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ゴールデンウィーク前の最後の学校。
ジュンへのバッシングも相変わらずです…

A「こないだ“奴”が退院したそうだぜ?」
B「へぇ~…とりあえず不死身なんだな」
C「じゃ、また脅しに行こうぜw」

あの3人の周りに不気味に群がる黒山の人だかり…
会員増やしてんじゃねぇですかねぇ…

~~~~~

ふぅ。
心が休まる時間も、もはや昼休みだけになってしまいましたね。
さてさて今日は~むこうの勢力の動きが怪しい中で、
こちらとしても結束を固めることを確認…したいところなんですが──

S「翠星石の弁当うまそw」
翠「そりゃお母様の手料理は天下一品ですからねぇ~」
U「翠星石も上手くならねぇとなw」

なっ…

蒼「w」
e「w」
巴「w」
k「w」

おめぇらもあからさまに笑いを堪えようとすんなですぅ…
料理があまり…というか全く上手くないのは認めますが、
もうちょっとフォローが欲しいですぅ。
何ですか?この異様なアウェー感は…。

翠「ふん…いつかお前らをギャフンを言わせるほどの
  とびきりの料理を作ってやるです!」
T「じゃ、俺、鶏のから揚げ1つ!」
U「天津飯1つ!」
S「ん~…俺はとんこつチャーシュー1つかな」

こっ…こいつらぁ…
調子に乗ったジュン並に腹の立つ野郎どもですぅ…!

翠「…翠星石は中華料理屋の人間じゃねぇです!」
T「30点」
S「う~ん…それでも甘めの評価だな」
U「在り来たりなツッコミだ」

イライライラ…

蒼「そうだよね。もっと流れに乗ってリズミカルにやらないと…w」

なっ…

U「さすが蒼星石。結構判ってんじゃんw」
蒼「まぁ、付き合い長いからね」

──確かに、お前らが幼馴染であることは認めるですが…

翠「付き合いが長くても、慣れないモノってあるもんですね~」
S「…そーか?」

──まぁ、ジュンが戻ってきたらふざけ合ってもいいですよ…

~~~~~

部活も終わった黄昏時。
今日も剣道部は相変わらず遅くて、
サッカー部とも終わる時間が一緒だったので、
集団下校の様相を呈していますが…
何やら…サッカー部の例の3人が慌てた様子でこっちに走ってきたです。

S「おーい、ちょっと待てよー!」
翠「…ん~?」
S「これだけは話しておかないと…って思ってな」
e「…?」

いつになく慌てた様子の3人。
こっちとしては、ちょうどいい陽の光の差し込み具合で眠いんですけど…

U「凄い情報をSが手に入れてだな…」
S「聞いて驚くなよ?」

S「あんまり大声では言えんが、Aの奴の親父さんが、
  ○○高で体育教師してるらしいぞ」

…ほ?

翠「…それって水銀燈の高校じゃねぇですか」
蒼「かっ…」
T「そーいや聞いた記憶があるな。1年の時にお前から…」

──気がつけば冷や汗をかいていたです…

翠「ちょっと急いでジュンの家に行ってくるです!」
S「お、この件ならとっくに俺が桜田にメール送っといたぞ~」
U「…桜田の事になるといつも必死だよな。あいつ…w」

Uの奴ぅ…後でボッコボコにしてやるですぅ!
…って、今はそんな場合じゃねぇです…

即刻連絡せねば…
ジュンに連絡を──

Trrr...Trrr...

──出やがらねぇです!
ヒッキーのくせに電話に出られねぇ程忙しいって言うんですか?
それとも昼寝ですか?…まったくもう…。
しゃーねぇ野郎ですぅ。

はっ…!
あいつ…起きてても放置してやがるかもです…
バイブにも気づかない野郎ですからねぇ…
こんなんじゃ携帯の意味無いですのに…。

それじゃ…
水銀燈に連絡を──

Trrr...Trrr...

