは一体いつのことになるですかぁ……? 通信機が壊れてて、こちらの居場所も知らせられないのに……。お腹……減ったです。持ってきたお菓子は、雛苺と金糸雀が、み~んな平らげちまったですし……」
雛「ぶぶぅーーっ、翠星石だって食べたのーーっ!」
雪「……これ、食べる……?」
翠「なななっ……お前、食い物を持ってやがったですかっ。そういうことは早く言うですっ!!」
  と言っても、雪華綺晶が差し出したのは、大人の握りこぶしほどの大きさの缶詰が一つきり。
翠「缶詰一つっぽっちですか……でも、背に腹はかえられねーです。さっそく開けて食うです」
蒼「待って、翠星石。雪華綺晶、これは軍用のレーションだね?」
  こっくりとうなずくきらきー。
蒼「だったら、これはもしもの時のために取っておこう。こんな小さな島でも、もしかしたら食べ物を調達できるかも知れない」
翠「えええーーっ、お預けですか……? 翠星石は、もうお腹がぺっこぺこですよ……」
蒼「我慢して。お腹が減っているのは、みんな一緒のことなんだから」
  と、そこへ海岸線をぐるりと一周してきた金糸雀と薔薇水晶が合流する。
金「ううう……人の住んでいる形跡は、まったく見当たらないのかしら……正真正銘の無人島なのかしらーーっ!!」
  うなだれる金糸雀を慰めるように、薔薇水晶がぽんぽんと彼女の肩を叩く。
蒼「そうと分かったら、じっとしてはいられないよ。少しでも体力が残っているうちに、みんなで手分けして、食べられる物を探し出すんだ!」


  サバイバルの修練を積んだ雪華綺晶の指示で、食料集めが始まった。
  ナイフと木の枝をつなぎ合わせてモリを作り、水中で魚を獲る。
  森の中で、食べられる野草を探す。植物の茎から水を絞り出す。
  しかし、雪華綺晶以外は慣れないこともあって、その日、みんなが口にできたのは微々たる量に過ぎなかった。
  事件は、翌日の朝に露見した。
銀「ないっ……ないっ……!! 雪華綺晶、あなたぁ、まさか、一人で食べたわけじゃないでしょうね?」
  きらきーは、首を横に振った。
  昨夜のうちに、雪華綺晶のレーションが跡形もなく消え失せてしまったのだ。
  犯人探しが始まった。疑心暗鬼が生じ、険悪なムードが広がっていった。
  と、薔薇水晶が小首をかしげる。
薔「……きらきー……あのレーション……?」
銀「ん? 何なの、薔薇水晶。何か心当たりでもあるのっ!?」
  ばらしーは、しずしずと首を横に振った。でも、こうつけ加えた。
薔「……あのレーション……きらきー専用。普通の人が食べると、十キロ太る……」
  一瞬の静寂の後。
翠「ええええええええええええええええええええええええっ!!!!????」
  バレバレであった。
  その後、見事に下腹のふくらんだ翠星石が、無人島脱出を懸命に拒んだとか。
翠「うわわわわわわわわーーんっ、翠星石は、お腹が引っ込むまで、この島に残るですーーっ!!」
  自業自得以外の何物でもなかった。