今僕は、緊張している。というか、隠れている。
事の発端は、やっぱりローゼン校長の発案で……もう、涙が出るほど恨めしい。
「校内鬼ごっこ開催。逃げるのは教師。鬼は生徒。で開始は……今からだー!」
行き成りの放送で、行き成り始められたこのゲーム。最初は、生徒も教師もなんだ? と、思っていた。
あぁ、ローゼン校長またラプラス教頭から逃げて馬鹿やってるなぁって感じで授業を続けていたのだが……
「あ、ちなみに逃げた教師を一番最初に捕まえた鬼は、その教師に何か一つしてもらえるという景品つきだ」
この言葉。この言葉で、僕が授業をしていた教室の雰囲気はガラリと変わった。
ジッと放送を聴きながら、同じようにジッと僕を見る生徒達。目が怖い。
「ではー、カウント入りまーす。教師たちー己の身が大切ならーにげろよー? あ、そうそう制限時間は三時間な」
ローゼンの笑い声が、やけに耳に響いた。逃げなければ。瞬時にそう思う。
「10! 9! 8!」
僕は、急いで窓をあけ。生徒がざわめくが自分の身を守るのが一番と考える。
「7! 6! 5!」
窓から飛び降りた。
「4! 3! 2!」
しばらくの浮遊感の後、地面に着地。久しぶりの二階からのジャンプ。
足が少し痺れたがかまわず走る。
「1! 0!!!!」
校舎から、生徒の怒号が響く。そして、どの教師を狙うかによってグループが分かれる事になるのは必然。
真紅を追いかける紅き親衛隊(ファンクラブ) 水銀燈を追う黒き銀色の翼(ファンクラブ)
翠星石を追いかけるグリーンオブスター(ファンクラブ) 雛苺を追いかける雛苺見守り隊(ファンクラブ)
金糸雀を追いかける金色の鳳凰(ファンクラブ) 薔薇水晶を追いかける紫色の薔薇(ファンクラブ)
雪華綺晶を追いかけるというより死闘してるザ・ホワイト・デス(ファンクラブ)
事の発端は、やっぱりローゼン校長の発案で……もう、涙が出るほど恨めしい。
「校内鬼ごっこ開催。逃げるのは教師。鬼は生徒。で開始は……今からだー!」
行き成りの放送で、行き成り始められたこのゲーム。最初は、生徒も教師もなんだ? と、思っていた。
あぁ、ローゼン校長またラプラス教頭から逃げて馬鹿やってるなぁって感じで授業を続けていたのだが……
「あ、ちなみに逃げた教師を一番最初に捕まえた鬼は、その教師に何か一つしてもらえるという景品つきだ」
この言葉。この言葉で、僕が授業をしていた教室の雰囲気はガラリと変わった。
ジッと放送を聴きながら、同じようにジッと僕を見る生徒達。目が怖い。
「ではー、カウント入りまーす。教師たちー己の身が大切ならーにげろよー? あ、そうそう制限時間は三時間な」
ローゼンの笑い声が、やけに耳に響いた。逃げなければ。瞬時にそう思う。
「10! 9! 8!」
僕は、急いで窓をあけ。生徒がざわめくが自分の身を守るのが一番と考える。
「7! 6! 5!」
窓から飛び降りた。
「4! 3! 2!」
しばらくの浮遊感の後、地面に着地。久しぶりの二階からのジャンプ。
足が少し痺れたがかまわず走る。
「1! 0!!!!」
校舎から、生徒の怒号が響く。そして、どの教師を狙うかによってグループが分かれる事になるのは必然。
真紅を追いかける紅き親衛隊(ファンクラブ) 水銀燈を追う黒き銀色の翼(ファンクラブ)
翠星石を追いかけるグリーンオブスター(ファンクラブ) 雛苺を追いかける雛苺見守り隊(ファンクラブ)
金糸雀を追いかける金色の鳳凰(ファンクラブ) 薔薇水晶を追いかける紫色の薔薇(ファンクラブ)
雪華綺晶を追いかけるというより死闘してるザ・ホワイト・デス(ファンクラブ)
そして、蒼星石を追いかける蒼き姫の騎士団(ファンクラブ)
「先生はどこだ!」
「ちぃ! こっちにはいなぞ!」
「先生とラブラブになるのはこの私よ!」
蒼星石が、隠れている直ぐ近くからそんな声が聞こえてくる。正直冷や汗モノだ。
つかまる訳には行かない。と、言うかつかまったら何を要求されるか今の暴走状態の生徒たちを見て考えられない。
「あ! いたぞ!!」
ばれた。蒼星石は慌てて発見された方向とは逆の方に逃げる。
その蒼星石の後ろから走ってくる生徒達。まったく、ローゼン校長! 恨むよ! と、心の中でそう叫ぶ蒼星石。
正面に校舎の壁が見える。右に行くべきか左に行くべきかと悩んでいた時。
