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翠星石とバリカン」(2006/04/22 (土) 14:17:51) の最新版変更点

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雛苺「うわ~ん、蒼星石~!!す、翠星石が…翠星石が雛のうにゅーを…!!」 蒼星石「…やれやれ、またかい?」 蒼星石は、ため息をつきながら雛苺を慰めた。 実はここ3日間ほど、翠星石が雛苺の大事な苺大福…通称『うにゅー』を勝手に食べてしまうと言う事件が続いていた。 蒼星石「よしよし…僕のほうからきつく叱っておくから…」 そういうと、蒼星石は翠星石のいる職員室へと向かった。 蒼星石「…毎日毎日人に迷惑ばっかりかけて…いったい何を考えてるんだ…!」 そんな独り言をつぶやきながら。 職員室のドアを開けると、そこには『戦利品』をおいしそうに食べる翠星石の姿があった。 蒼星石「翠星石!今度と言う今度は許さないよ!!」 翠星石「ん?何を怒ってやがるですか?ほれ、これでも食って落ち着きやがれですぅ♪」 そういって、『元』雛苺の苺大福を1つ差し出す翠星石。その態度に怒りを覚える蒼星石。 蒼星石「それは雛苺のものだろう!?何でそういうことをするんだ!?」 翠星石「ち、違うですよ!?雛苺がいつも頑張ってる翠星石のために持ってきてくれたんですぅ…♪」 蒼星石「またそんな嘘を…!このところの君の態度はひどすぎるよ!何でそんな人に迷惑ばっかりかけるんだ!!」 翠星石「…す、翠星石だけが悪いわけじゃないですぅ…みんなそれぞれ悪いところがあって…」 蒼星石「もういい!3日間の猶予を与えるから、ちゃんと雛苺に謝るんだ!さもないと…」 翠星石「さ、さもないと…?」 蒼星石「君の頭を、丸刈りにする…!」 翠星石「は、はぁ~!?髪は女の命ですよ!?しかも丸刈りって…いったい何考えてやがるですか!?」 蒼星石「君がちゃんと謝ればいいだけの話だろう!?もう決めたからね!!」 そういって、蒼星石はどこかへ行ってしまった。 まずい…そう思ったのか、翠星石はすぐに雛苺を探すことにした。 翠星石「あ!チビ苺!!こんなところにいやがったですか!」 やっと雛苺の姿を発見した翠星石。息を切らせながら続ける。 翠星石「はぁ…まあいいです。実は蒼星石に謝れと脅されたから、わざわざ謝りにきてやったですぅ。ほれ、この翠星石の寛大な心に免じて、さっさと許しやがれですぅ♪」 変なプライドが邪魔するのか、それとも本気で言っているのかそんな口調で謝る翠星石。当然、雛苺も許すわけが無い。 雛苺「そ、そんな謝り方じゃ絶対許さないの!もっと、ちゃんと謝らないと許さないの!!」 翠星石「何ですか、人がこんだけ謝ってやってるのにその態度は!!もういいです!!」 そういうと、翠星石は怒ってどこかへ行ってしまった。 そして約束の3日目、そんな事などすっかり忘れて学校に到着する翠星石。いや、覚えていたがどうせ冗談だろうと思っていたのかもしれない。 ともかく、そんな考えを一気に吹き飛ばすものが蒼星石の机の上には置いてあった。 それは、大きなはさみとバリカンだった。事の重大さに初めて気がつく翠星石。 翠星石「ま、まずいです…。蒼星石がくそが付くほど真面目なのを忘れてたです…!!」 すぐさま雛苺に謝りに行く翠星石。 翠星石「チ、チビ苺!こ、この前は悪かったです!!このままじゃ翠星石はマルガリータになってしまうです!頼むから許しやがれですぅ!」 雛苺「な、なによそれ!それじゃ結局、自分のことしか考えてないの!もっとちゃんと謝らなきゃ許さないの!!」 翠星石「きぃぃぃぃ~!!ちゃんと謝ってるじゃないですかぁ~!?」 地団駄を踏む翠星石を、真紅が戒める。 真紅「朝から騒々しいわね。いったい何なの?」 その言葉に、ある1つの妙案が浮かぶ。