ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

蒼い巨塔

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匿名ユーザー

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翠「はぁ~・・・、何で辞めちまったんですか、蒼星石・・・。」
金「そりゃ、受け持ちのクラスがああなったら誰でも辞めたくなるのかしらー。」
翠「う、うっせーです!!このでこぴん。」
薔薇「そういえば・・・蒼星石先生から・・・翠星石先生にって・・・手紙を預かってたの・・・忘れてた・・・」
翠「な、何でそんな大事なことを忘れるですか?!早くよこしやがれ・・・ですぅ。え~と・・・」

翠星石へ

この手紙をもって、僕の教師としての最後の仕事とする。
まず、僕の失態を解明するために、ラプラス教頭に徹底調査をお願いしたい。
以下に、生徒指導についての愚見を述べる。
過ちを犯した生徒を指導する際、第一選択はあくまで体を張ってぶつかるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、その本気が生徒に伝わらない症例がしばしば見受けられる。
それでも生徒にぶつかって行く必要があるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
これからの教育の飛躍は、それ以外の指導法の発展にかかっている。
僕は、君がその一翼を担える数少ない教師であると信じている。
能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
君にはこれからの教育の発展に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、生徒による学級崩壊がこの世からなくなることを信じている。
ひいては、僕の失態を徹底調査の後、君の指導要項の一石として役立てて欲しい。
屍は生ける師なり。
なお、自ら教育の第一線にある者が学級崩壊を防げず、辞職し失踪することを、心より恥じる。

蒼星石




蒼「・・・・・・・」
蒼母「蒼ちゃん、向こうで何かあったの?急に帰ってきて仕事も辞めたなんて・・・。
   お父さんも心配してるのよ・・・。あんなに先生になって喜んでたじゃない?それが何」
蒼「何でもないよ。ちょっと・・・疲れちゃっただけさ。本当にちょっとだけ・・・。(翠星石はやっぱまだ怒ってるかな・・・?)」

数時間前、駅構内
プルルルル、プルルルル、ガチャ
蒼「・・・あ、もしもし母さん?僕だよ、蒼星石。ちょっとさ、何か急に皆の顔を見たくなっちゃてさ。
  今からそっち行くんだけど大丈夫かな?・・・え?仕事?ああ、辞めちゃったよ・・・。・・・もうそんなに怒鳴んないでよ。
  もう年なんだから、また血圧上がっちゃうよ?・・・うん、ぐす・・・何でも・・・ぐす・・・ないんだ・・・ホント・・・うん。
  それじゃ、また・・・後で。」
ガチャ、ツーツーツー・・・
翠「や、やっとみ、見つけた・・・ですぅ。はぁ・・・はぁ・・・はぁ。」


蒼「翠星石?!何で・・・。・・・そんなに息を切らしてどうしたんだい?」
翠「こ、こんのバカチンがーです!!何ですかあの手紙は?まったく訳分からんものよこすなーです!!」
蒼「ああ、あれ?読んでくれたんだ・・・。これからは君がしっかりしなくちゃね。」
翠「な、何言ってやがるですか?同僚として首に縄をつけてでも学校に連れて帰るです。覚悟しやがれですぅ。」
蒼「・・・ふふ、元でしょ?元同僚。君も教師なんだから日本語の間違った使い方はよくないよ?」
翠「そ、そんなことかんけーねぇです!!」
蒼「もう退職届は出しちゃったんだよ?それに・・・僕には前みたいにやってく自身も・・・資格も・・・ないんだ。」
翠「な、何言ってるですか?まだ完全に終わったわけじゃねえです。諦めたらそこで試合終了って奴です!!」
蒼「強いな、君は。もう、僕にはそんな力も残ってない・・・。」
翠「ほ、ほら、○○を憶えてるですか?あの冴えないチビですよ。」
蒼「・・・ああ、○○君か。憶えてるよ。たしかに君の言うとおり、気が弱くて目立たない子だった。でも、教師がそんなこと言っちゃいけないよ?」
翠「う、うう・・・。で、でもそ、そんなことより今あいつは蒼星石の為に一所懸命に頑張ってるです。クラスの皆を説得して
  職場復帰の署名まで集めてて、校長に直談判するって意気込んでるです。お前はそんな生徒の気持ちまで裏切るですか?」
蒼「・・・もう・・・どうでもいいよ。そんなこと・・・。」
翠「蒼星石?!そ、そんな・・・」
蒼「・・・地元の名産品を君の家に送るよ。君は不器用だから・・・ちゃんと調理済みのほうを送るからね?」
翠「そ、そんなもんいらねーです!!だから帰ってくるです!!」
蒼「それじゃ・・・」
翠「ま、待ちやがれです!!そ、蒼星石?蒼星石ー」




蒼のクラスが学級崩壊を起こす。それについてのPTA会議にて。
役員A「ま~ったく、どういうことざます?」
役員B「名門校ということで通わせているのに、この体たらく。説明していただきたいものですわ?」
役員C「う、うちの○○君の将来をどうしてくれるのよ?!」
ローゼン「(何で俺までここにいなあかんの?)まあまあ、皆さん落ち着いてください。蒼星石先生も何か言うことがありますでしょうから。」
蒼「え、ええ・・・、この度はぼ、いえ私の責任でこのようなことが起きてしまい大変申し訳ないと思っています。」
役員A「謝れば済む問題じゃあ、ないざます!!」
役員B「去年まで優秀な成績だったのにこんなにまで・・・。どう責任を取るお積もりですか?」
    名門校の教師なのですから厳しい処分を取らなくては、生徒にも示しが付きませんよ?校長先生。」
役員C「おまけに体罰まであるそうじゃないですか?この平成の時代にそんなこと・・・」
蒼「く・・・」
ローゼン「(このおばはん達uzeeeeeee)ええ、それは重々承知しておりますが・・・」
蒼「僕は生徒を教育しただけです。生徒のためと思って殴って何が悪い?!名門校の教師だから、
  厳しく責任を問うとはどういう事ですか!教育は、教育は何人も平等ではないんですか!!」
ローゼン「(蒼GJ!)ちょwwwwwいいすぎwwwwwwってどこいくですか?!そ、蒼石星先生ー」




