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雪華綺晶を利用する水銀燈」(2006/03/18 (土) 20:08:47) の最新版変更点

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   ある日の放課後…   銀「雪華綺晶先生ぇ、この後一緒にお食事に行きません?」    その言葉に教務室全体がビクッとなった。   真(あの雪華綺晶先生を誘うなんて…水銀燈どうしたのだわ)   金(そんなにお金に余裕があるのかしらー)   雛(ヒナも連れて行ってほしいのー)   翠(馬鹿ですねー。財布がすっからかんになりますよ)   蒼(一体どうするんだろう)    そう思いながら水銀燈と雪華綺晶のやりとりを眺める。   雪「えっ、いいの?」   銀「もちろんよぉ。私とあなたの仲じゃない」   薔「…じゃあ銀ちゃん、私もついていったほうがいい?」    そう声をかける薔薇水晶。これにも訳がある。しかし、   銀「あらぁ、ありがとう♪でも、今日は2人っきりで行きたいの、またねぇ」    そういって教務室をあとにする2人。それを見送る6人。    ここで6人のリアクションと薔薇水晶の申し出について説明しよう。    ご存知のとおり雪華綺晶はものすごい大食家である。    当然、食事に行けばお会計はとんでもないことになる。    それを雪華綺晶は割り勘にしようと言ってくるのだ。    普通ならそんなのはお断りだが、    雪華綺晶の腿にはいつも拳銃らしきものがくくりつけられている。    そうなれば断るわけにはいかない。なので、雪華綺晶を誘うときは妹の薔薇水晶が    ついてきて姉の分を払うというわけだ。    その申し出を断った水銀燈。一体どうするつもりなのだろうか…   銀「じゃあいきましょうか」   雪「はい!」    水銀燈の愛車のコルベットに乗り込む2人。雪華綺晶はうきうきだ。   雪「どこに行くの?」   銀「着いてからのお楽しみよぉ」    そういってアクセルを踏み込む水銀燈。よほど運転に慣れているのだろう。    スピードは速いが危ないという感じは全くない。    そんなことを思っているうちに水銀燈は道端に車を停めた。   銀「着いたわぁ。ここよ」    そういわれて店を見る。小ぢんまりした中華料理屋だ。   雪「あの、本当にここ?」    もっといいところを想像していたのだろう。雪華綺晶は水銀燈を見る。   銀「大丈夫。味は一級品だから。さぁ行きましょう」    そういって雪華綺晶の手を引いて店に入っていく水銀燈。  店員「いらっさい~。あ、銀の姐さん久しぶりさぁ~」   銀「そうねぇ、しばらく来てなかったからねぇ」    そう店員と会話する水銀燈。この店の常連のようだ。   銀「それより、あなたそのケガどうしたの?」  店員「いや~、これには事情があってさぁ~」    そのケガを負わせたのは水銀燈の横にいる雪華綺晶なのだが、    本人はそんなこと忘れている。  店員「ところで姐さんそちらの方は?まさか…」   銀「そうよぉ、そのまさか。ということでお願いねぇ」  店員「わかったさぁ~。特デカいっちょ~」    店員はそういうと厨房の方へ走っていった。水銀燈にうながされ    席に着く雪華綺晶。数分後、料理が運ばれてきた。    その料理を見て雪華綺晶は驚く。    大盛の5倍以上はあるかというラーメンとチャーハンだった。   雪「あの…これは?」    水銀燈に尋ねる雪華綺晶。すると水銀燈はこう言った。   銀「それ、全部食べちゃっていいのよぉ」    その言葉に喜ぶ雪華綺晶。疑問の念より食欲が上回ったのだろう。   雪「じゃあ、いただきます」    そういって手をつけ始める。あっという間に料理は無くなってしまった。    食べ終えてふとあることに気付く雪華綺晶。    目の前の水銀燈は自分が料理を食べている間、タバコしか吸っていない。    これではさすがの雪華綺晶でも割り勘にしようとは言いづらい。   雪「あの~お会計の方は…」    おそるおそる尋ねる雪華綺晶。すると、   銀「ああ、気にしなくていいのよぉ。ここは私のオゴリ♪」    そういわれほっと胸を撫で下ろす雪華綺晶。   銀「じゃあおあいそしてくるから外で待ってて」    店を出て車の脇で待つ雪華綺晶。しばらくすると嬉しそうに水銀燈が出てきた。   雪「どうしたの?」    怪訝に思い尋ねる雪華綺晶。   銀「いいのよぉ~、気にしないでぇ。