そうだ、これだけ謝ってもダメなら、他のみんなに蒼星石、もしくは雛苺を説得してもらえばいいではないか。 状況を事細かに、そして自分の都合のいいように説明する翠星石。 しかし、返ってきた答えは「自業自得だわ。」「まぁあ…見てみたいわぁ…その姿…♪」「雛苺が今日逃げ切れば、楽してズルして丸坊主確定かしら~♪」という散々なものであった。 その後も、物でつったり色々してみるが、雛苺は一向に許してくれず、とうとう夕方になってしまった。 こうなると、もはや翠星石に取れる行動は2つしかなかった。つまり、どこか遠くへ逃げるか、それともダメ元でもう1度謝ってみるか…。 翠星石「…でも、蒼星石の魔の手から逃れられるとは到底思えないですぅ…でも何て謝っていいのやら…」 この時、初めて翠星石は自分が行った行動の愚かさを呪った。 こんなことになるのなら…そんなことを考え歩いていると、前に雛苺が歩いているのを発見した。 しかし、運の悪いことに蒼星石が一緒にいる。おそらくこれがラストチャンス… どうしようかと考えたが、翠星石はその可能性に賭けてみる事にした。 翠星石「ひ、雛苺!!」 大声で呼び止める翠星石。2人がそれに振り返る。 翠星石「あの…この前は本当に悪かったです…。今日1日色々やってる中で、やっと自分のやったことがいけない事だって気づいたです…!もうしねぇから、このとおり許して…です…」 深々と、祈るような気持ちで頭を下げ謝る翠星石。 蒼星石「…どうする?雛苺。」 雛苺「うん!これなら許してあげるなの!!」 その答えに、へなへなとその場に座りこむ翠星石。 蒼星石「ふぅ…それにしても、2日間何にも進展しないときはどうしようかと思ったよ。慌ててバリカン買ってきたけど、あれ…かなり効いたみたいだね。」 翠星石「へ…?と言うことは最初から…。」 蒼星石「だって、そうでもしないと心から反省しないでしょ?もうしないね?」 笑いながら問いかける蒼星石。 翠星石「うぅ…もうこりごりですぅ…」 疲れた様子で答える翠星石。 その後、数日間は翠星石が誰かをいじめたり、イタズラしたりすることはなかったそうな。
雛苺「うわ~ん、蒼星石~!!す、翠星石が…翠星石が雛のうにゅーを…!!」 蒼星石「…やれやれ、またかい?」 蒼星石は、ため息をつきながら雛苺を慰めた。 実はここ3日間ほど、翠星石が雛苺の大事な苺大福…通称『うにゅー』を勝手に食べてしまうと言う事件が続いていた。 蒼星石「よしよし…僕のほうからきつく叱っておくから…」 そういうと、蒼星石は翠星石のいる職員室へと向かった。 蒼星石「…毎日毎日人に迷惑ばっかりかけて…いったい何を考えてるんだ…!」 そんな独り言をつぶやきながら。 職員室のドアを開けると、そこには『戦利品』をおいしそうに食べる翠星石の姿があった。 蒼星石「翠星石!今度と言う今度は許さないよ!!」 翠星石「ん?何を怒ってやがるですか?ほれ、これでも食って落ち着きやがれですぅ♪」 そういって、『元』雛苺の苺大福を1つ差し出す翠星石。その態度に怒りを覚える蒼星石。 蒼星石「それは雛苺のものだろう!?何でそういうことをするんだ!?」 翠星石「ち、違うですよ!?雛苺がいつも頑張ってる翠星石のために持ってきてくれたんですぅ…♪」 蒼星石「またそんな嘘を…!このところの君の態度はひどすぎるよ!何でそんな人に迷惑ばっかりかけるんだ!!」 翠星石「…す、翠星石だけが悪いわけじゃないですぅ…みんなそれぞれ悪いところがあって…」 蒼星石「もういい!3日間の猶予を与えるから、ちゃんと雛苺に謝るんだ!さもないと…」 翠星石「さ、さもないと…?」 蒼星石「君の頭を、丸刈りにする…!」 翠星石「は、はぁ~!?髪は女の命ですよ!?しかも丸刈りって…いったい何考えてやがるですか!?」 蒼星石「君がちゃんと謝ればいいだけの話だろう!?もう決めたからね!!」 そういって、蒼星石はどこかへ行ってしまった。 まずい…そう思ったのか、翠星石はすぐに雛苺を探すことにした。 翠星石「あ!