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雛苺は美術部の顧問をしている。 子供っぽい外見から絵も子供レベルだろうとみくびっている奴もいるかもしれないが、 実際はかなりレベルの高い絵を描く。それは著名な絵描きも驚くほど。 部員も美術の成績10の強豪たちばかりである。が、ひとつだけ問題がある。 それは部員全員オタクであることだ。 ちゃんと題材にそって描いてくれるのだが、アニメやゲームのキャラを余計に描いてしまうことがある。 だが、雛苺はそれを気にせず、一つの芸術として彼らの絵を認めている。 雛苺「やっほーなのー。今日はどんな絵が描けたかな?」 男子生徒A「俺は大人になった背の高い雛苺先生を描いてみました。」 雛苺「ぶ~、ヒナもう大人だもん!」 女子生徒A「先生、私は豊乳で嬉々としている真紅先生を描きました。」 雛苺「……それ、本人に見せないほうがいいと思うの。」 女子生徒B「私はふたご姫のファインとレインのコスをしたばらきら先生です。」 雛苺「そ、それならたぶん怒らないと思うの…。」 他にもいろいろな絵があったが、今回は教師にコスプレさせた絵が大半を占めていた。 雛苺「みんなよく頑張ったのー。きっとマニアにはウケると思うのー。」 全生徒「(マニア向けですかい!?)。」 今日も美術部の部室には素晴らしい絵がたくさん飾られた。 次の日の朝、職員室に入ると部室に置いてあったはずの絵が教師たちの手元にあった。 雛苺「あれ?なんでみんなそれを持ってるのー?」 蒼星石「美術部の部員が僕たちの似顔絵を描いたらしくてね。     ちゃんと描けてるかどうか見てほしいって頼まれたんだよ。」 翠星石「美術部の絵だけあってとっても上手ですぅ。が、しかし、このよく分からん衣装は何ですかぁ?!」 雛苺「そんなのヒナが聞きたいぐらいなのー。」 見てみるとキュアブラックのコスをした蒼星石とキュアホワイトのコスをした翠星石がそこに描かれていた。 雪華綺晶「……おひさまの国のプリンセスファインです。」 薔薇水晶「……プリンセスレインです。」 なりきらなくていいから、と心の中で突っ込む雛苺。 二人のそばには女子生徒Bが描いた絵が置かれていた。 金糸雀「カナは戦乙女ヴァルキリーかしらー!ぴったりかしらー!」 戦乙女の衣に身を包んだ金糸雀の絵。雰囲気がかなりマッチしていた。 何故知っている?と心の中で突っ込みながら、 雛苺「ヒナ、戦乙女ってよく知らないけど、たぶん金糸雀には不適格だと思うのー。」 金糸雀「だ、黙るのかしらー!(怒」 真紅「私はそのまんまなのだわ。……まあ上手だからいいけど。」 ローゼンメイデンの真紅のコスチュームであった。確かにそのままだ…。 忠告を聞いてくれたのか幸いにも女子生徒Aが描いた絵はそこにはなかったようだ。 雛苺「高貴な貴族のイメージがあっていいと思うのー。」 真紅「あら、ありがとう。」 水銀燈「……う~ん。」 困ったような表情で絵を見つめる水銀燈。 雛苺「どうしたのー?何か気に入らないところでもあったのー?」 水銀燈「別に気に入らないってわけじゃないんだけどぉ…。」 雛苺「?」 水銀燈「おヘソ出してるのは構わないわよぉ。ただ、なんでノーブラなのかと思ってねぇ?」 この絵の元ネタはデビルメイクライ3の主人公ダンテ。 だが、雛苺がこのことを知っているはずもなく、 雛苺「たぶんエロいキャラが似合うと思ってそれを描いたんだと思うの。」 とデタラメを言ってしまう。 水銀燈「そんなもんかしらねぇ…。」 それを真に受けてしまう水銀燈。 今日、雛苺が思ったこと。 知らないことがたくさんあった。もっともっと学ばなければ。そう思っていた。 本来、これらの知識は日常生活ではまったく必要ないのだが、純真で単純な雛苺は 雛苺「今の世の中、あれぐらいの知識がないと駄目なのー。」 と勝手に思い込んでしまう。これがオタク道を極めることになるとも知らずに……。 部員からの話だとそれらの知識を得るためには聖地“秋○原”に行けばいいらしい。 雛苺は次の日曜日、聖地“秋○原”へ向かった。オタク道への第一歩を踏み出した瞬間だった…。

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