~とあるカラオケルーム~
金「一番ッ、金糸雀! 星間飛行、行くかしら!」
雛「あっ、金糸雀ずるいのーヒナもヒナもぉ~」
真「雛苺、私は先よ。まったく下僕の癖に生意気なのだわ」
翠「何言ってるですか! 次は翠星石の鳥のように美しい歌声を披露してやるから覚悟しやがれですぅ! 」
蒼「ハハハ……真紅も翠星石も落ち着いて、時間はたっぷりあるんだから」
水「……何で私までいるのかしらぁ。真紅、いい加減リモコン貸しなさいよぉ」
薔「(何歌えばいいんだろ……)」
真「あら、薔薇水晶はカラオケ初めて? 」
薔「歌、得意じゃありませんから……」
金「キラッ☆かしらー」
ピ「み、皆さん一応今日はキラキショウさんの退院祝いなんですけど……」
雛「ねーねー、ピチカート、ヒナ、ジュース取りに行きたいのー。一緒に行こッ? 」
ピ「え、あっ、そうですね……皆さんの分もお持ちしますよ」
真「悪いわね、ピチカート。私は紅茶で、って水銀燈まだ私、曲入れていないのだからリモコン返しなさいッ! 」
翠「翠星石はオレンジジュースがいいですぅ。早く持ってきやがれですぅ」
蒼「あっ、僕は温かいお茶で」
水「私はぁカルピスよぉ、って真紅、何貴方勝手にリモコン取っていってるのよぉ」
薔「……私、あったかいココアで」
金「カナッ☆かしらー」
ピ「は、はい……キラキショウさんどうします? 」
雪「私も手伝うわ、ピチカート」
ピ「いえ、一応キラキショウさんの慰安カラオケですから、主役は楽しててください」
雪「……じゃあ薔薇水晶と同じでお願いしますわ」
ピ「はい、かしこまりました。ヒナイチゴさん、行きましょう」
雛「うぃー」
ガタン
金「カナなりに最高の歌唱力だったかしらー」
真「歌ったのなら早くマイクを回しなさい、次は私の聖少女領域よ」
翠「って真紅、リモコン確保しながらマイク握るの止めるですぅ! って水銀燈もいつの間にか翠星石を差し置いて入れやがってるですぅ! 」
水「早い者勝ちよぉ」
蒼「実は僕もどさくさに紛れて入れていたり……」
翠「蒼星石までっ! 翠星石は悲しいですぅ」
水「ちゃっちゃっと入れて薔薇水晶に渡しなさぁい」
薔「あっ、いや、私は……///」
水「恥ずかしがることないわぁ。どうせ知り合いばかりだしぃ」
薔「じ、じゃあ……」
真「ふぅ……誰も聞いていないなんて……まったくだから貴方たちはブツブツ」
水「フフフ、歌唱力の違いを見せてあげる。この薔薇獄乙女でねぇ」
翠「因みに蒼星石は何入れたんですか? 」
蒼「僕? 青いイナズマだよ。ジャニーズ歌い易いし」
翠「何だかすごく違和感がなくて対応に困るですぅ」
ガシャ
雛「あっー、雛次入れるのぉー! 」
ピ「ヒナイチゴさん、苺ジュースが零れますからあんまり暴れないで……あと次、リモコン貸してください」
薔「おねーちゃん、お帰り」
雪「はい、ばらしーちゃん、ココア」
ピ「皆さんの飲み物置いておきますから」
金「か、カナの分が無いかしらー!! 」
ピ「あっ、忘れてた……」
金「かしらーッ!! 」
もしかしたら続く
~とあるカラオケルームにて その2~
水「どう、真紅ぅ~、私の歌の上手さは」
真「同じアリプロでもあそこまでジャンクな歌い方とは……同情するわ、水銀燈」
翠「(真紅の歌なんて聞いてられなかったですぅ)」
蒼「よし、次は僕だね、水銀燈、マイク貸して」
金「馬鹿ぁ、ピチカートの馬鹿ぁかしらぁぁん」
ピ「か、カナリアさん、そんな泣かなくても……今、取りに行きますから」
金「カナは……コーンポタージュがいいかしらぁ……ぐすん」
ピ「はいはい……(あの今にも泣きそうなカナリアさん可愛すぎるなぁ )」
ガシャ
金「……行ったかしらー、計画どおりかしらぁー」
