『神姫ちゃんの事情』


神姫「ねぇねぇ真黒」
真黒「あん?何だ姫さん」マウスライド
神姫「ボク、真黒の初対面の時の印象と、今の印象とがすっごく違うことに気づいたんだ」
真黒「俺は俺だろが」キーボードドドドド
神姫「なんかさーー、最初反抗期の中学生みたいだったよね」
真黒「…。(激怒『神姫覆滅』)」ゴシャァッ
神姫「あいたーーーっ!?今日沸点低いよ!どうかしたの?」
真黒「見ての通り俺は仕事中だ」パソパソカタカタ
神姫「なんだうーー!最近真黒ってばボクを放置するよねーー。倦怠期ですかコノヤロー。構えーーー」
真黒「『なんだう』って何だ『なんだう』って」ウワガキーン
神姫「『なんだよ+不服アピール=なんだう』なんだうーーー」
真黒「知るか!!」タイピングーン
神姫「そう!それ!ボクを放置して滅茶苦茶真面目に仕事してるその姿!なんか真黒っぽくない!!」
真黒「真面目にやって文句言われる日が来るとは夢にも思ってなかったぜカミサマよう」コピペースト
神姫「そんなの全部ボクは知ってるからまとめなくていいもん!!」
真黒「駄々をこねるカミサマを御する方法はまとめておくべきだったぜ」ケンサックス
神姫「神の怒りを鎮めるには生け贄を捧げるがよいーーー!!」
真黒「…。(レモン飴を渡す)」
神姫「…。(ほおばっている)」
真黒「…。」ワードオープン
神姫「…。(まだ舐めている)」
真黒「…。」コウセイーーーン

神姫「 い や そ う じ ゃ ね ぇ よ ! ! 」

真黒「違うのか?」
神姫「違うって違うよホント違うよ生け贄って言ったら生き物持ってこようよせめてさあ!!ほらこう--------」
真黒「じゃあ今日の飯刺身な」ッターン!!
神姫「大トロ希望!!大トロ希望します鮪さん!!」
真黒「お前俺を凍らせて解体ショーする気だろ」ウワガキーン
神姫「じゃあ1万歩くらい譲って赤身!」
真黒「俺は魚介じゃないっての」テンプレートゥ!!ヘァー!!
神姫「大トロ食べさせてくれたら鮪って呼ぶの金輪際止めるよ」
真黒「喰いたいなら喰いたいって最初から言えよ」カタタタックス
神姫「最初に言ったじゃん」
真黒「そういやそうだったな。まあ、たまには折れてやるか。用意してやるよ大トロ」ナヅケテ!!ホゾーン!!
神姫「やったーーー!!流石真黒、ボクの右腕ーーーー!!」

神姫「 い や 全 然 分 か っ て ね ぇ よ ! ! 」

真黒「大トロの上は俺知らないんだが」パソコンクローズ
神姫「いやそういうことでもないんだけど」
真黒「じゃあ大トロ食べたいってのは冗談だったのか?」
神姫「それは本気」
真黒「???じゃあ何が違うってんだよ?」
神姫「だからさぁ、何で生け贄って言ってるのに違うもの出してくるの?刺身ってアンタ…死んでるでしょうが」
真黒「あ、生きてりゃいいのか。えーーー、でもペット飼うのってめんどくねぇか?」
神姫「だから、真黒が飼うんじゃなくてボクが飼いたいって言ってるの!何でゆっくり飼っちゃダメなの!?」
真黒「お前絶対死なすじゃん」
神姫「縁日の金魚じゃあるまいし!」
真黒「ほっとくとどんどん増えるらしいぜあれ。食費馬鹿にならないってさ」
神姫「ボクがなんとかするから!!」
真黒「働いてねぇだろお前」
神姫「金鉱脈見つけてくる」
真黒「斬新な解決法だなオイ。その情熱をもっと仕事に回せよ」
神姫「ちゃんと餌やるし散歩連れてくし面倒見て躾もするよ!!だーーーかーーーらーーー」

