「さーてうざってぇ説教も終わった事ですし、とっとと帰るですよ」
「うざったいって、君が悪いんじゃないか。備品を持って帰ろうとするから」
「う。で、でもですよ、有機肥料の小袋一つくらい見逃してくれても……」
「駄目だよ。そんな事したって草花は喜ばないよ?」
「うー。蒼星石は真面目すぎるです」
「翠星石が不真面目なんだよ」
「…これが蒼星石じゃなくてJUMだったら張り倒してる所です」
「僕だからいいのかい?」
「蒼星石だから許すです」
「有り難いね……うわ、雨だ」
「へ?…あちゃー、かなり降ってるですね…気付かなかったです…」
「雨宿りしていく?すぐ止むかどうか解らないけど」
「うー、でもここで雨宿りしてたらくんくんを観れねぇです」
「置き傘は?」
「…してねぇです。蒼星石はしてるですか?」
「うん、一応」
「じゃあ、一緒に入って帰るです」
「……まあ、いいか。折りたたみじゃないから小さくないしね」
「ですです。お姉ちゃんと相合傘ですよー」
「相合傘、ね…」
「どうかしたですか?」
「…翠星石だから許すけど、他の人とはしたくないな」
「私だからいいのですか?」
「翠星石だからね」
「それでこそ翠星石の大好きな蒼星石ですっ」
「ちょっ、抱きつかないでよ…もう、仕方ないなぁ」
「ふふっ。このまま、雨が止まなければいいですね」
「それはちょっと困るけど…でも、翠星石と相合傘できるなら悪くないかな」
「ですです。ふふっ」
「ははっ」







「さて蒼星石」
「なんだい翠星石」
「ここにほうじ茶が二種類ある訳ですが」
「僕が頼んだのと…あともう一種類は?」
「おじじに頼まれたです。で、ちょっと問題が」
「問題?」
「…どれがおじじに頼まれた物か解らなくなったです」
「やーいやーいばーかばーか」
「蒼星石、キャラ違うです。そういうファンを減らす行動はやめるがいいです」
「うっ。厳しいつっこみありがとう…で、解らなくなったって銘柄書いてあるんだけど」
「……翠星石、この漢字という奴が苦手なのです」
「あー……うん、そうだったね。昔から君は国語が苦手だったっけ。確か小テストで25回連続──」
「わーわーわー黙れです!そ、そんな昔の事を持ち出すんじゃねーですよ!!」
「あははは、ごめんごめん」
「…で、蒼星石が欲しいと言っていたのはどっちでしたっけ?」
「僕はこっちだね。都ほうじ、の方」
「じゃあ、こっちがおじじのですね。まったく紛らわしいったらありゃしねーです」
「宝の方が香りがいいからお茶会向けなんだ。翠星石もお茶会の時は香りのいい紅茶がいいでしょ?」
「そりゃー、勿論そうです。でも、そんなに違うですか?」
「違うよ。特におじいさんみたいなお茶好きな年代の方には」
「そういうもんですか…ほうじ茶って奴もなかなか奥が深いです」
「ちなみに僕がお願いしたのは普段気軽に飲むためのものなんだ。なんなら飲んでみる?淹れてあげるよ」
「うー。翠星石は遠慮するです。どうも味が……」
「そう、残念」
「……って今何を隠したですか」
「ん?なんでもないよなんでもないったらうわあ!」
「…………薔薇水晶特特製・時には娼婦のように…………」
「あ、あは、あはははは……!」
「蒼星石ぃ……おーしーおーきーだーべーですー!!!!」
「ひゃわああああああ!!」








「もうお昼ですね蒼星石」
「何か作るかい?」
「うーん、そうですねぇ……」

「蒼星石が食べたいですね」
「………!!」
「なーんt」
「やっとその気になってくれたんだね翠星石!僕は嬉しいよ!!」
「…えーとあの蒼星石?」
「さあ僕と一緒に溶けあおう!!」
「落ち着くです蒼星石変なトコ触るなですむしろ脱がすなですー!っぴゃー!!!」

-あらあら~おやおや~それからどんどこしょ~-

「可愛かったよ、翠星石」
「ううっ、お嫁にいけねぇです……」
「大丈夫、僕が貰ってあげるから」
「女同士じゃどっちが嫁かわからねぇです…」
「皆に聞けば解ると思うよ?」
「そういう問題じゃ……」
「…ふーん、僕に口答えするんだ」
「え、いや、あの、蒼星石……?その、手の動きがなんだかとてもアヤシゲですが……」
「いやなに、身体に教え込んであげようと思ってね」
「ひぃー!勘弁です!!っぴゃー!!!!」

