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このSSは、ベジータがみなみけのキャラクターである保坂のごとくバレンタインを向かえるまでを淡々と綴るものです。過度な期待はしないでください。

『覚醒』

放課後、ベジータに呼び出された体育館の裏に行く笹塚。
「何人だ?」
「…いきなり何言ってるの?ベジータ」
「何人かと聞いている」
「いや、だから何が?」
「去年のバレンタインにチョコもらった女の数に決まっているだろう」
「ああ…ていうか、二人して0だったの忘れたの?」
「あ、0人か…ふむ…」
「?」
「笹塚、俺の顔を見てくれ。こいつをどう思う?」
「凄く…大きいです…」
「大きさなどどうでもいい。ルックスとして評価しろ」
「う~ん…まあ、見れない顔じゃないよね」
「そうだろう!そうだろう!しかし…俺は今だに蒼嬢からチョコを貰えていない…俺の何がいけないのか…」
「(まあ、気持ち悪いんだろうけど…)そういえば、アメリカじゃバレンタインは男が女の子に渡すらしいね」
「な、何ぃ!?じゃあまさか、蒼嬢は俺から渡されるのを長年待ち続けていたと言うのか!?」
「いや、でもここ日本だ…」
「ならば俺は!とんでもない罪人だということになってしまうじゃないか!」
「いやだから、それない…」
「そうだ…今からでも遅くは無い…真相に気付いたこの俺がチョコを…」
「あの…」
「待っていてくれ!蒼嬢ー!!」
「話しを聞いて…」

翌日。
「ベジータ~ご飯食べよ~。あれ?なんでチョコがあるの?」
「フランス風チョコレートだ」
「(ああ、昨日の…)美味しそうだね。あむ…むぐむぐ。あ…おいし…」
「駄目だ。これでは彼女に食べさせられない…。カカオの煎り方も、カカオ脂も、調味料も俺自身も!何もかも甘過ぎる…。グリディッショの中で!エストラゴンとコルシニョンがとてもケッパーだ!!」
「はっ…!カカオから自作…?」
「彼女に最高のチョコをプレゼントしてやらねば…やらねば!!!」


『イマジン』

「でさ、作るのはいいけど、どうやってあげるの?」
「ん?どういう事だ?」
「いやほら、女の子だと靴箱に入れたり告白付きで渡したり…」
「告白…告白…っ!」 

~ベジータの妄想・チョコ渡し編~

『ふんもっふ!』
ズバーン!ピピー!
『ふう…』
『ああベジータ、凄い汗じゃないか。風邪をひかないように僕が拭いてあげるよ』
『ふっ…焦らなくてもどんどん出て来るぜ?そ☆う☆嬢☆』
『あははっ…あれ?そのポケットにあるのって…』
『おおっと!見つかってしまったようだな。では、君が引き抜いてくれ』
『うん…あ、チョコレート?もしかして…僕に?』
『もちろん』
『・・・』

「ここで彼女は俯くわけだ…そして俺は抱き寄せるわけだ…そして愛の言葉を呟くわけだ…パーフェクトなわけだ!うん、うん!」
「(気持ち悪い…)でもソレまず前提からして…」
「笹塚」
「な、何?」
「『好きだ』と『好きです』、どっちがいいだろう」
「え…それ、何が違うの?」
「違うも何も大違いだ!いいか…」
「ぐえっ…頭を掴まないで…」
「好きだ!好きです!…全然違うだろ。好きだ…好きです…好きだ…好きです…」
「はあ…ん?」
ヒソヒソ…
「アイツらホモだったんですね…」
「不潔なのだわ…」
「汚らわしいのよ~」
「げっ!違う~!」
「好きだぁ!」 


『エアーチョコ』

「・・・」
「ベジータって黙ってれば割と見れるのにね」←みっちゃん
「そお…?」←由奈
「…はっ!」

(熱したフライパンにカカオを入れる…)
スイッ。スイッ。
(よく煎った後に砕く…)
くるくる。ぶんっ!ぶんっ!
(ボールに投入…)
ヒュバッ!
(調味料を入れ、掻き交ぜる…)
ぐいんぐいんぐいん。

