「用務員の仕事」(2006/08/05 (土) 23:10:05) の最新版変更点
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わし、柴田元治は、有栖学園の公務員(掃除とか蛍光灯の交換とか)をやっておる。
今日も今日とて、わしは有栖学園の清掃なんぞに精を出す。
何事も無く終わる日もあれば、何かがあって終わる日もある。
長年愛用の竹箒を片手に、有栖学園を掃除する。たまに、生徒さんが差し入れ何ぞ持ってきてくれるのが嬉しい。
いまどき珍しい、人情がある場所であるこの学園。
今の学校と言う物は、人情なんぞほぼ皆無で、まるで流れ作業の一つであるが如し。
だから、この学園は珍しくあり貴重な場所である。
生徒と教師が一丸となって何かをする。教師が本当に生徒を怒る。生徒が教師にちゃんとモノを言いそれを親身に受け取る教師。
本当に、良い場所である。
わしは、そんな有栖学園に勤めている事を誇りに思う。
前に、別の場所で働いている公務員仲間とお互いの学校について話をしたことがある。
その公務員仲間は、心底羨ましそうに良いな其処。と言っていた。
さてさて、無駄な事を語ってしまったのぅ。
今日は、化学実験室と家庭科調理実習室に職員室の蛍光灯を換えなければならない。
化学実験室は、ここの名物教員が一人金糸雀先生が、実験に失敗し蛍光灯総てを破壊。
家庭科調理実習室は、同じく名物教員が一人翠星石先生と雛苺先生が、暴走(翠星石は雛苺をとめようとして)して結果。蛍光灯一本の破壊。
職員室は、ただ単純に蛍光灯の寿命がきてしまっただけ。カズ……ゲフンゲフン! 蒼星石先生からそう連絡が来た。
この学園で、ちゃんと寿命で交換される蛍光灯は珍しいのぅ……(大体が、ローゼンの突発的イベントで破壊される。
合計二十七本の蛍光灯の交換になる。
朝の学園の掃除も終わったので早速取り掛かることにした。
数時間後、あっさりと蛍光灯の交換が終わる。少々味気ないと思ってしまったわし。
いつもなら、あの校長の突発イベントと遭遇したり……
または、爆発があったり。射撃戦があったりするんじゃが……
やる事もなくなったので公務員の詰め所で、しばらく茶を飲む。
それから数十分後どうやら「お客さん」が来たらしい。
わしは、愛用の竹箒を手に「お客さん」を迎えに行く。
今回の「お客さん」は、四面に数えるのも嫌になるぐらいの腕を持つモノじゃった。
有栖学園は「スポット」として、その手では有名じゃからしょうがない。
だからといって、平然と学園の中に入られては困る。
そう言う訳でわしは、竹箒から若い頃からの付き合いである霊刀無明を取り出す。仕込刀と言うやつじゃな。
そりゃ、お客さんもただで払われる訳もなく攻撃してくる。
しかし、温い。一撃で屠ってやらう。
柴田一刀流 一閃
音も無くただ疾く。速度のみを求めた技。
痛みも無く滅びゆけや。
とりあえず、屠ったお客さんをちゃんと処分した後また詰め所に戻りまったりとお茶を飲む。
ふー……今日も一日平和じゃった……
なんかこー……ドカーンとないもんかのぅ?
うわー!? また金糸雀先生が実験に失敗したー!?
何の実験してたんだよ!?
たしか……キャンディキャ○ディの紅いヤツと蒼いヤツ作ろうとしてだな!
……それは、成功してほしかったなぁ~
それもそうだな!!!
はっはっはっはっは!!!
……平和じゃのぅ~……
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