ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki UNOと大戦略

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修学旅行の日、何故か廊下に正座させられている男子生徒数名、そして水銀燈、雪華綺晶の教師2人。
そう、これにはわけがある。話は3時間前までさかのぼる。

男子A「おい!先生が見回りに来たぞ!」
一人の生徒が部屋にいる全員に伝える。急いで持ってきたゲームやらお菓子やらをしまい、寝たふりをする男子生徒たち。
数秒後、見回りをしに来た教師の一人。半ば面倒くさそうに声を上げる。
水銀燈「は~い、異常な~し。もう部屋に帰りましょお。夜更かしはお肌の敵よぉ…」
雪華綺晶「待って…この子達、みんな起きてるよ?」
さすがと言うべきか、呼吸音で本当に寝てるかどうかを瞬時に判断する雪華綺晶。
そして、一人の生徒の布団の中にずんずん入っていく。
男子B「な、何ですか!?先生!?」
たまらず声を上げる生徒。どうやら、雪華綺晶はお菓子のにおいもすぐ察知したらしく、黙々とそれを食べている。
水銀燈「あらぁ?いけない子ぉ…。ほら、みんな起きなぁさい♪」
そういうと、非情にも部屋の電気を一斉につける水銀燈。たまらず、生徒全員が悶え苦しむ。
水銀燈「クスクス、そんなどこかのお馬鹿さんじゃないんだから、そんなことで怒ったりしないわよぉ♪せっかくの修学旅行なんだから、楽しくしないと…ねぇ♪」
ちなみに、『どこかのお馬鹿さん』とは、もちろん真紅のことを差す。聞いた話では、生徒が途中の売店で週刊少年誌を買ったことについても、小1時間ほど説教をしたらしい。「修学旅行は、遊びではない」と。
そんなことをして何が楽しいんだろう、と水銀燈は思う。せっかくの修学旅行なのだから、自由に遊んでもいいはずだというのが彼女の考えである。
水銀燈「そうねぇ…あら、『UNO』があるじゃなぁい♪先生も入れてぇ♪」
『入れてぇ♪』の言葉に反応する男子一同。それを湯上りの浴衣の格好のまま言うのだから、たまったものではない。
にべもなく了承する男子一同。かくして、楽しい夜の宴は開かれた。

水銀燈「はいっ!あっがりぃ~♪みんな弱いわねぇ…♪」
沈黙する男子一同。それはそうだ、ゲームそっちのけで水銀燈の事ばかり見ているのでは、かなうはずも無い。
水銀燈「そうねぇ…これだけ一方的だとつまらないわねぇ…。あ、じゃあ、『脱衣UNO』にするぅ?」
その言葉に、全員が固まった。ダツイ?今、脱衣って言った?そんな顔である。
水銀燈「だからぁ~、もし先生がまけたら服1枚脱いであげるぅ♪それなら、少しはやる気が出るでしょお♪」
もし神がいるのなら、男子生徒たちはその存在に感謝したことだろう。全員で円陣を組んで、打倒水銀燈に燃えている。
そんな折、生徒の1人の服を引っ張るものがいた。雪華綺晶である。
雪華綺晶「お菓子…もう無いの?」
生徒A「え!?もう全部食べちゃったんですか!?んー…なんかあったかな…」
かばんを探る生徒。そこに入っていたものに、雪華綺晶の目は釘付けになる。
雪華綺晶「あれは…?」
目を輝かせながら、たずねる雪華綺晶。
男子A「ああ、それは『大戦略』っていって、対戦もできる軍事シミュレーションゲームで…
雪華綺晶「やりましょう!!」
そう、この生徒はゲーム機までも持ってきたのだ。打倒水銀燈&生着替えチャンスに参加したい生徒だったが、すでに軍隊モードに入っている雪華綺晶がそれを許さない。
仕方なく、その生徒だけが雪華綺晶の相手をすることになった。

男子A「じゃ…じゃあ、この中から使用する国を選んでください。」
雪華綺晶「…ふふふ…我がJu87シュトゥーカと、ドイツ装甲師団より優れたものなど存在しない…!」
生徒が説明する前にドイツを選択する雪華綺晶。じゃあ俺は…と、生徒が選んだのはアメリカだった。
先行である雪華綺晶は、始まりと共にまるで初めてとは思えない手つきで、次々と使用するユニット(注:将棋のコマみたいなもの)を戦車、航空機とバランスよく選んでいく。
対する生徒は、実際の戦闘では考えられない、このゲーム独自のシステムを考慮した選び方でユニットを決めていった。
雪華綺晶「そんな潜水艦と空母と爆撃機だけで、この第三帝国にはむかう何て…あなた、私を舐めているの?」
鋭い目つきでにらみつける雪華綺晶。
しかし、時間が経つにつれて雪華綺晶はどんどん苦境に立たされていった。
そう、このゲーム独自のシステムとは、同じマスに複数のユニットを置けないこと、潜水艦を攻撃できるのはごく限られた兵器でしか対応できないというものだった。
つまり、守りたいユニットの四方を潜水艦で囲ってしまえば、それだけで無敵のバリヤーが完成し、あとは敵の首都を空爆すればそれで簡単にクリアできるのだ。
少々可哀想かとも思えたが、早く水銀燈祭りに参加したいがための処置だった。が、雪華綺晶はそれを許さなかった。
雪華綺晶「こんなの…こんなの戦争じゃない!!」
そう叫ぶと、涙目であたりのものを投げ散らかし、そして暴れだした。
水銀燈「ちょ、ちょっと!落ち着きなさい!雪華綺晶!!」
雪華綺晶「ひっく…ひっく…うー…!!」
水銀燈「ダメよ!そんなに暴れちゃ、あのうるさいのが…」
真紅「ちょっと!何してるの!?」
水銀燈「ほら、来ちゃったじゃない!誰か扉にカギかけときなさい!!雪華綺晶も泣き止んで!!」
こうなると、ゲームどころではない。急いで部屋を片付け寝たふりをする全員。
そして、数秒後マスターキーを使って入ってきた真紅が見たものは、明らかに2人の人間が中に入っているであろう布団と、すすり泣くタンス。
かくして、部屋にいた全員は捕まり、今に至ると言うわけだ。

真紅「…で、Bと水銀燈は、何で、一緒の布団にいたのかしら?」
水銀燈「そ…それは、不可抗力ってやつよぉ…」
真紅「水銀燈!生徒には手を出すなと、あれほど×■◎▽△○~!!!!!!!」
もはや、弁解の余地の無い2人。少しでも体のかさをなくすために、水銀燈がBに抱きついていたのがまずかった。BはBで、心ここにあらずという状態である。
そして、ほかでも地獄は広がっていた。
薔薇水晶「姉さん…いったい何があったの…!?」
雪華綺晶「アイツが…アイツが、ずるい事して…私を…!!」
薔薇水晶「…A君…?まさか…」
いつもの弱気な姿とはうって変わって、鋭い目つきで男子生徒Aをにらむ薔薇水晶。
その横では蒼星石が、部屋にいた残りの生徒を叱りつけている。

結局、彼らと先生2人は外出禁止&反省文50枚という重い処分を下されたそうな。