*創造者とは

1.創造者とは
  我々の生きる世界には、所謂「全知全能の神」とされる存在がいる。それを創造者と呼称する。創造者は全て「龍滅院神姫」の平行存在である。
 平行存在故、オリジナルと同等の力を持つ者もいれば、とてもではないが全知全能と言えないものまでいる。即ち、元となる存在、「創造神」
 とでも呼ぶべき存在のバランスを取るための存在である。

2.真理とは
  創造者が生まれてくる際に、世界の真理の一端に触れる。創造者の扱う真理とは即ち知識である。この知識は通常とは異なる魔術式を形成する事が出来、
 世界のあらゆる法則を書き換える魔術を可能とする。但し、触れた真理次第では全く持って法則に干渉できないものもある。創造者本人にとっても、どの
 真理に触れて生まれるかは分からない。
  創造者は真理に触れることにより、幻想郷でも例が無い「能力の二種類保持」を実現している。稀に何種かの能力を持つ幻想郷の存在がいるが、その場合は
 元となるある一つの能力から派生して誕生した副次的な能力であるか、他者から譲り受けた能力である。一方、創造者は何ら関係ない能力を兼ね備えることが
 出来るため、頭一つ飛び出ていると言える。

3.法則と真理
  創造者は真理を持って法則を書き換える。真理と法則とは上下関係にある。法則はある一定のものにおいて見いだせる規則性である一方、真理はあらゆるものに共通して
 適応されるものである。故に、真理は法則よりも広い範囲に適応されるため、法則の上位存在として扱われる。

4.創造者の資格
  稀に、自身の能力が法則に干渉出来る創造者以外の存在が発生する。彼らは創造者なのか。ここで定義付けを行いたい。
  創造者は平行世界それぞれに存在し、世界を意のままにする一つの「種族」として見いだせる。神故に不老不死である。だが、生まれた時より成長し終えた姿の者も、
 始めは人間同様赤子から成長する者もいる。これは真理による副作用、個体差というものだろう。この種族の特徴は誰しもが「真理」に触れているということである。
 故に、「法則操作が出来る」=「創造者」ではない。これはオリジナルである龍滅院神姫が、真理の中でも最高位にある「天道」に触れたためである。彼女の触れた真理が
 強大過ぎたため、平行存在の創造者たちはバランスを取るべく、真理に触れて生まれる。
  また、真理でなく法則操作を出来る個体は創造者にも存在しており、そのような場合は「一人二役(デュアルコンダクター)」とも呼ばれる。
  結論を言えば、「真理に触れていること」が創造者であることの必須条件となる。従って後天的に創造者となることも不可能では無い。しかし、ほぼ不可能に近い行いだと
 いうことは明白である。真理に触れるには創造者を超えた存在、言い換えれば創造者を作った存在に出会うという途方もない苦難を経なければならない。真理を探すならば、
 法則操作能力を身に着ける努力をするほうが、同じ愚行でもまだ現実的である。勿論、努力の末に身に着けた法則操作が、自身の意にそぐわないものでも、受け入れるしかない。
  最も、魔術の存在しない世界から見れば魔術は一つの法則操作であり、魔術世界から見れば技術もまた法則操作である。天を仰ぐより、まずは足元を見るべきだろう。

5.創造者の対存在<カウンター>
  龍滅院神姫のバランスを取るべく生まれた創造者。しかし、平行世界一つ一つに存在し膨れ上がった創造者の存在にもまた、力の均衡を取るべくある存在が必要とされた。
 それは「破壊者」である。彼らは創造者のカウンターであるが故、破壊することしか考えない。創造者とはけして相容れない存在である。彼らを消し去るためには創造者自身が
 消え去らねばならない。対存在とは表裏一体である。表裏一体という事は、同時に「創造と言う名の破壊」と、「破壊と言う名の創造」をそれぞれが内包するということにも
 繋がる。正義も悪も紙一重、といったところか。

6.創造者の責務
  平行世界を治める創造者。しかしながら、全ての創造者が世界を治めている訳ではない。一つの平行世界に対し創造者は一人存在している。しかし、自身が治める世界から
 「実力が伴っていない」と判断されると統治を拒まれてしまう。その場合は、創造者としての実力を振るえるまでに成長するまで世界の長になれない。
  世界に拒まれない条件としては、「真理」での法則操作が出来るということが確認されている。人格面もある程度考慮されるようだが、こちらは明確な判断基準が無い。
  ひとたび世界に認められると、創造者は世界と二人三脚で生きてゆく。創造者が何らかの理由で死亡した場合、世界から「この創造者を存続させるべきか」という審判が
 下される。この審判の結果、存続が認められるとその創造者は復活を果たすことが出来る。認められない場合は、そのまま死亡する。
  創造者は自らの責務を放棄することが出来る。その際のペナルティーは死亡時の復活の機会を失う程度なので、能力としては影響はない。
  何らかの理由で創造者を失った世界は、空席を埋めるべく新たな創造者を要求する。この結果、新たな創造者が生まれる場合もあり、他の世界を治めている創造者が兼任する
 場合もある。どちらになるかは基準は判明していないが、世界が一つの生物のようであることは確かである。

7.追記
  法則操作について纏めてみた。
 ①.論理型法則操作
   法則を文章として捉え、その文言を書き換える・書き加えることにより法則を操作する。既存の法則に則って行うものの為、かなりの法則の操作速度を誇り、
   扱いも単純明快である。
 ②.構築型法則操作
   法則を構造物として扱い、自らの手で一から新たなる法則を生み出すことで法則を自由に扱う。こちらも法則を文章として捉え、但し書きを加える形での法則操作も可能。
   最も法則操作に時間がかかるが、自身にのみ働く特例的法則を作ることを可能とする利点がある。
 ③.干渉型法則操作
   法則そのものは書き換えることなく、法則を一時的に無効にする・法則の解釈を変える・法則から逃れることで自身の思い通りの行いをする。
   細やかな作業は必要ないため取っつきやすいが、一時的な操作であるため、継続して操作するには定期的な干渉を必要とする。
 ④.擬人型法則操作
   法則を一つの生命として扱い、自ら手を下すこと無く法則を操る。厳密には「法則の側から自らに有利に働かせる」。
   一度発動すれば自分に有利な状況が生まれ続けるが、極めて扱いが難しい。創造者の中ですらほんの一握りの存在しかこの型はいない。

製作:takeyuki1227

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最終更新:2015年05月05日 23:14