ローゼンメイデンが教師だったら@Wiki

合間

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ミィ~~ン、ミンミンミンミィィ~ン

蒼星石「ふ~~~」
息を吐き、職員室の自分の机に座る蒼星石
期末試験も終わり、数日間は授業は半日で授業時間も短縮された夏休み前の小さな合間
真紅「蒼星石先生、ご苦労なのだわ」
そう言って真紅はアイスティーを蒼星石に渡す
蒼星石「ありがとう、真紅先生」
水銀燈「そ~せ~せきぃ~、採点手伝ってぇ」
水銀燈が猫なで声で早速蒼星石に助けを、いや、自分の仕事を押し付けようとやってくる
真紅「水銀燈、あなたは毎回そんなこと言って。少しは自分でやるのだわ!」
水銀燈「いいじゃなぁい、蒼星石はもう暇なんでしょぉ?」
真紅「蒼星石の方が授業の回数は多いんだから、それより少ない貴方のほうが手伝ってもらってどうするの!」
少しヒートアップして呼び名に「先生」がなくなっている真紅
しかし、そんな真紅を気にもせず、ぶーたれる水銀燈
水銀燈「暑いし汗がベタ付くし、こんな中仕事なんてもういやぁ。だいたい、保健体育なんて実技だけやればいいじゃなぁい」
真紅「実技のテストの時はペーパーテストだけ・・・・・・」
真紅は水銀燈を押して机につかせようと蒼星石から離れていく

蒼星石「相変わらずだなぁ、二人は」
顔を綻ばせて微笑む、そして真紅から貰ったアイスティーの一口
蒼星石「はぁ~、生き返るなぁ」
水銀燈が「暑い」と言ったのはその場での単なる言い訳でもない
実際に職員室のエアコンが壊れて使えないのだ
その上、修理は夏休みに入ってからとなっている
けど、蒼星石自身はこの状況をあまり気にしてはいない
家でもあまりエアコンは使わないし、何より「季節」を感じるのが蒼星石は好きだ
蒼星石「それにしてもどうしようかなぁ・・・?」
水銀燈が言ったように、蒼星石は暇だ
試験の採点や返却も終わり、解説も二時間分かけてやった
追試、補講の生徒もおらず
内容を進めるにしても、すでにかなり先まで終わっている。
これ以上先に行くのも生徒が大変だろうし、すぐに夏休みに入るからあまり意味もない
持ち前の要領の良さが、見事なまでに暇を作ってしまっている
蒼星石「暇だなぁ」
そして、たまにコップに口をつけながら 何気なく外を眺める

ミィ~~ン、ミンミンミンミィィ~ン

しばらく窓の外を見ながら、蝉の声を聞いているとチャイムの音が割り込む
蒼星石「あっ!次の授業が」
慌ててアイスティーを飲み干そうとコップを傾けるが、中身は無くなっていた
蒼星石「あ・・・なくなってたか・・・」
名残惜しそうに机にコップ置くと氷が底で跳ねスズんだ音がなる
蒼星石「ん・・・・今度、風鈴でも買おうかな」

つぶやき、微笑みながら教室に向かう

                       了

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