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薔薇水晶「今日は、教科書198ページから………」  薔薇水晶は、少々小さい声でそう告げて自分の教員教科書を開く。 ミゥ「先生、それはこの前の授業で終わりましたわ」 薔薇水晶「………ごめんなさい。えっと………」  ミゥの指摘に、少し頬を赤らめて何処だっけ? と、教科書をパラパラとめくる薔薇水晶。 ミゥ「206ページからですわ。先生」 薔薇水晶「ありがとう………えっと……206ページの徳川家康の」  教えてくれたミゥに、お礼を言い改めて教科書を開きなおしふと、何かの咀嚼音に薔薇水晶は生徒たちの方へ視線をやる。 薔薇水晶「……レンさん……」  その音を発していたのは、ちょうど窓側で一番後ろの席に座るレンからだった。薔薇水晶の指摘に、クラス全員がレンを見る。 レン「………む、すまない」  そういいながらも、レンはメロンパンをハムハムと食べている。 薔薇水晶「……待てなかったの?」 レン「うむ!」  レンのハッキリとした返答に、どうしよう? と、悩む薔薇水晶。今は授業中で、こう堂々とパンを食べられるというのもアレだしやっぱり何かしら処罰しないといけないよね?と、自問自答する薔薇水晶。そして、レンに対して声をかけようと…… タケヤ「おい、レン! ソレぐらいにしてさっさとパンしまえ!」  教卓の一番前に座っていたタケヤが、わざわざ席から立ち上がってレンに強く告げる。予想外のタケヤからの声かけに、のどを詰まらすレン。忙しそうに、胸をたたいてパンを飲み込んだ後、レンは、まだ残っているメロンパンを袋に入れなおしてさっさとパンをしまった。 タケヤ「さ、先生授業をどうぞ」 薔薇水晶「う、うん……」  なんか、私教師として威厳が無いのかな?  と、また自問自答しながら薔薇水晶は、とりあえず今日の授業を進めることにした。 薔薇水晶「徳川家康の………」  薔薇水晶が、立派なGTBとなるにはまだまだ道が遠そうだ。 ----

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