ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki 蒼星石レポート アメリカ旅行記2

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3日目


3日目、二人は再び会場へと足を運ぶ。前日とは違った催し物が行われるからだ。
蒼「このエレクトロニックシアターは世界中から寄せられた作品を見る事が出来るんだって」
プロ・アマ問わずに映像作品を見る事が出来る。中には実写作品と思うような物もパンフレットには載っていた。
蒼「企業ブースのオープンは明日か・・・明日も来なきゃいけないな」
雪「・・・モグモグ」
蒼「・・・・・・そのドーナツ何個目?」
雪「モグモグ・・・ん、14個目です」
蒼「胸焼けするよ」
雪「確かにちょっと甘い・・・でも美味しい」

二人はエレクトロニックシアターが行われるホールへと入る。
映像作品は長い物で10分少々、短い物だと2~3分で終わり、それらが幾つか纏めて3時間ほどの予定になっている。
上映される内容は、流石にこう言ったイベントに出展するだけあって非常に高度な技術で作られた物ばかりである。
また、日本人のそれとは異なる感性で作られた作品は蒼星石を魅了して止まなかった。

部屋を出た後、二人はコーヒーを飲みながら感想を述べる。
蒼「僕が一番印象的だったのは、Doll Faceって奴かな」
内容は人形の顔がついた機械がテレビに映し出される人の顔を見て化粧をしていくという物である。
結末はこのテレビがどんどん遠ざかっていき、機械の人形はもっと綺麗になろうと体を伸ばすも最終的にそれが原因で壊れてしまう。
さらには、この様子もまた別のテレビによって映し出された映像である、というオチであった。
蒼「あの人形は最終的にどうなりたかったんだろう」
雪「・・・・・・モグモグ」(27個目)
蒼「人間になりたかったのかな?って僕は思うんだけど・・・なんだか考えさせられるお話だったよ。雪華綺晶先生は?」
雪「個人的にはRacing Beatsでしょうか。もっとも、飛行機にサイドブレーキなんてありませんが」



ばらしーのひとくちメモ:
薔「・・・二人が見た作品は・・・ここに詳しいレポートが有るから、見てね・・・他のお勧めは、ワンマンバンドかな」
ttp://journal.mycom.co.jp/articles/2006/08/04/siggraph03/



二人は先日よりも早めに会場を出て、チャイナタウンへと向かった。
しかし、途中で道を間違えボストンコモンへとやってきてしまった。
蒼「あれ?道間違えちゃったみたいだね」
雪「ですが、不幸中の幸い・・・買ってきます」
雪華綺晶はそう言って、露店のアイスを買いに走っていった。
蒼「・・・・・・あれでお腹壊さないのかなぁ」

折角来たので、公園内を散策する。
とてつもなく広く、月曜だというのに多くの家族連れでごった返していた。
フロッグポンドや州議事堂を見て周り、近くにあったショッピングモールで一休みした。
蒼「えーっと、今来た道をそのまま東に行けばチャイナタウンだね」
雪「肉まん、点心が私を呼んでいる・・・」
蒼「雪華綺晶先生、よだれよだれ・・・あと、ドーナツ何個目?」
雪「いかんいかん・・・それと、53個目」



ばらしーのひとくちメモ:
薔「・・・ボストンコモンは・・・ボストンの中央に位置する大きな公園・・・一周するだけでも30分近くはかかりそう・・・
   それと・・・後々出てくるフリーダムトレイルの出発地点だよ・・・」
雛「それと、ここでボストンのファーストフード事情なの。アメリカのファーストフードって言うとハンバーガーって
   思うかもしれないけど、ボストンは違うの。ボストンではダンキンドーナツってドーナツ屋さんがそこら中に有るの。
   ダンキンは英語でDunkin'って書くけど、これはドーナツをコーヒーに浸して食べる事を言うのよ」
薔「・・・お店は1950年から始まっていて・・・今年で56年目・・・途中で、経営方針の違いから会社が分かれて・・・
   分かれて出来たお店はミスタードーナツ・・・日本でも有名だね・・・でも、アメリカじゃもう合併して無くなってるよ」
雛「昔は日本でもお店が有ったんだけど、1988年に撤退したの。でも、米軍基地内には有るみたいなの。食べてみたいの~」



