ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki お月見

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雛「うーさぎうさぎ、何見て跳ねる、十五夜お月様、見てはーねぇえーーるっ♪」
ラ「…………」
雛「ああっ、ううと……これは別にラプラス教頭のことを歌ったんじゃないのよっ」
ラ「……ええ、わかっていますよ。あ、お団子一ついただけます?」

  もぐもぐもぐ。まんまるお月様を見上げ、ほうっと深いため息を吐くラプラス。

雛「どしたの、教頭先生……?」
ラ「……いえね、月を見ると思い出さずにはいられないんですよ……」

  感傷的なムードが漂った。雛苺は黙って、教頭が口を開くのを待った。

ラ「あれはもう三十年以上も昔になりますか、私がまだ幼かった頃のことです。
  私には、大好きだった伯父がいました。彼は、ウサギの中でも特に秀でていて、あのアポロ計画から宇宙飛行士として招かれるほどだった。
  私に月の石をお土産に持って帰ると約束し、アポロ十八号に乗せられて、ケープカナベラルから打ち上げられた。宇宙船は月面着陸には成功したが、着陸船のエンジントラブルで、月から離陸できなくなってしまった。
  そうして、伯父は、二度とこの青い星に戻ってくることはなかったのです……」
雛「ええっ、じゃ、じゃあ、あのお月様でお餅をついているのは……」
ラ「伯父は、正月にお餅をつくのが、この上なく好きでした……」

  雛苺は鼻をすすった。両目からぽろぽろと涙をあふれさせた。

雛「えーーんえーーんっ、教頭先生の伯父さんも教頭先生も、とってもかわいそうなのーーっ!!」

ラ「……ええと、まさか……本気にしました?」
雛「……えっ……………………冗談だったの……?」
ラ「そ、そりゃあ、そうですよ。アポロ計画は、十七号でおしまいでしたし……(それに、月にウサギが取り残されたって、この距離で見えるわけがないでしょうがw)」

雛「ぷぷーーっ、教頭先生、酷いのーーっ!!」
ラ「す、すみません。私、どうも冗談が苦手なようで……あ、お団子一つ召し上がります?」