右から別の生徒達が迫り、もう少しでつかまるというところで、蒼星石はとんでもない行動にでた。
「はぁぁあ!」
正面の校舎の壁にそのまま全速力で走り、壁を蹴り上げその反動を利用して二階の開いていた窓枠に手をかける。
この行動に、呆気にとられる蒼星石を追いかけていた生徒達。
「ふぅ……セーフ」
「じゃないですよ? 先生? 捕まえました」
そう言って、教室からその細い手で蒼星石の手をつかみ引っ張りあげる女子生徒。
「つかまっちゃったか……ってココ。さっきまで僕が授業してた教室じゃなか……」
「えぇ。その通り。なんとなーく走るの嫌でボーッとしてたんですけどねぇ? 下みてたら先生が来るんだもん」
女子生徒は、そう言って笑った。
「先生はどこだ!」
「ちぃ! こっちにはいなぞ!」
「先生とラブラブになるのはこの私よ!」
蒼星石が、隠れている直ぐ近くからそんな声が聞こえてくる。正直冷や汗モノだ。
つかまる訳には行かない。と、言うかつかまったら何を要求されるか今の暴走状態の生徒たちを見て考えられない。
「あ! いたぞ!!」
ばれた。蒼星石は慌てて発見された方向とは逆の方に逃げる。
その蒼星石の後ろから走ってくる生徒達。まったく、ローゼン校長! 恨むよ! と、心の中でそう叫ぶ蒼星石。
正面に校舎の壁が見える。右に行くべきか左に行くべきかと悩んでいた時。
右から別の生徒達が迫り、もう少しでつかまるというところで、蒼星石はとんでもない行動にでた。
「はぁぁあ!」
正面の校舎の壁にそのまま全速力で走り、壁を蹴り上げその反動を利用して二階の開いていた窓枠に手をかける。
この行動に、呆気にとられる蒼星石を追いかけていた生徒達。
「ふぅ……セーフ」
「じゃないですよ? 先生? 捕まえました」
そう言って、教室からその細い手で蒼星石の手をつかみ引っ張りあげる女子生徒。
「つかまっちゃったか……ってココ。さっきまで僕が授業してた教室じゃなか……」
「えぇ。その通り。なんとなーく走るの嫌でボーッとしてたんですけどねぇ? 下みてたら先生が来るんだもん」
女子生徒は、そう言って笑った。
開始から三時間後。最終的に逃げ切ったのは、雪華綺晶と薔薇水晶の二人だけで
一番最初につかまったのは、雛苺。次に金糸雀。真紅。翠星石。水銀燈と言う順番である。
ちなみに、蒼星石は、翠星石の次に捕まった。
開催主のローゼンが、終了と言い終わった瞬間に、なんか鈍い音がスピーカーから聞こえて
次に聞こえたのはラプラスの声だった。
「終了です。景品とかそこらは勝手に決めてください。では」
ブツン。と、乱暴に切られる放送。まず、全員が思ったのはあの鈍い音は何なのかと言う……が、
想像するだけ怖いので、直ぐにやめた。
とりあえず、教師をつかまえた生徒たちは、思い思いに願いを先生に言い教師は、しょうがないという感じで了承した。
まぁ、十八禁な事は当たり前に禁止だしセクハラに当たることは禁止なので、ふつーの願いだったが。
「じゃ、私は先生に抱きしめてもらいたいなぁ。あとお姫様だっこ」
「僕がかい?」
「うん」
晴れやかに微笑む女子生徒に、しょうがないかと苦笑して蒼星石は女子生徒の願いを聞いた。
何故か、写真が撮られていたのは謎だったが……
写真には、笑顔で写る蒼星石と女子生徒が居た。
一番最初につかまったのは、雛苺。次に金糸雀。真紅。翠星石。水銀燈と言う順番である。
ちなみに、蒼星石は、翠星石の次に捕まった。
開催主のローゼンが、終了と言い終わった瞬間に、なんか鈍い音がスピーカーから聞こえて
次に聞こえたのはラプラスの声だった。
「終了です。景品とかそこらは勝手に決めてください。では」
ブツン。と、乱暴に切られる放送。まず、全員が思ったのはあの鈍い音は何なのかと言う……が、
想像するだけ怖いので、直ぐにやめた。
とりあえず、教師をつかまえた生徒たちは、思い思いに願いを先生に言い教師は、しょうがないという感じで了承した。
まぁ、十八禁な事は当たり前に禁止だしセクハラに当たることは禁止なので、ふつーの願いだったが。
「じゃ、私は先生に抱きしめてもらいたいなぁ。あとお姫様だっこ」
「僕がかい?」
「うん」
晴れやかに微笑む女子生徒に、しょうがないかと苦笑して蒼星石は女子生徒の願いを聞いた。
何故か、写真が撮られていたのは謎だったが……
写真には、笑顔で写る蒼星石と女子生徒が居た。