──イライライラ…!!
こっちは部活ですかぁ?
2人してとんだバカ野郎ですぅ…

──あっ…いい事を思いついたです…w
これを口実に今晩は泊りです…w
適当にノート持って行ってぇ~
勉強するように見せかけてぇ~
グフフ…
グフフ…
グヒヒヒヒ…

おっとっと。
不審者と思われる前に、一旦家に帰るです~。

~~~~~

ピーンポーン

紅『はい』
翠「翠星石です~開けてくれです~」

──ガチャ…

紅「──早く入りなさい」

真紅…何かヤツレてますね…

-------

…バタン

金『ほら!この生クリームでも食らうがいいかしら!』
薔『くそ~…ピーナッツバターのストックが切れたか…』
雛『やめてなの…家の中がバッチくなるの!』

また暴れてるですか…
面倒ですねぇ…

翠「──今日も騒がしいですね。リビング」
紅「そうね…」
翠「この扉、開ける気がしねぇですね…」

…でも開けないとジュンの家に泊まれないわけで。

ガチャ…

翠「ただいまです~」
母「あ、おかえり~」
雛「すいせいせきぃ!」
翠「今日泊りに行くです」
母「はいはい、わかったわ」

こんなあっさり了承してくれるなんて…w
まぁ幼稚園の頃からの付き合いですし、
泊りもそう珍しいことじゃないからですかねぇ。

さ、これで堂々と泊りに行けるですぅ~w
アレを伝えるという本題は忘れてませんよ?

~~~~~

夜も7時前。
抜き足、差し足…
べっ、べ~っつに怪しい者ではないですよ?

ピーンポーン

──ジュンの部屋の電気はついてるですね。
ちゃんと勉強してるんですかねぇ。

…反応がないです…。
くぅぅぅ!
今日の帰りに引き続き、また無視ですか?
無視ですか!
無視ですかっ!!

ピンポンピンポンピンポンピンポン!!

翠『オンドリャー!!早く出てきやがれです!!』

毎回毎回出てくるのが遅せぇんですよ!

ピンポンピンポンピンポンピンポン!!

──そろそろインターホンからジュンの声が聞こえてきてもおかしくないはず…

ピンポンピンポンピンポンピンポン!!

…この反応の遅さ、通信設備が整ってない場所での中継放送以上の酷さです…。

ガチャ…

ジ「よ」

…やっと出てきやがったです…。

ジ「今日もノートを届けに来てくれたのか?」

ふん!

翠「んまぁそうですけど…お前、出てくるのが遅すぎるです!」
銀「…ん~?やっぱり翠星石だったのね」

あれ?ジュンの後ろから声が…
…って!

翠「──水銀燈!?」
ジ「そんなに驚かなくても…w」
翠「…何で…お前の後ろに水銀燈がいるですか…?」
ジ「今晩泊るってさ…」

へぇ~。
そーなんですか──
翠星石を差し置いてそんな事をぉ…?

銀「じゃ、一旦帰るわぁ」
ジ「おっけー」

──いつに無く和やかな雰囲気ですね。この2人…

銀「翠星石、これから連打禁止!判った?」
翠「はいです…」

はぁ?
そっちが出てくるのが遅いから悪いんじゃないですか?
…とっ…とりあえず言う事聞いといて、
水銀燈をにこやかに見送ってやるですぅ~
その代わり、後で抗議してやるです。

──水銀燈の奴も見えなくなったですね。
さてさてぇ?

翠「今、家には誰もいないんですよね~?」
ジ「あ、あぁ…」

ジュン、その笑顔、ちょっと作ってる風に感じますね?
怪しいです…。

翠「そーですか、のりが居ないんですか…」
ジ「…」
翠「お前…水銀燈と2人きりで何をしてたですか?」
ジ「まぁ、話し合い」
翠「へぇ~…そーですか…」

そのニタニタ笑い、
絶対何か隠してるですね?

ジ「勘違いするなよ??…あれだ、あれ…部活のことで…顧問がどうたらこうたらって…」
翠「あっ!今日ここに来た理由を思い出したです!」
ジ「今更かよw」

もしかして…水銀燈も既に知っているかもしれんですね!
…それでは~?

