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マッスルシンドローム」(2006/04/09 (日) 01:44:41) の最新版変更点

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ここ最近、金糸雀は新しい薬品作りに没頭している。 目的はこれといって特にない。 薬品を創作したい、その意思だけが金糸雀を突き動かしていた。 場所は真夜中の実験室。 金糸雀「ついに完成したのかしら、カナの最高傑作が……!」 見た目はピンク色の液体。甘い香りがただよってくる。 不気味さこそないものの、けっして触れたくない一品である。 金糸雀「ふふふ、どんな効果があるのか楽しみだわ。明日、誰かに試してみるのかしら~。」 金糸雀は満足気な表情でそのまま実験室をあとにした。 薬品の入った容器は、その薬品が気化して外にもれないようにフタなどで密閉しなければならないのだが、 金糸雀はそれを怠ってしまった。 それがとんでもない事態を引き起こすことになるとも知らずに……。 職員室に戻り、時計を見るとすでに夜中の1時30分。 もうここで寝泊りしたほうがいいだろう。 そう思った金糸雀は椅子に座り、机に倒れこむようにして寝た。 翌朝、目を覚まし辺りを見回すと、金糸雀は一瞬あごが外れそうになった。 何故なら、そこには華奢で綺麗な美人教師たちの姿はなく、代わりに筋骨たくましい、まるで漢のような教師たちがいたからだ。 水銀燈「……私ノ美貌、……私ノ体……。」 自分の変わり果てた姿にショックを受け、魂が抜けかかっているうえにキャラも変わってしまっているご様子。 蒼星石「勘弁してくれよ。ただでさえ僕は男と間違われるのに……。(泣」 翠星石「ギャハハハ!!蒼星石、おめえはもう立派な漢ですぅ!」 蒼星石「うるさい!僕はれっきとした女だ!」 蒼星石は血の涙を流しながら怒りの鉄拳を翠星石にぶちかました。 薔薇水晶「……しくしく、しくしく。」 マッチョな肉体を直視できないのか、顔を両手で覆って泣いていた。 雛苺「わ~い、筋肉モリモリなの~。」 雪華綺晶「……この腹筋の割れ具合、気に入った。」 二人は嬉々と誇らしげにマッスルポーズをしていた。 金糸雀「なんでみんなマッチョなのかしら~?!ま、まさかカナも……。」 自分の体を確かめてみると 金糸雀「ギャ~~!!カナもムキムキかしら~!」 ラプラス「か~な~り~あ~先~生~。(怒」 自分の名前を呼ばれ、恐る恐るラプラス教頭のほうを見る。 ぶちギレるのを必死でこらえているのか、顔がひきつっていた。 上半身の服はやぶけ、ボディビルダー顔負けの筋肉をさらけだしていた。 ラプラス「あなたでしょ?この現象を引き起こした張本人は?」 金糸雀「ち、ちょっと待つのかしら?!なんでカナが犯人扱いされるのかしら~?」 そこへ突如、大胸筋の異常発達で貧乳が解消?された真紅が話に割り込み、答える。 真紅「こんなバイオハザードみたいな現象を引き起こせるのはあなたぐらいなのだわ!」 金糸雀「ひ、ひどいのかしら……。たしかに昨日薬は作ったけどちゃんとフタをしたはずなのかしら~!」 それは彼女の思い込みであり、前述のとおり実際にはフタをせずに放置したままだったのだ。 何を思ったのか突然、金糸雀は職員室を飛び出した。 ラプラス&真紅「こら、待ちなさい!」 それを追いかける二人。 着いた先は実験室。 そこに入るとピンク色の煙が立ちこめていた。 そこにいたのは人とは思えない筋肉をしたローゼン校長だった。 ラプラス「何をなさっているのですか、校長?」 口調は穏やかだが、心はぶちギレ3秒前の状態だった。 ローゼン「なんか実験室から甘い香りがするからドアを開けてみたらピンク色の煙が立ちこめていてさ~。      それ吸ったらすごい筋肉ついちゃったんだよ。奥のほうに液体の入った容器が、」 ラプラス「は~い、それ以上喋らないでください。とりあえずあなたは、……いっぺん死んでこい!ラプラスドライバー!!」 ローゼン「そんな理不じ、うわらば!!」 怒りのこもった一撃はすさまじい破壊力でローゼンの上半身は地面に埋もれていた……。 真紅「さて、今度はあなたが償う番ね……。」 いつの間にか真紅の両腕は金糸雀の腹部をがっちりとつかんでいた。 金糸雀「つ、償うってカナは何も悪くないのかしら、勝手にドアを開けた校長が悪いのかしら~。」 真紅「おだまり!!あなたが変な薬を作らなかったらこんなことにはならなかったのだわ!真紅スープレックス!!」 金糸雀「ひでぶぅ!!かしら~!」 ローゼンと金糸雀はこの後も磔(はりつけ)の刑に処され、一ヶ月間正門に飾られたそうな……。 学校のほうは即休校となった。ほとんどの生徒や教師たちが精神的大ダメージを受けており、とても授業ができるような状態ではないからだ。 このマッチョ化現象は周辺住民にまで及び、しばらくの間世間からは漢の楽園、マッスルタウン、ボディビル学園、漢養成学校etc……、 イヤなあだ名で呼ばれることになる……。 ちなみに、ついた筋肉を全部落とすのに2~3ヶ月、早くても半月~1ヶ月はかかったそうだ……。