チャイナタウンへとやってきた二人は屋台で買った肉まんを食べながら土産物屋を見て回った。
蒼「あ、この扇子良いかも」
雪「ばらしーのチャイナドレス・・・いかん、鼻血が」
思い思いに物色していた蒼星石はある物を見つけた。
蒼「あれはCDかな?」
CDが陳列されている棚へと移動し、一つ一つ見ていく。
蒼「これは中国の歌手のCDなのかな?へぇ・・・色々有るんだなぁ・・・・・・・・・・あ」
この時、蒼星石の中で時が止まった。呼吸をすることも忘れ、体が完全に硬直してしまった。
その様子に気付いた雪華綺晶は蒼星石の傍へと近づく。
雪「どうかしましたか?」
その問いかけにようやく体が動いた蒼星石は顔を背けながら見ていた方向を指差す。
その方向を見ると、DVDケースが並べられていた。それもAVである。
そして・・・お国柄というかなんと言うか、写っていた写真は無修正であった。

雪「・・・蒼星石先生、グッジョブ」
蒼「何がだよ~」
雪「さ、早速買って帰り・・・」
蒼「税関で捕まるよ」
雪「ご心配なく、別ルートで・・・」
蒼「薔薇水晶先生に言うよ」
その一言で、そそくさとケースを棚に戻す。流石にそれは嫌なようだ。
蒼「ああ、もう!しばらくソーセージとか食べられなくなったよ~」




ばらしーのひとくちメモ:
薔「・・・海外旅行の楽しみの一つ・・・ショッピング・・・でも、気をつけなきゃいけないのが、日本じゃ禁止されてる物の持込」
水「と言ってもぉ、麻薬・大麻・アヘンとか拳銃、爆発物、火薬類に化学兵器、有価証券の偽造券や偽造カードとかは普通は
   関係ないわよねぇ」
薔「・・・それと、ワシントン条約で保護されてる動物やその加工品・・・偽ブランド商品・・・それと・・・その・・・」
水「所謂海外ポルノねぇ・・・持って帰ろうとするなんて、雪華綺晶も好きねぇ」
薔「・・・お、お姉ちゃんの・・・えっち・・・」



ホテルに帰ってきた二人は、久しぶりに米を食べようと寿司屋へと入っていた。
蒼「アメリカでお寿司と言ったら、カリフォルニアロールだね」
雪「個人的にはこういうちゃんとした店より、ダメな店に行きたかった」
蒼「ダメな店って?」
何気なく聞いてきた蒼星石に対して、にんまりとした笑顔で答える。
雪「簡単に言うと、日本人の板前が居ないような店。例えば、海苔が嫌いだからとハーブを使う辺りの店がベター」
蒼「・・・ははは、遠慮しておくよ」

何はともあれ注文する。
蒼星石はカルフォニアロールを、雪華綺晶は全種類を注文する。
蒼「前々から思ってたんだけど、食費って給料だけで足りてるの?」
その質問にスパイシーツナロールを食べながら、雪華綺晶は答える。
雪「蓄えが有るので」
蒼「へぇ・・・貯金してるんだぁ」
雪「スイス銀行のほうに・・・」
蒼「暗証番号『56513』・・・な訳無いよね」
雪「!何故それを?!」
蒼「・・・・・・適当に言ったつもりだったけど、その先は聞かないでおくよ」