雛「ホントに泣いてたくせに、なのー」
金「う、うるさいかしらー、次は雛苺の番かしらー」
雛「うぃー、蒼星石、マイク貸してほしいのー」
真「しかし雛苺に歌える歌あったかし……ら……!?」
薔「あっ、くんくんだ」
真「ひ、ひ、雛苺ォ!! それは最後に私が歌おうと思っていたくんくんのオープニング曲……」
水「さ、先に越されたわぁ」
薔「そういえば、おねーちゃんは歌わないの? 一応、主役なんだけど」
雪「うーん……今日はなんだかみんな張り切ってるからやりにくくて」
薔「と、言いつつ入れるんだね」
ガチャ
ピ「カナリアさん、コーンポタージュです」
金「ありがとうかしらー……って冷たいコーンポタージュ持ってこられたかしらぁ~」
ピ「あ、アハハハ(困ったカナリアさんもいいなぁ……あっ、こればミッチャンさんの気持ちか)」
雛「くんくん可愛かったのー。次は、薔薇水晶なのー」
薔「は、はい……」
雪「ばらしーちゃん頑張れー」
水「……」
真「……」
水&真「(なぜに椎名林檎……マッチし過ぎて逆に違和感が)」
雪「あぁ……リンゴのやつか」
ピ「カラオケ初心者とは思えない歌唱力ですね。さすがバラスイショウさん」
金「か、カナの方が上手かしらー」
翠「おっと、ついつい聞き入って空気になっていたですぅ」
蒼「僕、もうなんだか胃が痛いよ……」
翠「あと歌ってないのはピチカートと雪華綺晶ですか」
蒼「次は何歌おうかなぁ……キンキとかいや、オーソドックスにSMAPとか」
翠「何が胃が痛いですか、結構楽しんでいやがるですぅ」
薔「……お粗末さまでした」
ピ「次は私ですか……ではでは」
水「あの子、日本の歌歌えるのかしらぁ」
真「洋楽なら大丈夫だわ、多分」
金「QUEENかしらぁ」
蒼「メイディンヘブンぅ~、メイディンヘブンー」
翠「翠星石は洋楽が分からないですぅ」
薔「発音上手……」
雪「さすがは本場……」
金「(兄弟船じゃなくて良かったかしらぁ)」
ピ「Thank You……でした」
雪「ついに私まで回ってきてしまったのね」
薔「頑張れー、おねーちゃん」
真「……!!あ、アリプロ」
水「しかもこれは……」
薔「亡國覚醒カタルシスの特別番? 」
水「しかもプロ並だわぁ」
翠「真紅や水銀燈とは比べものにならないですぅ」
薔「(そりゃあおねーちゃん、毎日お風呂で大合唱してるからなぁ)」
ピ「嘆きの壁は突き崩されてー♪」
金「愚かな民は皆殺されるかしらー♪」
翠「よくよく聞くと凄い歌詞ですぅ」
雪「……終わりと」
薔「次は何歌おうかなぁ……あっ、スガシカオとか……」
完走めざして保守
~とあるカラオケルームにて 気が付いたら辺りは~
雪「結局、フルタイムで歌って」
薔「終電逃してしまいました」
ピ「す、すいません……ついつい歌いすぎてしまって」
金「多分、一番歌っていたのはピチカートかしらー」
水「終盤に掛けてマイク離さなかったものねぇ」
真「聞き入っていた私達も私達なのだわ」
雛「ピチカート上手だったの~」
ピ「……///」
翠「これからどうするんですか。家までタクシーは高いですし」
水「じゃあ居酒屋に行きましょうよぉ。知ってるお店は朝までやっているから便利よぉ」
翠「い、いや水銀燈、まだ私達未成ね……」
真紅「余計な事はいわなくていいのだわ」
ピ「どうしましょうか、キラキショウさん」
雪「(前回の件があるけどまぁ、ピチカートがいるし)いいんじゃない? 」
薔「……決定ですね」
水「よーし、じゃあ今夜は飲み明かすわよぉ」
真 金 翠 雛 雪 薔 ピ「おおぅ~(かしらー)(なのー)」
蒼「まったくお会計はボクに押しつけるんだから……あ、あれみんなは……?」
雛「保守なのよー」