ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki シャックリ狂騒曲2

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真「困ったのだわ・・・また、しゃっくりが止まらなくなったのだわ」



真「ヒック、ヒック・・・」

しゃっくりを繰り返す真紅。しゃっくりというものは一度意識すると気になって気になってしょうがないのだ。
お陰で授業への集中力も減退する始末。

真紅は前回しゃっくりを止めた戦法はまず使えないのでとりあえず息を止めてみた。

が、止まらない。次に真紅が試した方法とは・・・

水を飲む、だ。

真紅は早速飲み物を持ってきてくれるよう雛苺に頼んだ。

真「ヒック、悪いのだけど、何か飲み物を持ってきてくれないかしら?」

雛「またしゃっくりなのー?・・・わかったのー。」

数分後。雛苺が持ってきた飲み物とは・・・

雛「はいなのー。」

真「ありがとう。・・・て熱っ!これは!?」

雛「丁度給湯室に蒼星石先生がいたから一緒に緑茶を淹れてもらったのー。」

この方法は「一気飲み」がミソである。熱いお茶を一気飲みできるはずも無い。
こうして第二の戦法も失敗と終わった。



雪「……しゃっくり……?」
真「そう。ほとほと困り果てているのだわ……ひくっ。……何かいい対処法はないかしら?」
 雪華綺晶は、しばし小首をかしげる。
雪「……痛くても、構わない……?」
真「あるのね? ……ひくっ。……ちょっとくらい痛くても構わないから、ぜひお願いするのだわっ」
  真紅が詰め寄ると、雪華綺晶は、ふっと表情を変えた。真紅から視線を逸らし、かすかに遠い目を浮かべる。

  ……あれは、もう何年昔のことになるだろう。南米のとある国で、私が小隊の指揮を任されるようになって、半年ほどが過ぎた頃だ……。
  ……熟練の兵の一人が任期を全うして除隊し、替わりにまだぺーぺーの新兵が配属されてきた。まだ十代だった私よりは年上だったけど、食べられなくて軍隊に入ったような甘っちょろい坊やだった。彼は、同僚から、この小隊にいればたらふく食べられるぞと聞かされて、瞳を輝かせたものだ……。
  ……しかし、戦場はそんなに甘くはない。私たちは、いつものように敵陣深く潜行し、反乱軍の輸送トラックを襲った。その直後のことだった……。
  ……いつもよりも積み荷の量が少なかった。食べ始めてから、そのことに気づいた。私たちは後ろ髪を引かれつつも、慌ててその場から撤収した。銃弾が飛んできた。思った通り、罠だった……。
  ……反乱軍は、ごはんを盗まれたことが、よほど腹に据えかねたのだろう。頭数を充分にそろえてきた。正面切って戦える数ではない。私たちは、ジャングルに逃げ込んだ。本部に救援を要請し、じっと息を潜めた。でも……。

真「……ひくっ」

  ……坊やがしゃっくりを始めた。即座に銃弾が、雨あられのように襲いかかってきた。いくら空腹だったからって、あんなにいっぺんにつめ込むからだ……。
  ……隠れても隠れても、攻撃の手は緩められなかった。坊やのしゃっくりが、一向に治まらなかったからだ。部下たちがあらゆる民間療法を試みても、ダメだった……。
  ……食べたくても食べられなかった彼の境遇には、深い同情を禁じ得ない。だからといって、このまま見過ごせば、いずれ手持ちの弾薬が底を突き、応戦できなくなってしまう。そうなったら、万事休すだ。だから私は、非情の決断を下さざるを得なかった……。

  雪華綺晶は、おもむろに懐から短銃を取り出すと、その銃口を真紅の左腕にあてがった。
真「……えっ……?」
  ゆっくりとトリガーを絞る……。
真「ええええええええっ!?」
  銃声が轟く。間一髪だった。真紅は、雪華綺晶の利き腕を跳ねのけた。職員室の天井に小さな穴が穿たれ、埃がぱらぱらと舞い落ちる。
真「ななななっ何をするのだわっ……ひくっ」
雪「……大丈夫、利き腕と反対のほうだから……。痛みで、しゃっくりが治まる……」
真「じょじょじょ冗談じゃないのだわっ……ひくっ」
  真紅は、大慌てで逃げ出した。
雪「……真紅先生、待って……。しゃっくり、とても危険……。みんなの命取りになりかねない……」
  後を追おうとする雪華綺晶。

  そんな彼女が、後で妹から大目玉を食らったのは、言うまでもなかった。



薔「……お姉ちゃん、そこに座って……」
雪「……でも、ばらしー、私は……みんなのためを思って……」
薔「……口答えはしない。いいから、座りなさい……」
雪「…………う、うん……」
薔「……いい、お姉ちゃん? がみがみ……がみがみ……がみがみ……がみがみ……がみがみ……がみがみ……くどくど……くどくど……くどくど……くどくど……くどくど……くどくど……」
雪「…………ごめん、ばらしー……私が悪かった……」