会話もそこそこに早速食べてみる。
アボガドは成分だけで見るとマグロのトロに近く、食感も口に入れたら溶けて行くような感じでご飯と良く合っていた。
また、特徴的なのが米が外側に出ている裏巻きだという事だ。
そして、その巻き方を利用したのが・・・
蒼「レインボーロールって、文字通り虹みたいなお寿司だね」
基本はカリフォルニアロールだが、巻いた寿司の上に更に刺身やアボガドを乗せてあるのだ。
その為、見た目が虹のようになっている。
蒼「これ、日本でも受けるんじゃないかなぁ」
雪「帰ったら、早速翠星石先生に作ってもらいましょう」
アメリカでの日本とは異なる寿司に舌鼓を打ちながら、3日目の夜は更けていった。



ばらしーのひとくちメモ:
薔「・・・アメリカのお寿司は・・・ちょっとしたご馳走・・・でも、日本のお寿司と違った感じのお寿司もあって・・・美味しそう」
翠「スーパーで売ってる分は安いですぅ。それはともかく、裏巻きなのはちょっとした理由があるです。耳かっぽじって良く聞きやがれです。
   知っての通り、アメリカじゃ昔は生の魚なんて食べなかったですぅ。そんな頃、勇気ある寿司職人がロサンジェルスに
   店を開いたです。ある日、1人の白人が店にやってきた時に巻物を頼んだですぅ。で、あろう事か出てきた寿司を見て
   『オー、白人、黒い紙食べませーん!』って海苔を毛嫌いして帰ってしまったですぅ。それから裏まきにして海苔が見えないようにしたです」
薔「・・・それと、生魚をカニとアボガドで代用した所・・・これが大受け・・・カリフォルニアロールはこうして生まれたらしいの」



4日目


二人は企業ブースと昨日見ていない分のアニメーションシアターを見るために足を運んだ。
蒼「準備の段階からある程度の規模は想像できたけど、沢山来てるね」
雪「・・・ほうへふね」
蒼「・・・・・・もう何も言うまい」
幸せそうな顔でホットドッグを頬張る雪華綺晶を見ながら、額を押さえる蒼星石であった。

企業ブースには大きく分けて3種類の企業が来ていた。
1つは3DCGツール等を作成しているソフトウェア会社、1つはそれらのツールを用いて映画を作る映画会社、そしてそれとは違うその他の企業であった。
そこかしこでデモンストレーションを行っており、一通り見て回るだけでポスターやチラシ等の土産が増えていった。

昼食後、今度はアニメーションシアターが行われる部屋へ向かった。
こちらは前日のエレクトロニックシアター同様に、世界中から寄せられた映像作品を見る事が出来る。
オリジナルの映像作品も有れば、映画のメイキング映像もあり、以前見た映画がどのようにして作られたのかを知る事ができ、
映画好きの蒼星石は大いに喜んだ。

二人は最後にKのポスターが貼ってある場所へと移動した。
見るとKは質問してきた人に熱心に答えていた。
蒼(久しぶりに会った時も感じたけど、逞しくなったなぁ)
その姿に満足した蒼星石は会場を後にした。
雪「挨拶に行かなくてもよかったのですか?」
蒼「最初はそう思ってたんだけど・・・邪魔しちゃ悪いと思ってね」
雪「そうですか」

ホテルに戻った二人は思い思いに時間を過ごす。
さっとシャワーを浴びた蒼星石が部屋に戻ると、雪華綺晶は熱心にテレビを見つめていた。
多少は出来るが、流石に日常会話レベルになると分からないため、スポーツ番組や天気予報とかしか見なかったのだが雪華綺晶は問題無い。
何を見ているのか気になった蒼星石は横からテレビを覗いた。
蒼「何を見ているの?」
雪「ペイントボール・・・結構有名なスポーツだそうで」
テレビでは15人ぐらいの人が銃を構えて、競技場で撃ちあっていた。
蒼「サバイバルゲームとは違うんだ」
雪「あっちはペイント弾じゃなくてBB弾がメイン。それに、林の中が殆ど」
あまり違いが良く分からない蒼星石は『競技場でやるのがペイントボール、そうじゃないのがサバイバルゲーム』と覚える事にした。