ここ最近、金糸雀は新しい薬品作りに没頭している。 目的はこれといって特にない。 薬品を創作したい、その意思だけが金糸雀を突き動かしていた。 場所は真夜中の実験室。 金糸雀「ついに完成したのかしら、カナの最高傑作が……!」 見た目はピンク色の液体。甘い香りがただよってくる。 不気味さこそないものの、けっして触れたくない一品である。 金糸雀「ふふふ、どんな効果があるのか楽しみだわ。明日、誰かに試してみるのかしら~。」 金糸雀は満足気な表情でそのまま実験室をあとにした。 薬品の入った容器は、その薬品が気化して外にもれないようにフタなどで密閉しなければならないのだが、 金糸雀はそれを怠ってしまった。 それがとんでもない事態を引き起こすことになるとも知らずに……。 職員室に戻り、時計を見るとすでに夜中の1時30分。 もうここで寝泊りしたほうがいいだろう。 そう思った金糸雀は椅子に座り、机に倒れこむようにして寝た。 翌朝、目を覚まし辺りを見回すと、金糸雀は一瞬あごが外れそうになった。 何故なら、そこには華奢で綺麗な美人教師たちの姿はなく、代わりに筋骨たくましい、まるで漢のような教師たちがいたからだ。 水銀燈「……私ノ美貌、……私ノ体……。」 自分の変わり果てた姿にショックを受け、魂が抜けかかっているうえにキャラも変わってしまっているご様子。 蒼星石「勘弁してくれよ。ただでさえ僕は男と間違われるのに……。(泣」 翠星石「ギャハハハ!!蒼星石、おめえはもう立派な漢ですぅ!」 蒼星石「うるさい!僕はれっきとした女だ!」 蒼星石は血の涙を流しながら怒りの鉄拳を翠星石にぶちかました。 薔薇水晶「……しくしく、しくしく。」 マッチョな肉体を直視できないのか、顔を両手で覆って泣いていた。 雛苺「わ~い、筋肉モリモリなの~。」 雪華綺晶「……この腹筋の割れ具合、気に入った。」 二人は嬉々と誇らしげにマッスルポーズをしていた。 金糸雀「なんでみんなマッチョなのかしら~?!ま、まさかカナも……。」 自分の体を確かめてみると 金糸雀「ギャ~~!!カナもムキムキかしら~!」 ラプラス「か~な~り~あ~先~生~。(怒」 自分の名前を呼ばれ、恐る恐るラプラス教頭のほうを見る。 ぶちギレるのを必死でこらえているのか、顔がひきつっていた。 上半身の服はやぶけ、ボディビルダー顔負けの筋肉をさらけだしていた。 ラプラス「あなたでしょ?この現象を引き起こした張本人は?」 金糸雀「ち、ちょっと待つのかしら?!なんでカナが犯人扱いされるのかしら~?」 そこへ突如、大胸筋の異常発達で貧乳が解消?された真紅が話に割り込み、答える。 真紅「こんなバイオハザードみたいな現象を引き起こせるのはあなたぐらいなのだわ!」 金糸雀「ひ、ひどいのかしら……。たしかに昨日薬は作ったけどちゃんとフタをしたはずなのかしら~!」 それは彼女の思い込みであり、前述のとおり実際にはフタをせずに放置したままだったのだ。 何を思ったのか突然、金糸雀は職員室を飛び出した。 ラプラス&真紅「こら、待ちなさい!」 それを追いかける二人。 着いた先は実験室。 そこに入るとピンク色の煙が立ちこめていた。 そこにいたのは人とは思えない筋肉をしたローゼン校長だった。 ラプラス「何をなさっているのですか、校長?」 口調は穏やかだが、心はぶちギレ3秒前の状態だった。 ローゼン「なんか実験室から甘い香りがするからドアを開けてみたらピンク色の煙が立ちこめていてさ~。      それ吸ったらすごい筋肉ついちゃったんだよ。奥のほうに液体の入った容器が、」 ラプラス「は~い、それ以上喋らないでください。とりあえずあなたは、……いっぺん死んでこい!ラプラスドライバー!!」 ローゼン「そんな理不じ、うわらば!!」 怒りのこもった一撃はすさまじい破壊力でローゼンの上半身は地面に埋もれていた……。 真紅「さて、今度はあなたが償う番ね……。」 いつの間にか真紅の両腕は金糸雀の腹部をがっちりとつかんでいた。 金糸雀「つ、償うってカナは何も悪くないのかしら、勝手にドアを開けた校長が悪いのかしら~。」 真紅「おだまり!!あなたが変な薬を作らなかったらこんなことにはならなかったのだわ!真紅スープレックス!!」 金糸雀「ひでぶぅ!!かしら~!」 ローゼンと金糸雀はこの後も十字架に磔(はりつけ)の刑に処され、一ヶ月間正門に飾られたそうな……。 学校のほうは即休校となった。ほとんどの生徒や教師たちが精神的大ダメージを受けており、とても授業ができるような状態ではないからだ。 このマッチョ化現象は周辺住民にまで及び、しばらくの間世間からは漢の楽園、マッスルタウン、ボディビル学園、漢養成学校etc……、 イヤなあだ名で呼ばれることになる……。 ちなみに、ついた筋肉を全部落とすのに2~3ヶ月、早くても半月~1ヶ月はかかったそうだ……。

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