翠「ちょ~っとお前の部屋で話したいことがあるです」
ジ「えっ…僕の部屋で…?」
翠「そうです」

今更ながら翠星石の荷物を見て吃驚した顔をしてやがるです。
泊るんですよ。と・ま・り!

~~~~~

──で、スイスイとジュンの部屋に辿り着いて~…

翠「あっ!」

入った瞬間目に入った、このジュンのベッドの乱れ具合。

この布団の乱れ方から察するに…あれ?銀色の髪の毛が…
こんなところに落ちてるとはいかにも…!?

翠「はは~ん…判ったです」
ジ「…」
翠「このベッドの中で、水銀燈と2人で何をしてたんでしょうねぇ~?」
ジ「何も…ないよ」

ほれほれぇ~
言葉に詰まるところがまたイヤらしいです。
水銀燈を部屋の中に連れ込んだですね?
そろそろ観念して認めやがれですぅ~

あっ…でもこれ以上ジュンに質問攻めし続けて、
翠星石にも心の扉を閉ざしてしまっては話にならんです…

でも…
じゃあどうすれば…

あぁ!もう!

翠「きぃぃぃぃっ!悔しいです!…今日は絶対に泊まってやるです!」
ジ「お前も泊まるのか!?」

…あはぁ。
やはり水銀燈もこの後泊める気なんですね?
まぁ、その時はのりと泊るんでしょうけど…って思いたいですが。

それに、今日の翠星石はちゃんと一旦家に帰ってお母様に連絡してありますから、
堂々とここに泊れますよ?

翠「…今日は、しっかりお母様から許可を得てますよ?」
ジ「妹たちからは?」

…妹たちから許可って…?

──あ…ジュンが許可を得るかどうかですかぁ?
ばらしーやらチビ苺やらを恐れてますねw
まぁ、それはそれで“無許可”で運んだ方が面白そうです…

翠「ま…それは何とかなりますよぉ…」
ジ「えー!」

慌てふためいてやがるですw
あの子たちにボコボコにされる姿が想像つくです…w
…でも…今のジュンをからかうのはあまり気が進まないですね…

翠「心配無用です。真紅が片付けてくれるはずですから…」
ジ「へぇ~…」

あっ…やっぱり優しくし過ぎたかもです…

翠「あ、それと…決してお前に甘えるために泊るわけじゃないですよ?
  お前の…傍にいてやらねぇと…心配で…心配で──」

あぁん…ますます意図せぬ方向に…
どっ、あっ…で…ん~…
──この部屋のカーテンを閉めに行くです…

サーッ…

不必要な行動で何とかこの恥ずかしさを抑えたい私…
落ち着け…落ち着けです…
振り返ってジュンが変に笑みを浮かべてても顔を赤くすることは決してないです。

そうです。

ここからベッドにもう1回座って、Aの父親の話をするです。
それ以外は何も口に出さないように…。

…。

翠「で、話…なんですけど」
ジ「おう…」

ぐふふ…いい感じで眉間に皺を寄せてやがるですw
状況を掴めてないという良い証拠ですw

翠「聞かれるとマズイですから、耳の穴かっぽじって、よーく聞くですよ?」
ジ「ん。了解」
翠「耳を貸せです…」

変に意識しないように…変に意識しないように…
ちょいと前までは普通に出来たことですから…

よし。
そっと耳打ちしてやるです…。



翠「Aの親父が水銀燈の高校で体育教師やってるらしいんです──」



ジ「ウソだろ?」

予想通りの反応…。
そりゃ驚くでしょうねぇ…。

翠「ホントです!…ていう話らしいですぅ…」
ジ「どこの情報?」
翠「園芸部と剣道部とSTUの3人からの情報ですぅ…」
ジ「STU?…あいつらもこっち側に入ったのか?」
翠「そうですよ?」

あっ…もしかするとまだ伝えてなかったですかねぇ?
まぁ、この話でジュンも精神的にラクになって欲しいです…

それに、気のせいか判りませんが、ジュンの表情がパーッと明るくなった感じがするです。
別にみんなから敬遠されてるわけじゃないんですから、
自信を持って生きていけばいいんですよ。

ピーンポーン

翠「あ、のりが帰ってきたですか?」

──この後、真紅によってココに泊れなくなる事になろうとは…。

…はぁ。

ジュンがヒッキーになってから何だか翠星石まで苦難の壁を乗り越えさせられているような…
…そんな気がしないでもないです。
むぅ。
…機会さえあれば脛を蹴り上げてやり──




──こんな事でイチイチ怒るのは、もうおしまいにするです…。




 

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