チビ苺!!こんなところにいやがったですか!」 やっと雛苺の姿を発見した翠星石。息を切らせながら続ける。 翠星石「はぁ…まあいいです。実は蒼星石に謝れと脅されたから、わざわざ謝りにきてやったですぅ。ほれ、この翠星石の寛大な心に免じて、さっさと許しやがれですぅ♪」 変なプライドが邪魔するのか、それとも本気で言っているのかそんな口調で謝る翠星石。当然、雛苺も許すわけが無い。 雛苺「そ、そんな謝り方じゃ絶対許さないの!もっと、ちゃんと謝らないと許さないの!!」 翠星石「何ですか、人がこんだけ謝ってやってるのにその態度は!!もういいです!!」 そういうと、翠星石は怒ってどこかへ行ってしまった。 そして約束の3日目、そんな事などすっかり忘れて学校に到着する翠星石。いや、覚えていたがどうせ冗談だろうと思っていたのかもしれない。 ともかく、そんな考えを一気に吹き飛ばすものが蒼星石の机の上には置いてあった。 それは、大きなはさみとバリカンだった。事の重大さに初めて気がつく翠星石。 翠星石「ま、まずいです…。蒼星石がくそが付くほど真面目なのを忘れてたです…!!」 すぐさま雛苺に謝りに行く翠星石。 翠星石「チ、チビ苺!こ、この前は悪かったです!!このままじゃ翠星石はマルガリータになってしまうです!頼むから許しやがれですぅ!」 雛苺「な、なによそれ!それじゃ結局、自分のことしか考えてないの!もっとちゃんと謝らなきゃ許さないの!!」 翠星石「きぃぃぃぃ~!!ちゃんと謝ってるじゃないですかぁ~!?」 地団駄を踏む翠星石を、真紅が戒める。 真紅「朝から騒々しいわね。いったい何なの?」 その言葉に、ある1つの妙案が浮かぶ。そうだ、これだけ謝ってもダメなら、他のみんなに蒼星石、もしくは雛苺を説得してもらえばいいではないか。 状況を事細かに、そして自分の都合のいいように説明する翠星石。 しかし、返ってきた答えは「自業自得だわ。」「まぁあ…見てみたいわぁ…その姿…♪」「雛苺が今日逃げ切れば、楽してズルして丸坊主確定かしら~♪」という散々なものであった。 その後も、物でつったり色々してみるが、雛苺は一向に許してくれず、とうとう夕方になってしまった。 こうなると、もはや翠星石に取れる行動は2つしかなかった。つまり、どこか遠くへ逃げるか、それともダメ元でもう1度謝ってみるか…。 翠星石「…でも、蒼星石の魔の手から逃れられるとは到底思えないですぅ…でも何て謝っていいのやら…」 この時、初めて翠星石は自分が行った行動の愚かさを呪った。 こんなことになるのなら…そんなことを考え歩いていると、前に雛苺が歩いているのを発見した。 しかし、運の悪いことに蒼星石が一緒にいる。おそらくこれがラストチャンス… どうしようかと考えたが、翠星石はその可能性に賭けてみる事にした。 翠星石「ひ、雛苺!!」 大声で呼び止める翠星石。2人がそれに振り返る。 翠星石「あの…この前は本当に悪かったです…。今日1日色々やってる中で、やっと自分のやったことがいけない事だって気づいたです…!もうしねぇから、このとおり許して…です…」 深々と、祈るような気持ちで頭を下げ謝る翠星石。 蒼星石「…どうする?雛苺。」 雛苺「うん!これなら許してあげるなの!!」 その答えに、へなへなとその場に座りこむ翠星石。 蒼星石「ふぅ…それにしても、2日間何にも進展しないときはどうしようかと思ったよ。慌ててバリカン買ってきたけど、あれ…かなり効いたみたいだね。」 翠星石「へ…?と言うことは最初から…。」 蒼星石「だって、そうでもしないと心から反省しないでしょ?もうしないね?」 笑いながら問いかける蒼星石。 翠星石「うぅ…もうこりごりですぅ…」 疲れた様子で答える翠星石。 その後、数日間は翠星石が誰かをいじめたり、イタズラしたりすることはなかったそうな。 完

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