sayla @Wiki マゼラアタック

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機体解説
 
ジオン公国軍が1年戦争において地球侵攻軍の主力戦闘車両として、モビルスーツを支援する目的で投入された。高価で数を揃える事が難しいモビルスーツに比べ、比較的数を揃えやすかった為、事実上地球侵攻軍の主力陸戦兵器となった。

 
開発経緯
 
1年戦争でジオン公国軍の地球侵攻軍の事実上の主力陸戦兵器として運用されたが、開発段階ではまったく違った所思により開発された戦闘車両である。
マゼラアタックは戦車としては非常識な設計思想により開発され、運用においては戦車としてよりも巨大自走砲として運用されていた事実がこの点を物語っている。主砲塔部分の分離飛行機能がその最たるものであった。
マゼラアタックの当初の開発理由は、地球連邦軍が実戦配備し、コロニーの治安維持用として投入してきた巨大戦車『ガンタンク』を仮想的として開発・設計された戦闘車両であった。意外とも思えるが、ジオン公国軍が地球連邦軍に先駈けて開発・実戦配備にこぎつけたモビルスーツと同時期に開発され、より簡易に、しかもある程度の数量を揃える事を前提としたコロニー内警備用の戦闘車両なのである。
地球連邦軍がコロニー内の治安維持目的で持ち込んだ『ガンダンク』はその能力とは裏腹にその巨大な車体をもって力による征圧の象徴と捉えられた。従来型の戦車(MBT)も兵器のもつ常として巨大化思考は存在するものの、ある必要以上の戦闘力を維持した段階で今度は小型化へはしる傾向がある。そのため戦車が歴史上に現れてから200年以上が経過したにも関わらず、戦車の主砲口径は120mmクラスを超えはしなかった。
これに対し地球連邦軍が投入してきた『ガンタンク』は従来の戦車というカテゴリーにおいては完全に失敗作であった。にもかかわらず、その巨大な車体と、180mm砲2門という威圧的なイメージは、ジオン共和国(当時)に対し、砲艦外交の復活と捉えられた。
これに対し、ジオン共和国上層部は技術本部に対し、2つの兵器開発プロジェクトを指示したといわれている。一つがモビルスーツ開発であり、もう一つがマゼラアタックへと系がる巨大戦車開発計画であった。

巨大戦車開発は非常に政治的な面からの要求が多かった。その最たるものが『ガンタンク』と比較して遜色ない大きさを有することという兵器開発としては致命的なまでに失敗の要因を含んでいた。
またコロニー内やグラナダ(及び月面)での戦闘用として開発が進められた。
武装は主砲にMIP社製175mm無反動砲を採用。これは従来の戦車砲としての機能性よりも大口径・長砲身の採用第一という結果であった。なによりも重砲にも匹敵する大口径砲ではその反動に車体が絶えられないという実情があった。なによりも短期間で視覚的効果を優先させた結果、砲撃能力は従来戦車の技術を利用しての各種弾頭に期待し、砲そのものの能力は期待されていなかった。
また車体そのものが非常に巨大化したため、副兵装たる第2砲塔も、当初計画された120mm砲塔から75mm3連装機関砲という常識はずれの巨砲が採用された。この機関砲は艦艇用の小型両用砲の再利用であり、運用上・そして兵装配置上の問題から発射速度の低初速化と発射サイクルの低速化が施された。

マゼラアタック最大の特徴が砲塔の分離と、砲塔部の飛行機能である。これは1年戦争における地上戦線での運用では百害あって一利なしとまで言われた機能であったが、当初の開発段階ではまったく別の目的で採用されたものであった。
仮想的を『ガンタンク』に定めた結果、政治的判断から車体の大きさも合わせて大型化すべしとの要望が上層部、それもかなり高位の指導者層からあったといわれている。その為、まったく理不尽なことから砲塔部の嵩上げが行われた。
だが、砲塔部の分離・飛行機能は技術本部及び機動兵器試験部隊からの提案により実現した機構であった。
マゼラアタックの運用予定戦場がコロニー内及びグラナダと月面であったのは上記に述べたとおりである。特に重視されたのがコロニー内での対『ガンタンク』制圧作戦であった。この結果『コロニー内=市街地戦』が重視される。ただでさえ巨大な戦車である。市街地での車体の振り回しには制限が有り過ぎる為、その対応手段としての砲塔部分離・飛行機能であり、射撃時に必要に応じて分離した上でトップアタック攻撃を行う為の機能であった。浮上すれば地表部よりも重力が低くなるコロニー内や、地上に比べて重力が1/6程度で済む月面での運用には特に支障の内飛行性能であった。射撃時の短時間だけの飛行能力であったのだが、1年戦争時に想定外の戦場(地球上)にて運用し、その飛行性能を過信した一部部隊が飛行運用しようとした結果、本車の評価を著しく下げる結果となったのは残念であった。

  
1年戦争の運用実績
 
マゼラアタックが当初想定されたコロニー内での運用は行われなかった。モビルスーツの開発が予定よりも大幅に短縮され、少数ながらも実戦配備にこぎつけた段階でマゼラアタックの存在価値は失くなったのである。
だが開発が完了し、即量産体制に移行できる兵器をそのまま無にすることはなかった。政府上層部は来るべき独立戦争での地球侵攻作戦の地上戦力としてマゼラアタックを利用することにした。
だが地球上での運用を考慮していなかった為、若干のマイナーチェンジが必要となった。高重力圏下における機動性確保の為、機関部の高出力タイプへの換装と、砲塔部の変更である。その巨大な車体故に高機動性の確保は困難であったが、まずまずの機動性は確保できた。だが地球連邦軍MBTとの交戦は不利との判断から、本車は主にモビルスーツ部隊に対する間接支援が主任務となり、戦車としてよりも自走砲的な運用に終始した。
それでも一部の部隊、主に北米に展開したジオン機甲師団はモビルスーツよりもマゼラアタックを戦車として集中運用し、大きな戦火を上げている。だが欧州戦線に投入された部隊は地球連邦軍機甲師団との戦闘により大損害を受け、砲兵部隊の一環として支援任務に従事。東南アジア戦線ではもとより戦車としての運用はされなかった。

本来主力部隊として使用されるモビルスーツ部隊は、ほぼ全ての戦線において常に兵力不足であり、マゼラアタックはその穴を埋めるべく大量生産が行われた。その多くは地球侵攻作戦時に確保した地球上の企業・工場施設を利用しての製造であった。
また本車下部・マゼラベースを利用した各バリエーション展開も行われ、自走砲型・対空型・駆逐戦車型、そして遺棄されたMS-06を再利用した現地改修型のザクタンクといった機体が製造されている。

結局1年戦争におけるマゼラアタックの運用評価は決して高いものではなかったが、元々の開発段階での運用思想が現実にそぐわないものであった為致し方なかったとも言える。だが、モビルスーツのみに重点を絞った兵器生産体系のジオン公国軍の中に有って、地球上の各戦線を支えたのはマゼラアタックによるところが大きかった。またモビルスーツ以上に歩兵部隊の支援部隊としての役割を充分に果たしたその実績は決して低いものではなかったといえる。

  
(文責:じゃい)
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