神姫「 あ と 何 回 こ の や り と り す る の ッ ! ? 」

真黒「え違うの?」
神姫「本気なの!?本気でやってるのこのやりとり!?これひょっとしてギャグでやってるんじゃないの!?」
真黒「ずっと駄々こねまくってるもんかと」
神姫「本気だったよ!!素で言ってたよこの人!!」
真黒「お前今日どうした?」
神姫「その言葉そっくりそのままと見せかけて回転加えて返すよ!!」(ホントに言葉を物理的に投げ返す)
真黒「グハァッ!?」
神姫「話の発端から考えれば分かるよね!?ねえ!!」
真黒「…仕事の邪魔されたくなかったら見返りよこせ?」
神姫「もうそういうことでいいよ…」
真黒「???…さっきまでと違わないじゃねーかどういうこった?」
神姫「いいからさっさとボクが欲しているものを捧げるの!!分かった!?」
真黒「いや全く何くれてやればいいのか分からん。ストレートにさっさと言えよ。用意するから」
神姫「…真黒(ボソッ」
真黒「え?何だって?」
神姫「言ったよ。もう言ったよ。聞こえたよね」
真黒「いや、ボソボソしてて分からねぇ」
神姫「ちゃんと聞こえたはず」
真黒「いやそれ判定するの俺だよ」
神姫「………真黒(ボソッ」
真黒「恥ずかしがってねぇではっきり言ってくれよ頼むからさぁ」

神姫「 だ か ら 真 黒 っ て い っ て る の に ッ ! ! 」

真黒「…結局それ?」
神姫「…そうだって言ってるよね」(顔真っ赤)

真黒「そんなに食いたいなら寿司屋行くか?回ってるやつだが」

神姫「  ( ゚ Д ゚ )  」

真黒「まさか姫さんがそんなに鮪が好きとはな。そんなら俺に鮪鮪って言うわけだよ。なんか納得した」
神姫「  ( ゚ Д ゚ )  」
真黒「そういうことなら俺も食うか。一仕事終わったしなーー、景気づけに行くとすっか」
神姫「  ( ゚ Д ゚ )  」
真黒「財布どこやったっけな。ちょっと待っとけ、見てくる」
神姫「  ( ゚ Д ゚ )  」


神姫「  ( ゚ Д ゚ )  」


真黒「回転寿司もいいもんだろ。カミサマだとあんま来ることも無いんだろ?」
神姫「…ちょっとしょっぱい」
真黒「醤油酸化してんのか?この店、醤油注しじゃなくて個包装のだよな。それ使うの止めろ姫さん。----------店員さん、ここの醤油取り換えてくんねー?古くなってっからよー!!」
神姫「…ボクだって、変わったのに…」

しんきちゃんれぽーと

  真黒のばーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーか!!

 

~後日、いつもの喫茶店~
カランカラン
イラッシャイマセー
真黒「うーーーっす」
メーヴェル「やあ真黒、元気ないね…ってちょっと、どうしたんだいその顔」
真黒「姫さんの機嫌がすこぶる悪い」カオボコボコー
メーヴェル「どうすれば機嫌が治るか占え…ってこと?」
真黒「マジで助けてくれ、寿命が縮まる日々はもうたくさんだ」
メーヴェル「『漆黒の誠が天道を悟りし時、おのずから闇は晴れる』ってところかな」
真黒「その心は」
メーヴェル「分かるけどダメだよ」
真黒「泣けるぜ」

小泉「乙女心とかけまして、秋の空と解きます」
メリー「他人の話は盗み聞きするものじゃないわ」
小泉「その心は、変わりやすいから予想するのは止そう、なんていかがでしょう」
メリー「ノーコメント」
小泉「手厳しい…」

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最終更新:2015年07月12日 16:12