翠「え~と、何々・・・蒼星石からですぅ・・・。そういや地元の名産品を送るって言ってたですねー・・・。」
ビリビリ、ガサゴソ
翠「まったく名産品だか何だか知らんですが冷凍でこんなにデカイとちょいと困る・・・ですねぇ。
  何を送ってきたのやら・・・ってこれは?!」

~その次の日の夜~
翠「って、聞いてるれすかぁ~、真紅ぅ~、ひっく。」
紅「まったくしつこいのだわ。さっきから何度も。蒼星石先生からマグロのブロックが5キロも送られてきたんでしょう?
  もう耳にタコなのだわ。それに貴方ちょっと飲みすぎよ?」
翠「こんな時ぐらい飲まなきゃやってられないれすよぅ。そうれすぅ。あんの男女は手紙にマグロを皆で分けろって・・・。
  訳が分からんれすよぅ。皆のことよりも自分の心配をれすねぇー・・・ってチビ苺あんた飲んでるれすかぁ~?」
雛「え?雛は下戸だからウーロン茶なのよ。」
翠「ま~ったく、これだからお子ちゃまは困るれすー、ひっく。」
雛「雛、子供じゃないもん!!それに翠星石みたいに酔っ払った所を生徒に見られて笑われたくないもん!!」
翠「な!?あ、あれはれすねー・・・って今はそんなことよりも蒼星石をどうやって連れ戻すか・・・れすよぅ。」
銀「ちょっとぉ、そんな辛気臭い話止めましょうよぉ。お酒は楽しく飲まないとねぇ。」
翠「な、何言ってるれすかー!!ひっく。あんらだって蒼星石にはかなり世話になってらはずじゃないんれすかぁ?」
銀「そ、それはそうだけどねぇ・・・。でも、実際は難しいわよぉ?」
薔薇「宅急便が来たなら・・・向こうの住所も・・・載ってるはず。・・・押し掛け?」
翠「そ、そうれすぅ!!たしか伝票をみれは一発れすよぉ?」
金「み、みんな遅れてごめんかしらー。ローゼン校長ったら変な用事で残業を押し付けてきちゃって・・・」
翠「それじゃ本日はこれれ解散れす!!」
金「そ、そんなぁー・・・」



♪人は~誰でも~夢に~向かって~♪
蒼「・・・・はぁ」
と、あれから一週間程が過ぎ去り、蒼星石の生活ぶりはかなり変貌した。
暇をもてあました彼女は朝からパチンコに興じるまで堕落してしまったのだ。
♪新たな~軌道を行ける~、勇気を持っているよ~♪
蒼「当たってるのに、何か虚しいな・・・」

でもって一方その頃。翠星石陣営はと言うと・・・
翠「え~と、伝票は・・・たしか、このゴミ箱の中に~・・・」
と言いつつ床の上にゴミをぶちまける翠星石。
昨日の飲み会での薔薇水晶の言葉を受けて宅急便の伝票を探しているのだ。
翠「え~と、これは・・・違う・・・これ・・・も違う、これも・・・え~と・・・もうまったくどこに行ったですかぁ!!」
探し物をする時は大抵このような事態に陥る。彼女もまた例外じゃないようで。
翠「今日は燃えるゴミの日じゃねえですのに~・・・絶対この家のどっかにはある筈ですぅ!!」
と、言いつつまた探し始める翠星石。大抵、こういう台詞をはいてる内は探し物は絶対に見つからない物なのだが・・・

♪ピンポ~ン

翠「うん?まったくこの忙しいのにどこのスットコドッコイですかぁ~?・・・はぁ~い、今行くですよぉ、ちょっと待ちやがれですぅ。」
ガチャ
紅「こんばんわ、翠星石」
翠「真紅~?!珍しいですねぇ。一体何の用ですかぁ?」
紅「ふぅ・・・貴方、明日会議で使う重要な書類を職員室に置きっぱなしにしてあったのだわ。
  どうせ車で通る道だったから、ついでに届けに来た・・・ってわけなのだわ。」
翠「そ、それはどうもあ、ありがとう・・・ですぅ。」
紅「にしても、こういう珍しいこともあるも・・・ん?」
と、言いつつ真紅の目線は翠星石の部屋の中へと注目される。
翠「???何か珍しいもんでもあったですか?」
自分の部屋に何かあるのか、翠星石も目線を自室へと移す。
紅「貴方、ちょっと、いやかなり部屋が汚いのだわ・・・。」
翠「なっ!?あ、あれはたまたま探し物をしててですねぇ~・・・」
紅「探し物?何を探しているのかしら?」
翠「いや、昨日も言ったですが、あの蒼星石からの宅急便の伝票をですねぇ~・・・」
紅「はぁ・・・。これだけ部屋が散らかってたら嫁の貰い手もないのだわ。・・・仕方がないから私も手伝うのだわ。」
翠「へ???い、今な、何て言ったですか?」
紅「手伝うといったのだわ。何度も言わせないで頂戴。」
と、真紅の言葉にポカーンとなる翠星石。続く。

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