「最終回 水銀燈Ver」
水銀燈がくんくん探偵の次回最終回を知った夜、彼女はおもむろに電話を取り出してある男に電話をかけ始めた。
水銀燈「どうもぉ~お久しぶりですぅ~お元気でしたぁ~?」
そんな挨拶もほどほどに水銀燈はその男にさっそく本題を切り出す。
水銀燈「今日お電話させていただいたのはぁ~他でもないあなたにぃ~ちょおっとお願いがありましてぇ~・・・」
水銀燈は以前行っていた男に貢がせる時のいつもより余計に甘ったるい口調で話を始める。
水銀燈「いえ、たいした事じゃないんですけどぉ~あなたしか頼れる人がいなくてぇ~・・・」
そこまで言って彼女は背後に人の気配を感じて振り向いた。なんとそこには彼女の同僚でありお世話役(?)である薔薇水晶が立っていてこちらを睨んでいる。
水銀燈「あ・・・ちょっとごめんなさいお客さんが来たみたいで・・・また後でお電話させていただきますねぇ・・・」
そう言うと水銀灯は慌てて電話を切り薔薇水晶に言い寄る。
水銀燈「ちょっとあなた!何勝手に入ってきてるのよぉ!」
薔薇水晶「玄関が開いててそこから銀ちゃんの声が聞こえたから・・・ところで銀ちゃん・・・あんな甘い声出して誰と話していたの・・・?」
薔薇水晶はにこやかな笑顔でそう問いかけてきたが水銀燈にはその笑顔が逆に怖かった。
水銀燈「べ、別に誰でもないわよぉ・・・関係ないでしょう」
薔薇水晶「だめ!また男の人に貢がせようとしていたんでしょう・・・?もうしないって・・・約束したじゃない・・・」
薔薇水晶が悲しそうな顔をするので水銀燈はたまらなくなりボソボソと話し始めた。
水銀燈「違うのよ!貢がせるんじゃなくて・・・あの、その・・・」
薔薇水晶「貢がせるんじゃなくて・・・何?」
薔薇水晶「貢がせるんじゃなくて・・・何?」
水銀燈「その・・・ちょっと納得いかない事があってぇ・・・その人の権力でどうにかしてもらおうかなぁ~って・・・」
薔薇水晶「納得いかない事・・・?権力・・・?権力って何?まさかその人怖い人なんじゃ・・・」
水銀燈「違うわよ!えっと・・・麻○外務大臣よ」
薔薇水晶「えぇ!?」
そう、あの麻○外務大臣もくんくん探偵の大ファンであり、空港でくんくん探偵のファンブックを読んでいたという話はあまりにも有名である。
そこで水銀燈は幅広いコネを使い知り合うことのできた麻○外務大臣にくんくん探偵を終わらせないように圧力をかけてもらおうとしたのだった。
そこで水銀燈は幅広いコネを使い知り合うことのできた麻○外務大臣にくんくん探偵を終わらせないように圧力をかけてもらおうとしたのだった。
薔薇水晶「麻○外務大臣って・・・どうしてそんな人と知り合いなの?」
水銀燈「遠い親戚よぉ。さっ、そういう訳だからもういいでしょお。あなたが思うようなやましい事は何にもしてないんだからぁ」
もちろん親戚でも何でもないのだが、知り合った経緯を話してるとまた昔のボロが出てしまいそうなので水銀燈はそう言ってごまかし、薔薇水晶を無理矢理玄関まで追いやった。
薔薇水晶「ちょ、ちょっと銀ちゃん!まだ話は終わってない・・・」
それを無視すると水銀燈は薔薇水晶を扉の外に押し出すと鍵を閉めてしまった。
薔薇水晶を追いやると水銀燈はすばやく電話を取り出しもう一度麻○外務大臣に電話をかけた。
水銀燈「こればっかりはいくら薔薇水晶でも邪魔はさせないわぁ!絶対に、絶対にくんくん探偵は終わらせないわよぉーーー!!!」
こうして無事に移籍という形で続くことになったくんくん探偵だが、その影に外務大臣を動かした一人の女がいたとは誰も知る由がなかった。
そう、それは真紅でさえも・・・
そう、それは真紅でさえも・・・
真紅「くんくんは不滅なのだわ!」
水銀燈「くんくんは不滅よぉ!」
終わり @wikiへ