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「しまった イヴ!!」

 少年は少女をかばうようにコボルトの前に飛び出した。
 コボルトは金色の瞳を光らせてイヴに襲い掛かる。
 しかし、イヴは恐怖に足がすくんで逃げれない。

      ザシュッ

    飛び散る血、よろめいて倒れる体。

「イヴ…ッ!!」

 少年は悲痛な声を漏らした。
 少年の背に、コボルトの爪が食い込んでいた。マントをつたって流れる黒っぽく赤い液は、地へと流れ落ちる。
 少年の手は少女の肩をしっかりと抱きしめていた。

「ユ…リウス…?」
「だ、大丈夫…みてェだな…。イヴ…。」

 イヴと言われた少女は、目を大きく見開いて少年をみた。苦痛にゆがめられるかれの表情は、イヴを安心させるかのように笑顔で隠されていた。
 ユリウスといわれた少年は、コボルト達のほうに剣を構えて振り返った。

 コボルトは、威嚇するように牙をむき出して唸り、じりじりとユリウスに近づいた。
 ユリウスはそれに対抗するかのようにキッとコボルト達を睨みつけた。

「イヴ…さがってろ。」

 ユリウスはイヴにそうささやいた。イヴは一歩後ろに下がり、心配そうにユリウスを見た。





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