ばらしーのひとくちメモ:
薔「・・・ペイントボールは、1985年頃に生まれたスポーツ・・・ある牧場のオーナーさんが、牧場主仲間とのレクリエーションで
   牛の種類を識別するために使っていたネルスポットガンというマーカーを使ってキャプチャーフラッグをしたのがきっかけ
   ・・・だから、プレイヤーは銃と言うよりもマーカーって言うらしいよ・・・日本じゃマイナーだけど、アメリカだと700万人
   もの人が遊んでいるみたい」



ベッドで横になっていた蒼星石はいつしか眠っていた。
そして、目が覚めると辺りが暗くなっていることに気付き、時計を確認すると既に夜の12時だった。
蒼「参ったなぁ・・・夜だと思ったら、なんだがお腹がすいてきちゃった」
ふと目線を下ろすと、蒼星石は一枚のメモを見つける。
『気持ち良さそうに寝ていたので、起こすのが可哀相だと思い、1人で食べてきました。
 夜起きた時にお腹がすくと思うので、ごはんと水を置いておきます・・・きらきー」
テーブルの方を見ると確かに料理と水が置いてあった。
蒼星石は寝ている雪華綺晶の方に向かって『ありがとう』とつぶやいてテーブルにつく。
蒼(・・・でも、相当苦渋の決断だったみたいだね)
トレイは少しぼろぼろになっていた。中身こそ減っていなかったが、何度も開け閉めしたのだろう。
蒼(いただきます)
食事の後、すぐに寝るのは良くないと思った蒼星石は軽く運動して再び眠りについた。

5日目


二人は1日かけて観光する事にした。
その観光コースとして、ボストンで最も有名なフリーダムトレイルを歩く事に。
雪「フリーダムトレイルは、文字通り自由への道筋を辿るコースです。このボストンを舞台にイギリスからの独立を勝ち得ていく
   史跡を巡っていきます」
この日は世界史担当である雪華綺晶の本領発揮であった。ルート上にある史跡の一つ一つにその由来や起きた出来事を解説していく。
午前10時からボストンコモンを出発して、途中のクインシーマーケットで2時間ほど全店制覇(3棟有る建物のうち、1棟全てフードコートだったため)
した後、終点のバンカーヒル記念塔に着いた頃には午後3時を回っていた。
蒼「ここからだと、ホテルに着く頃には5時近くになるね」
雪「どこかで夕食でも・・・」
蒼「良く食べられるね」
雪「鍛えてますから」
蒼「そういう問題かなぁ・・・」




きらきーのひとくちメモ:
雪「さて、ここではアメリカの独立に関して講義する。ボストン茶会事件でも触れたが、イギリスはフレンチ・インディアン戦争の負債を
   植民地課税で取り戻そうとしたが、強硬な反対で撤廃せざるを得なかった。イギリスはこれに対し、懲罰的な法の措置を取る事に。
   一方のアメリカも和解への道を模索したものの、結局打開できずに1775年4月にイギリス正規軍と武力衝突、
   所謂レキシントン・コンコードの戦いを皮切りにアメリカ独立戦争が開始された」
雪「総司令官はジョージ・ワシントン。彼はボストンからイギリス軍を追い出す事に成功し、76年に独立宣言を行っている。
   ただ、その後は一進一退の攻防が続くが、78年にフランスがちゃっかりアメリカと同盟し、これに続けとばかりにスペイン、
   オランダとも同盟を結んだ。更には、イギリス海軍によるアメリカ海上封鎖作戦に対し、ロシアが武装中立同盟を呼びかけ
   国際的に孤立させる事に成功。そこから先はアメリカ南部が主戦場となったが、ここでもアメリカは勝利を収め、83年に
   パリ講和条約によって独立国として認められる事となった。その後、87年にアメリカ合衆国憲法を制定し、89年には
   選挙によってワシントンが初代大統領として就任し、アメリカの歴史はここから始まった。・・・・・・沢山喋ったら、お腹すいた」



