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ぽかぽか陽気の3月28日
今日は公園でわんこそば大会が行われる

金「早くするかしら、ジュン!」
ジ「まてって。そんなに速く走るなよ」
金「早くしないと始まっちゃうかしら!」

彼女は金糸雀
今年の秋に薔薇学園に転校してきた
その薔薇学には個性一杯の乙女達がいる
水銀燈、翠星石、蒼星石、真紅、雛苺、雪華綺晶、薔薇水晶、巴
金糸雀はすぐに馴染めた
そして同じクラスのジュン、彼女は彼に一目惚れだった


ジ「だいたい、いきなりデートしようだなんて…」
金「…嫌だったかしら?」
ジ「うっ、嫌じゃないよ(うる眼の上目使いは反則だ…)」
金「なら、急ぐのかしら!」

元気を取り戻し、意気揚揚と歩き出す金糸雀
その後をついていくジュン

ジ「はぁ。金糸雀とデートできるのは嬉しいけど…」

後ろを振り向くと黒い影が八つ

禍々しいオーラを放つ集団が電信柱の後ろに…

ジ「…こえーよ」

そんなことなど露知らず、金糸雀は幸せ一杯といった表情だった


数分後
ジュンと金糸雀は公園に到着していた

金「大会開始まで、後1時間もあるかしら…」
ジ「ほらな、早く来すぎたんだよ」
金「…失敗かしら」
ジ「いいって。ほら、あのベンチに座って待ってよ」

ジュンの誘いで小さな二人掛けのベンチに座る二人
他所から見れば、仲のいいカップルの様だ
それを遠目で見守る、否、睨みつける八つの影

銀「新入りの癖に生意気よぉ!」
真「私の下僕に…よくも」
巴「…許さない」
翠「あのデコッパチ…」
蒼「僕のジュン君を」
雛「ねぇ、うにゅーは?うにゅーは?」
雪「…私は誰?」
薔「…キラキーちゃんw」

真「巴、水銀燈、蒼星石!わかってるわね!」
銀「もちろんよぉ」
巴「わかってる」
蒼「僕らに任せて、ここはみんなに任せるから」
翠「失敗は許せないですよ、二人とも」
蒼「お互いにね」
雛「五人とも、眼が…怖いの~」
雪・薔「…うふふふ」


…ここは公園より少しはなれたコンビニ
長距離トラックが休憩中である

べ「はぁ。何でサイヤ人の王子であるこのベジータが、そばの配達なんてしなきゃいけんのだ…。おっと、そろそろ時間だ…」

ベジータが再出発しようとした時…

銀「ねぇ、貴方暇ぁ?」

突然助手席に乗り込んできた水銀燈

べ「(キタコレ!!)ああ、暇だぜ。ちょっといいことしな…」

ガッツーン!
鈍い音とともに倒れるベジータ
その後ろには蒼星石と巴が、鋏と木刀を持って立っていた

巴「警戒心の薄い男」
蒼「これで、大会は中止だね」
銀「うふふ、蕎麦がなければ大会なんてできないわぁ」

そう、彼女達の狙いは大会の中止
即ち、デートの妨害である

銀「女とはこういう生き物よぉ…うふふ」


話は戻って、公園

ジ「何か様子が変だな…。すみませーん、どうかしたんですかぁ?」
係「あー。配達中のトラックが襲われたみたいで…、大会が開始できないんですよ」
ジ「な、なんだってー!」
金「そんなかしらー」
係「すみません、すみません!」

真「うふふ。上手くやったようね、水銀燈」
翠「あとは仕上げですぅ。雛苺の調べによると、金糸雀は卵が苦手です。そうですよね、雛苺?」
雛「そうなの!カナったら、卵をみると逃げ出すの♪」
翠「イーヒッヒ。苦手なものでわんこそば…。ざま―みやがれですぅ♪」
雪「…じゃぁ、この卵を置いてくる」
薔「…私も」

雪「…これ」
係「?」
薔「…蕎麦の代わりに使いなさい」
係「なんなんだね、君達は!」
雪「…仕方ない。薔薇しぃ」
薔「卵、卵、卵、卵、卵、卵、卵、卵、これを使うのよ!…卵」
係「…」
雪「…どう?催眠できた?」
薔「…もちろん。…時空を捉えました」

作戦は着々と進んでいく
薔薇乙女の作戦は、『苦手なもので攻め潰す』
卵が嫌いな金糸雀と、鈍感なジュン
この二人の特徴を上手く使った作戦だ


アナウンス「えー、大変長らくお待たせいたしました。わんこそば大会を行いたいと思います。」
ジ「あれ?そば届いたんだ…」
金「良かったかしら~」
アナウンス「ちなみに、そばの代わりに卵焼きで行いまーす」
ジ「な、なんだってー!…ま、いいか。卵好きだし」
金「卵!!!!」
ジ「あれ、卵嫌いなの?」
金「え、えぇっと。嫌いではないかしらぁ…」

金「(まずい、一人なら…。でも、今はジュンが隣に…)」

ジ「ほら、始まるから行くぞ」
金「わ、わかったかしら」

翠「いいです、いいです!作戦どうりですぅ!」
真「我ながら最高の作戦なのだわ」
雛「ねぇ、うにゅーは?うにゅーは?」
雪「…私は誰?」
薔「…私は薔薇しぃちゃん!!!」

アナウンス「それでは、ただいまよりー『わんこ卵焼き』を開始しまーす。よーい、スタート!」

ジ「ん、結構いけるな、この卵焼き。…あれ?食わないの?」
金「か、カナは…。その……」
ジ「?」

金「(あーダメかしら!もう我慢できないかしら!!!)」

金「お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!」
ジ「!!!!」
金「お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!」
金「お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!」
金「お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!」
金「お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!」
金「お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!」
金「お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!お代わり!」
ジ「!!!!!!」

アナウンス「終了でーす!優勝は、卵5988個分を平らげた、金糸雀さんでーす!」

金「そ、その…。カナは卵中毒で…、卵を目にするととまらないかしら…。こんな姿、ジュンには見られたくなかったかしら…」
ジ「金糸雀…」

翠「この、お馬鹿苺!!!あいつは卵好きじゃないですかぁ!!」
雛「ご、ごめんなさいなのぉ」
真「…でも、ジュンは引いているわ。これは、結果オーライなのだわ」
翠「確かに…」

金「嫌いになったよね?卵中毒者なんて…」
ジ「…」
金「ごめんなさいかしら…。ぐすんっ…ぐすっ」
ジ「金糸雀!」
金「!」
ジ「僕は金糸雀が好きだ!」
金「!!!」
ジ「あのたべっぷり…。すばらしい才能です。惚れました…」
金「ジュン…」
ジ「金糸雀…」

こうして二人は熱い熱い契りを交わしましたとさ、チャンチャン♪

銀「…」
真「…」
翠「…」
蒼「…」
巴「…」
雪「…私は誰?」
薔「…私も誰?」
雛「ねぇ、うにゅーは?うにゅーは?」


おわり

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