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 植えた獣を思わせるような唸り声。
 ユリウスは、剣の柄を握りながら、周囲にいるコボルト達を睨みつけた。
 背中に深く入り込んだ痛みを抑えながら、攻撃態勢を構えた。

「ガウッ!」

 二匹のコボルトが一斉にユリウスに飛び掛った。
 ユリウスは落ち着いてねらいを定め、剣を振り下ろした。

「はぁっ!」

 気迫の入った声で、二匹のコボルトを切り捨てる。
 二匹のコボルトは、儚い声で苦しみを味わう。ユリウスの刃には、その二匹の血がべっとりとついている。
 それを見たほかのコボルト達は、ユリウスが強持てに見えたのか、森の奥へと群れて逃げ去った。


 ユリウスは、コボルト達が見えなくなるまでずっと剣を構えていた。
 やがて、コボルトが一匹も見当たらなくなると、彼は自分の剣をさやに収めた。

 そして、脱力感を感じると、ひざをがくっと地につけ、前に倒れた。





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