一度ホテルに戻って荷物を置き、夕飯を食べに出る。
二人の意見は中華料理で一致したので、ガイドブック片手に近くの店へと向かった。
蒼「やっぱり海に近いから海鮮料理が豊富だね」
ウェイターにコース料理とそれとは別の10数品の注文を済ませると、思ったよりも早く料理が運ばれてきた。
ワンタンスープに油菜の炒め物、浅蜊のオイスターソース炒め、蟹のオイスターソース煮がコース料理として出てきた。
その後は、雪華綺晶用に魚介類や肉類の料理が運ばれ、テーブルは料理で埋め尽くされてしまった。
蒼星石はウェイターの視線が『ほんとにこいつら食えるのか?』と言ってるような気がしたが、雪華綺晶は構わずに食べ始める。

食べ始めてから15分ぐらい経った頃、周りが家族連れなどで賑わい始める。
その様子をちらっと見て、再びテーブルに並べられた料理を見ると若干違和感を覚えた。
蒼(あれ?何か違うような・・・)
多少は気にしつつも、ご飯を食べて空になった皿をウェイターに渡したりして、またテーブルを見ると様子が少し変だった。
蒼(・・・・・・)
今度はわざと目線を逸らして、元に戻すとやはり変だった。
目線を上げて、その原因となる人物を見る。
蒼「・・・蟹は普通殻を残す物だよ?」
雪「結構美味しいですよ?」
あっけらかんとした表情で蟹を『殻ごと』食べていく雪華綺晶であった。

ホテルに戻った二人は、それぞれ日本にいる翠星石と薔薇水晶に電話をかける。
翠『何事も無かったですか?!銃撃戦とかカーチェイスとか・・・』
蒼「大丈夫だよ・・・いくらなんでもそんな事は・・・」
翠『雪華綺晶と一緒に居て、銃撃戦とか無いなんて奇跡ですぅ』
蒼「・・・どうコメントしたら良いんだろう?とにかく、明日飛行機に乗るから」
翠『いつ頃、着くですか?絶対に迎えに行くですぅ!』
蒼「ええっと・・・確か、日本だと明日の午後7時ごろかな」
翠『明日ですね?それじゃ、絶対に迎えに行くですから』
蒼「分かったよ・・・じゃあ、明日早いからもう切るね。お休みなさい翠星石」
翠『お休みですぅ・・・』

薔『・・・お姉ちゃん、何事も無かった?』
雪「うん、少なくとも発砲はしていない」
薔『・・・蒼星石先生に迷惑かけなかった?』
雪「・・・多分」
薔『・・・いつ頃、日本に着くの?』
雪「何事も無ければ日本時間で1856時だな」
薔『・・・迎えに行くね』
雪「ああ。但し、あの馬鹿は連れてくるな。感動の再会が台無しになる」
薔『・・・ふふふ』
雪「じゃあ、そろそろ寝るよ」
薔『・・・お休みなさい』

こうして、アメリカ最後の夜は更けていった。

最終日


翌日、朝食を済ませた二人は部屋に戻って荷物の最終チェックを行う。
雪華綺晶は別ルートで送る物品を纏めて、電話で怪しげな会話を行っていた。
蒼「さてと・・・それじゃあ、そろそろ行こうか?」
雪「ええ」
ホテルのチェックアウトを済ませ、ホテル近くの駅から空港近くの駅へと電車で向かった。
駅を出て、空港直行のシャトルバスへと乗り換える。
それから10分後に空港に到着した二人はすぐに搭乗手続きを行い荷物を預ける。
比較的早い時間に来ていたので、ほんの20分程度終わってしまい、しばらく待つ事になった。
雪「ところで、小銭持ってませんか?」
蒼「小銭?ちょっと待って・・・結構有るなぁ」
雪「では、それを使いましょう」
雪華綺晶は蒼星石を連れて空港内の店に入り、菓子や飲み物、小物などの土産物を購入した。