「黙ってても変だよ…」
「・・・」
「ふむ…次は…」
「ベジータ~」
「ん、何だ」
「蒼星石さんが体育で疲れてくたくたなんだって」
「何ィ!?こんな時の為に、試作のチョコを何時も携帯していたのだァ!」
「ん~、でもチョコとか控えてるかもよ?」
「何を言う。疲労事の糖分補給の大切さを知らぬ蒼嬢ではない。それに、たとえ多少太ったとしても…」
「しても?」
「俺が健康的に太らないチョコを考える!いや二人で考えあおう!!するとど~だ~…二人の夢が生まれたではないかぁ!!」
「ベジータ、夢から覚めて…」

「さて、蒼嬢はどこに…」
「おい我が妹よ、起きるです」
「うう~ん?」
「ホレ、ちょうどチロルチョコあったから食べるといいがいいですよ」
「うん…パク。…美味しい~♪」
「んはっ!…ふう…俺の出る幕は無い。そうやっていつも笑っていれば…何の問題もない!!」


『St.Valentine』

カチッ…ボッ!ザラザラ…ガラガラガラ
「ふう…」←上着を脱ぐ

ゴリゴリ…ゴリゴリ…
「んんっ…」←シャツを脱ぐ

ぐにっ、ぐにっ!
「はぁ…」←ズボン、靴下を脱ぐ

チッ…チッ…チッ…ピー!ガチャ…
「…パク」

~ベジータの妄想・豪華客船でバレンタイン編~

『はぁ…あれ!?ベジータ…どうしてここに…』
『俺の数え切れない君への愛を…チョコっとだけ、届けに』
『…ありがとう、ベジータ…』
『『あはは☆あはは☆あはははは☆あはは☆あはは☆あはははは☆』』

「あはは☆あはは☆あはははは☆」
「お、おい…笹塚君」←おじじ
「なんでしょうか」
「君が連れてきたバイトのベジータ君は、何故勝手にチョコを作っているんだね?…裸で」
「愛する人のためです」
「いや、そーじゃなくて…」
「他に何か、理由がいりますか?」
「い…いえ…」
「やってるね、ベジータ」
「おお笹塚か、礼を言おう。いい店を紹介してもらったぜ」
「ま、友達だからね。それで?納得のいくモノは出来たの?」
「ああ…食べてみてくれ」
「じゃあ、いただきます…パク…ッ!」
(口に入れた瞬間に鼻孔を通りすぎるカカオのしつこく無くそれでいて確かな風味とコク…一口だけで、ベジータの調理している姿が手にとるように解る…なんと雄弁な味わい!だが…)
「どうだ?」
「流石だよ。でもわからないな…一割、いや五分かな…カカオから作ったチョコの他に、市販のチョコが含まれてるね。ベジータ程の腕なら、繋ぎなど使わずに十割のチョコが作れるハズだよね?」
「確かに」
「理由を聞いていいかな」
「十割のチョコは、確かに本物の味だ…一分の隙もない程、完璧な。だがそれゆえ!食する側に極度の緊張を強いる事になる」
「あっ…」
「チョコとは、もっと温かみのあるモノだと思ったのだ…そして、彼女もそう考えているだろう。…俺を甘いと言うか?」
「いいや、それは甘さじゃないよ…優しささ」

「では、行ってくる」
「いい夜を」
「ど、どこ行くの…裸で」
(ベジータ…御武運を!)


2月14日。23時30分。富士山頂付近。
ビュォオオオオ!!!
「蒼嬢の家は…何処だ!?」
ビュォオオオオ!!!
「蒼嬢こと蒼星石…君もこの同じ空の下で、バレンタインの夜を温かに笑い過ごているのだな…ふっ、それでいい。笑顔でいる日々こそが、最高の幸せなのだから!
さあ!今年のチョコは自作だぜ!あはは☆あはは☆あはははは☆あはは☆あはは☆あはははは☆あはは☆あはは☆あはははは☆あはは☆あはは☆アッー!!」

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