それより貴女まだ食べられる?     食べられるなら次のお店いきましょう。当然私のオゴリで♪」    その申し出は願っても無いことだった。実際まだ満腹にはほど遠かった。   雪「はい!!」    その後、5軒の店を回り、どの店でも出てきたのは特大の料理であった。    その全てを食べつくした雪華綺晶は満腹になっていた。   雪「今日はありがとう。でも本当によかったの?」    6軒目の店を出て車に乗り込みながら雪華綺晶は尋ねる。    全ての店で奢ってもらったのに、    水銀燈は3軒目のパスタ屋で普通のカルボナーラしか食べていない。   銀「本当に気にしないでぇ♪むしろお礼を言うのはこっち…ゲフンゲフン」   雪「?」   銀「な、何でもないわぁ。さぁ帰りましょうか」    水銀燈は口が滑ったと思ったが、雪華綺晶にはバレていないようなのでほっとした。    もうおわかりだろうが水銀燈の目的は「お金」である。    今日雪華綺晶が食べた料理はすべて賞金付きの料理だった。    その合計は6万円になった。微笑む水銀燈。   銀(これはいい方法だわ♪私って天才だわぁ♪)    ニヤニヤしながら隣の雪華綺晶を見る水銀燈。    すると、すぅすぅと寝息を立てて眠っていた。   銀「お腹がいっぱいになって寝ちゃったのね。     カワイイ寝顔ねぇ。このまま家まで送ってあげましょうか」    そういってゆっくりとアクセルを踏み込む水銀燈。    いつもの水銀燈とは違いゆるやかに加速する。    なぜかって?隣にいる水銀燈の女神を起こさないために…    おしまい
   ある日の放課後…   銀「雪華綺晶先生ぇ、この後一緒にお食事に行きません?」    その言葉に教務室全体がビクッとなった。   真(あの雪華綺晶先生を誘うなんて…水銀燈どうしたのだわ)   金(そんなにお金に余裕があるのかしらー)   雛(ヒナも連れて行ってほしいのー)   翠(馬鹿ですねー。財布がすっからかんになりますよ)   蒼(一体どうするんだろう)    そう思いながら水銀燈と雪華綺晶のやりとりを眺める。   雪「えっ、いいの?」   銀「もちろんよぉ。私とあなたの仲じゃない」   薔「…じゃあ銀ちゃん、私もついていったほうがいい?」    そう声をかける薔薇水晶。これにも訳がある。しかし、   銀「あらぁ、ありがとう♪でも、今日は2人っきりで行きたいの、またねぇ」    そういって教務室をあとにする2人。それを見送る6人。    ここで6人のリアクションと薔薇水晶の申し出について説明しよう。    ご存知のとおり雪華綺晶はものすごい大食家である。    当然、食事に行けばお会計はとんでもないことになる。    それを雪華綺晶は割り勘にしようと言ってくるのだ。    普通ならそんなのはお断りだが、    雪華綺晶の腿にはいつも拳銃らしきものがくくりつけられている。    そうなれば断るわけにはいかない。なので、雪華綺晶を誘うときは妹の薔薇水晶が    ついてきて姉の分を払うというわけだ。    その申し出を断った水銀燈。一体どうするつもりなのだろうか…   銀「じゃあいきましょうか」   雪「はい!」    水銀燈の愛車のコルベットに乗り込む2人。雪華綺晶はうきうきだ。   雪「どこに行くの?」   銀「着いてからのお楽しみよぉ」    そういってアクセルを踏み込む水銀燈。よほど運転に慣れているのだろう。    スピードは速いが危ないという感じは全くない。    そんなことを思っているうちに水銀燈は道端に車を停めた。   銀「着いたわぁ。ここよ」    そういわれて店を見る。小ぢんまりした中華料理屋だ。   雪「あの、本当にここ?」    もっといいところを想像していたのだろう。雪華綺晶は水銀燈を見る。   銀「大丈夫。味は一級品だから。さぁ行きましょう」    そういって雪華綺晶の手を引いて店に入っていく水銀燈。  店員「いらっさい~。あ、銀の姐さん久しぶりさぁ~」   銀「そうねぇ、しばらく来てなかったからねぇ」    そう店員と会話する水銀燈。この店の常連のようだ。   銀「それより、あなたそのケガどうしたの?」  店員「いや~、これには事情があってさぁ~」    そのケガを負わせたのは水銀燈の横にいる雪華綺晶なのだが、    本人はそんなこと忘れている。  店員「ところで姐さんそちらの方は?まさか…」   銀「そうよぉ、そのまさか。ということでお願いねぇ」  店員「わかったさぁ~。特デカいっちょ~」    店員はそういうと厨房の方へ走っていった。