ばらしーのひとくちメモ:
薔「・・・楽しかった海外旅行も、もうすぐ終わり・・・でも、その前に小銭をチェック・・・沢山余ってるようだったら、使い切ったほうが良いよ
   ・・・理由は両替の時に硬貨だと換えてもらえない場合が有るから・・・そんな時は空港の売店を利用すると良いよ・・・
   お菓子とかなら小銭でも十分だし・・・それに、海外のお菓子はお土産にも良いよね・・・」

やがて搭乗時間となり、二人は飛行機へと乗り込む。
行き先は来たとき同様、デトロイトのメトロポリタン国際空港でそこから日本行きの便へと乗り換える。
蒼「いよいよ、お別れだね」
雪「楽しかったですね」
蒼「うん・・・また、いつか来たいね。今度は皆で・・・」
蒼星石の言葉が終わるのを待っていたのかのように、飛行機は加速を始めた。


翠「あ?!居たですぅ!蒼星石、こっちです、こっちですぅ!!」
よく知る声が遠くから聞こえてきて、蒼星石は振り返った。
蒼「翠星石、それに皆も」
日本へと帰ってきた二人を出迎えたのは、翠星石だけではなかった。
教師と事務員全員とジュンと巴とめぐ、そして射撃部全員と空手部・剣道部の有志達であった。
真「お帰りなさい二人とも」
雛「おかえりなさいなのー」
金「無事に帰ってこれて良かったかしら~」
薔「・・・お帰りなさい」
蒼「皆、わざわざ迎えに来てくれたんだ・・・ただいま」
雪「ただいま」
部員達「お帰りなさい!!」

和やかなムードに包まれる中、怪しげな影が集団に近づく。
ホーリエがいち早くそれに気付くが、影はその脇をすり抜けて蒼星石へと迫った。
元「かぁずきぃぃぃぃ!!」
蒼「うわぁぁっ!?・・・って、柴崎さん!」
翠「おじじ、どこから出てきやがったですか?!」
元「いやぁ、今日かずきが日本に帰ってくるってついさっき聞いてのぅ。それで、車をかっ飛ばしてきたんじゃ」
?「おかげで早々に店を閉めなきゃならなくなった、こっちの身にもなって欲しいんだがな」
蒼「結菱さん」
そこには幾分やつれた様な姿の結菱が居た。恐らく、車を持っていない柴崎に無理やり空港に送るよう言われたのだろう。

ラ「御二人とも、お疲れ様でした。お疲れついでで何ですが、1週間以内に研修レポートの提出をお願いします」
蒼「はい、分かりました」
雪「了解です」
翠「さ、早く帰るですよ」
水「ねぇ、この後どこかでパァーッとやらなぁい?」
め「それ賛成~」
水銀燈の案に半分以上が賛成する。しかし、蒼星石は首を横に振った。
蒼「それも悪くないけど・・・今は翠星石のご飯が食べたいなぁ」
何気ない一言だったが、それだけで翠星石は顔が少し赤くなった。
翠「そ、そう言うだろうと思って、下拵えはし、して有るですぅ。な、何なら、おめーらの分も、作ってやらない事もねーです」
空港内に再び歓声が沸き起こる。どうやら全員、それに賛成らしい。

ロ「じゃ、それじゃ帰ろうか?」
薔「・・・はい」
雪「貴様、何普通にばらしーと肩を組む・・・?」
ロ「・・・短い夏だったなぁ」
薔「・・・・・・ざんねん」
一方、蒼星石の方というと。
レ「なぁなぁ、向こうはどうだったんだ?」
蒼「楽しかったよ、色々と。でも、後でね」
雛「早く聞きたいの~」
蒼「ところでそっちの方は?」
翠「特に何事も無かったですぅ。いつも通り水銀燈先生がサボって、いつも通り真紅先生が紅茶飲んで、いつも通り・・・イタタ」
水「いつも通りサボってるなんて、ひどいんじゃなぁい?」
真「事実でしょ?」
水「・・・くっ」

そんなやり取りを聞きながら、蒼星石は『ああ、日本に帰ってきたんだなぁ』と実感するのであった。