ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 薔薇水晶と張り紙

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薔薇水晶「うーん…やっぱり、教え方が悪いのでしょうか…」
自身が受け持つ日本史の小テストの結果を見ながら、そうつぶやく薔薇水晶。
大半のものはかなりよく出来ているのだが、中にはそうでないものもいる。
薔薇水晶「…もっと、宿題の量…増やしたほうがいいのかも…」
翠星石「ん?何をさっきからブツブツ言ってやがるですか?」
そこに、翠星石がお菓子を食べながらやってきた。薔薇水晶は、今の思いを率直に打ち明ける。
翠星石「んー…それじゃそいつ、逆に日本史を嫌いになっちまうです。」
薔薇水晶「え…?」
翠星石「ほれ、植物と同じで、あまり面倒見すぎるとかえってだめになる場合もあるですよ。
それに、花が咲くのが遅いのもあれば、花なんか咲かさねぇけど薬になるものもあるです。それぞれ、苦手なもんと得意なもんがあって当然ですぅ。ま、焦らずじっくり頑張りやがれですぅ♪」
そういいながら、薔薇水晶の背中をぽんと叩き、立ち去る翠星石。
あの子のいうとおりだ。私は何を焦っていたのだろうと反省する薔薇水晶であった。


その次の時間の授業は、思いのほか上手くいった。
薔薇水晶の熱意が伝わったのか、黒板に文字を書くたびに生徒がそれに集中するのが分かった。
多少、おしゃべりが多かったようにも思えたが、少しぐらいそういう声があったほうが、活気があっていいだろう。まさに理想的な授業だった。
そんな気持ちでいる薔薇水晶に、数人の生徒が近寄ってきた。
もしかして質問でもあるのだろうか?これまで、生徒が自発的に質問に来ることなどめったになかったので、これはとても嬉しいことだった。
薔薇水晶「…何か、分からないところでもありましたか?」
生徒A「いえ…あの、先生…背中…」
薔薇水晶「…背中?」
怪訝な顔をして、自身の背中に手を伸ばす薔薇水晶。どうやら、背中に紙が貼られていたらしい。
そして、その紙に書かれていたのは『馬鹿水晶』という文字。
ある1つの答えが、薔薇水晶の頭に浮かぶ。
なるほど、こんなものを貼っていれば、黒板に文字を書く私に目がいくのは当然だろうし、おしゃべりも多くなるだろう…。そして今日、自分の背中にさわったもの、なおかつこんな事をするのは、この学校に1人しかいない…!
貼られていた紙を、無言のままクシャっと丸めると、薔薇水晶急いで犯人である翠星石を探しに向かった。
そして、彼女を発見するとそれを押し倒し、仕返しとばかりに額にマジックで『大馬鹿』と書いた。
それから約2週間、翠星石は額にハチマキをしめ続けた。そして、どんなに注意されようが、それを取ることはなかったそうだ。