水銀燈にうながされ    席に着く雪華綺晶。数分後、料理が運ばれてきた。    その料理を見て雪華綺晶は驚く。    大盛の5倍以上はあるかというラーメンとチャーハンだった。   雪「あの…これは?」    水銀燈に尋ねる雪華綺晶。すると水銀燈はこう言った。   銀「それ、全部食べちゃっていいのよぉ」    その言葉に喜ぶ雪華綺晶。疑問の念より食欲が上回ったのだろう。   雪「じゃあ、いただきます」    そういって手をつけ始める。あっという間に料理は無くなってしまった。    食べ終えてふとあることに気付く雪華綺晶。    目の前の水銀燈は自分が料理を食べている間、タバコしか吸っていない。    これではさすがの雪華綺晶でも割り勘にしようとは言いづらい。   雪「あの~お会計の方は…」    おそるおそる尋ねる雪華綺晶。すると、   銀「ああ、気にしなくていいのよぉ。ここは私のオゴリ♪」    そういわれほっと胸を撫で下ろす雪華綺晶。   銀「じゃあおあいそしてくるから外で待ってて」    店を出て車の脇で待つ雪華綺晶。しばらくすると嬉しそうに水銀燈が出てきた。   雪「どうしたの?」    怪訝に思い尋ねる雪華綺晶。   銀「いいのよぉ~、気にしないでぇ。それより貴女まだ食べられる?     食べられるなら次のお店いきましょう。当然私のオゴリで♪」    その申し出は願っても無いことだった。実際まだ満腹にはほど遠かった。   雪「はい!!」    その後、5軒の店を回り、どの店でも出てきたのは特大の料理であった。    その全てを食べつくした雪華綺晶は満腹になっていた。   雪「今日はありがとう。でも本当によかったの?」    6軒目の店を出て車に乗り込みながら雪華綺晶は尋ねる。    全ての店で奢ってもらったのに、    水銀燈は3軒目のパスタ屋で普通のカルボナーラしか食べていない。   銀「本当に気にしないでぇ♪むしろお礼を言うのはこっち…ゲフンゲフン」   雪「?」   銀「な、何でもないわぁ。さぁ帰りましょうか」    水銀燈は口が滑ったと思ったが、雪華綺晶にはバレていないようなのでほっとした。    もうおわかりだろうが水銀燈の目的は「お金」である。    今日雪華綺晶が食べた料理はすべて賞金付きの料理だった。    その合計は6万円になった。微笑む水銀燈。   銀(これはいい方法だわ♪私って天才だわぁ♪)    ニヤニヤしながら隣の雪華綺晶を見る水銀燈。    すると、すぅすぅと寝息を立てて眠っていた。   銀「お腹がいっぱいになって寝ちゃったのね。     カワイイ寝顔ねぇ。このまま家まで送ってあげましょうか」    そういってゆっくりとアクセルを踏み込む水銀燈。    いつもの水銀燈とは違いゆるやかに加速する。    なぜかって?隣にいる水銀燈の女神を起こさないために…    おしまい ----    「ちょぉ~っと待つのだわ」    いきなり目の前に人が現れてブレーキを踏む水銀燈。  銀「ひゃっ。ちょっと、危ないじゃない!」    窓から身を乗り出して文句を言う水銀燈。    しかし、飛び出した人物の正体に気付きはっとする。それは真紅だった。   銀「し、真紅!?ど、どうしてここに!?」    「それはボクがキミを見つけて追跡したからだよ」    そういってバイクにまたがり現れる蒼星石。   蒼「ちなみにみんないるよ」    蒼星石がそういうと他の教師達もぞろぞろと出てきた。   薔「銀ちゃん…きらきーをお金儲けに使うなんて…」   銀「ち、違うのよ!私は雪華ちゃんのことを思って…」   翠「おめーがそんなこと考えるはずがねーです」   銀「し、失礼ねぇ!私は本当に…」   金「じゃあ今日は水銀燈の奢りで飲みに行くのかしらー」   雛「さんせー♪」   真「それは名案なのだわ」   銀「ちょっと、私はまだ…」    行くとは言ってないと言おうとしたところで後ろから肩をつかまれる。   蒼「もちろん行くよね?」    振り向くとそこには天使の笑顔をした蒼星石がいた。中身は悪魔だ。   銀「………はい」    力なく答える水銀燈。とぼとぼと自分の車に乗り込む。    横にはよだれをたらして眠っている雪華綺晶の姿があった。   銀「…せっかくお金のなる木を見つけたのにぃ…     …ひくっ…ひくっ…」    そして一夜にして水銀燈(正確には雪華綺晶)が稼いだお金は消えてしまった。    本当におしまい

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