<エンドレス>










翠「まったく…毎日毎日めんどくせーです…学校なんて無くていいですのに…」
下駄箱を開けるとそこには…。
翠「また入ってやがったです…。」
水「あらぁ…またラブレター?モテモテねぇ…うふふふ…。」
蒼「……貸して…。」
翠「蒼星石?何を…」
ビリビリィッ!!
蒼「これでよし。」
翠「ちょっと、蒼星…ひゃっ…!」
抵抗する間もなく、翠星石は蒼星石に抱きすくめられる。
翠「蒼星石…!人が見てるですぅ!!」
蒼「良いじゃない…見せ付けてあげれば…。」
翠「はあぁ?」
蒼「そうすれば、君にいい寄るクズもいなくなるさ…。」
翠「なんか、キャラ違うですぅ!」
蒼「翠星石…君は僕の事嫌いかい?」
翠「え…?」
蒼「嫌いなのかい…?」
翠「そ…そんな事は無いですぅ…。」
蒼「翠星石…。」
翠「蒼星…石…。」



金「蒼星石と翠星石の禁断の花薗写真集、一冊2000円でどうかしら~?」








「蒼星石ぃ、待たせたです」
「あ…お、遅いよ翠星石…」
「どうしたです?顔真っ赤にして。熱でもあるですか」
「ちっ……違うよ。誰のせいだと思ってるのさ……」
「さあ、翠星石には心当たりがないですね」
「ううっ…ひどいよ……」
「ならやめればいいです。さっさと帰ってそれなりの格好してくればいいです」
「………」
「どうしたですか?ほら」
「…いじわる」
「何がです?翠星石は正論を述べてるつもりですが」
「僕の性格知ってるくせに……っ」
「おやおや、こんな人前で…蒼星石は可愛いですね」
「可愛くなんて…」
「可愛くて、翠星石だけの────」
「っふ!!……そう、僕は君の────」
「さあ、今日はどうやって可愛がってやるですかねぇ?」
「………お任せ…します、マイマスター」
「ひーっひっひっひ♪」

翌日、二人は学校をサボったそうな。









銀「そういえば蒼星石って結構頻繁に髪きってるわよねぇ」
蒼「うん、何だか伸びるのがはやくて」
銀「知ってるぅ?髪が伸びるのがはやい人ってエロいのよぉ」
蒼「えっ」
雛「そういえば蒼星石は笑顔がエロいのー」
蒼「ええぇ!?」
金「エロいのかしらー」
薔「それはいいエロス…」
蒼「そんなぁ、僕は健全だよ!エロくなんて…」
紅「エロいのだわ」
蒼「!真紅まで…」
銀「わかったぁ?貴女はエロいのよぉ。これからの貴女のあだ名はエロ星石でよろしくぅ♪」
蒼「うぅ…」
翠「ちょっと待つです!蒼星石はエロくなんてないですぅ!」
蒼「翠星石…」
翠「蒼星石はエロ可愛いんです!昨日の夜も本当に可愛くt…もが」
蒼「うわーうわー、何言ってるの、翠星石!?」
全(結局エロいんじゃ…)
銀「やっぱりエロ星石ねぇ」









母「という訳でこの赤ちゃん何日か預かる事になったわ、お世話よろしく」

翠「いきなりなに言い出すですかあのばばあは」
蒼「まあまあ、ほら可愛いよ」
赤「ばぶー」
翠「・・・ま、まあ可愛いことは可愛いです」

赤「ばぶ・・・」
翠「腹減ったですか?ほら、粉ミルクですぅ」
蒼「さすがだね、翠星石・・・まるで母親みたいだよ」
翠「うっさいです、蒼星石も手伝うです」
蒼「僕は無理だよ、わからないし」
翠「まったく・・・翠星石が母親ならてめえはぐうたら父親です」
蒼「耳が痛いな・・・」
赤「ばぶー・・・ママー」
翠「な・・・」
蒼「あはは、本当にママだと思ってるのかな」
赤「パパー」
蒼「な・・・!!」
翠「てめえもパパだと思われてるです・・・・あれ・・・つまり翠星石と蒼星石は・・・な、なんか照れるです・・・蒼星石?」
蒼「・・・・こ、この・・・」
翠「もしかして翠星石とパパママ関係は嫌ですか?」
蒼「それは良いんだ・・・・・・ただ」
翠「?」


蒼「この赤ちゃんにも僕が男だと思われたって事かああ!くっそぉぉお!!!!」
翠「・・・・・」

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最終更新:2006年04月26日 21:49