―守るべきものができたなら、茨の道とて迷うことなかれ。

今宵も一つの幕が降りました。果たして次の幕は何処に存在するのでしょう。
・・・それは貴方方の思いの場所。それが新たな幕となるのです

さあ、お行きなさい。新たな舞台へと。
―――新たな演場へと。

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~君が好き~
           ―終幕―

           ―次幕―
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~花より団子?~








―そして・・・何度目かの扉は開かれた。

―貴女は何処にいるのでしょう。
この暗い空間の中の。
―貴女は何処にいるのでしょう。
この永遠の舞台の中の。
―貴女は何処にいるのでしょう。
この光の射さない地下の。

・・・さぁ、お探しなさい。貴方達の思い出を。
・・・さぁ、お探しなさい。少女達との記憶を。
・・・さぁ、お行きなさい。少女達の元へ。

彼女らは待っています。・・・それが永遠の約束であるが故に。


ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~花より団子?~
           ―終幕―








―嗚呼、その願いは叶わぬと知っていたのに、
―嗚呼、星屑に手を伸ばして願った。

・・・闇夜に光る朧月―カーテンから透けるその光・・・
・・・それは水に映り・・・揺れる。

・・・まるで己の思いを映したかのように。
―さぁ、届けましょう・・・

その思いを・・・
その願いを・・・
その気持ちを・・・

――少女らに・・・・・・
――此の空に・・・・・・
―此の世界に・・・・・・

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~さよならは突然に~
           ―終幕―
           ―次幕―
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~悲劇は繰り返される~










紡いだ糸は解れ、回らぬ時計は逆さに回る。
思いを全て消し去ろうとする運命は、避けることすら許さないでしょう。

・・・闇の中で仄かに香る甘い匂いは
全てを忘れる為の最終列車の切符。

―汽車が来たようです。



さぁ乗りなさい・・・その列車に・・・
無になり・・・再び会うために・・・
初めて出会ったあの気持ちを忘れないために・・・

―出発のベルがなりました。
・・・・・・お行きなさい・・・再び何処かでお会いできるでしょうから・・・・・・。

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~悲劇は繰り返される~
           ―終幕―

           ―次幕―
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~春の陽気に誘われて~








憶えていますか?・・・出合った日の事
憶えていますか?・・・記憶の中青い空
憶えていますか?・・・幼い日の街並み

・・・あなたが求めるものは・・・安らかな眠りについています―――
・・・探しに行かれるときは道に迷わないように・・・
・・・少女の夢次第では・・・姿を変え、形を変えますから・・・
・・・今見えているそれも・・・実体ではないのかもしれません・・・

・・・さぁ・・・行きなさい。
・・・忘レモノを探しに。

・・・さぁ・・・行きなさい。
・・・その小さな手を取りに。

・・・あなたが探すその足音が・・・少女を目覚めさせるのです・・・。



ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~永久の愛~
           ―終幕―
           ―次幕―
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~届けたいこの思い~






―忘レ物―

弾ける水 何処かにある森 迷い込んだ時から空には何も見えない
広がる波紋 終わらない森 堂々巡りの迷妄 逃げる術は無し。

―迷いこんだのならば
―落ち着いて足元を見ればいい。
―願えば願うほど
―道は自然と開かれるのだから。

「忘レ物」

それは、思い。
それは、願い。
それは、永遠。




ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~届けたいこの思い~
           ―終幕―
           ―次幕―
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~蒼い空の向こう側~










雨月の窓明り
浮かびあがる思い出

翠色のセレナーデ
響きゆく森羅の嘆き

果て無く暗き空に願う
世界に光あれ、と

少女は願う
永遠を

少女は笑う
現実を

少女は謳う
幻想を

少女は願った











眠れる森の少女の詩-終章-

最初に見えたのは暗闇だった。
気づいたころには、色に囲まれていた。
優しさに触れていた。微笑みに触れていた。
そしてまた暗闇に落ちた。

だけれど。
いつも目の前にいて、いつも微笑んでくれた人に出会った。
また、生きている気がした。
離れ離れになっても。

そして今、鳥になる。逢うために。
白亜の向こうにある場所。
目指すべきその先にあるものは。




身体を染める白と黒。
何にも染まらない二つの色を羽ばたかせて、


ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~愛、迷妄 恋、色盲~
―引き続きお楽しみください―

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最終更新:2006年07月19日 18:51