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桜咲くこの季節。もとい散る季節でもある今日この頃…今日は薔薇大学の合格発表日。
ジ「…ハァ、僕の受験番号、何度見てもやっぱりないか。かなりへこむな、これ。」
翠「JUM、どうだったですか?受かったんですか?」
ジ「うるさいな!そういうお前こそどうだったんだよ!」
翠「す、翠星石が先に聞いたんですよ!JUMが先に答えるですぅ!」
ジ「………なかった。」
翠「え?」
ジ「…落ちたって言ってるんだよ!ほら、答えたぞ。お前はど…」
 翠星石は泣いていました。綺麗はオッド・アイには大粒の涙が溢れていました。


ジ「…そうか。まぁいい大学に行くだけが全てじゃないし…気にするなよ、な?」
翠「翠星石は…翠星石は確かに落ちたですけど…自分が落ちたことで…グスッ…泣いてるんじゃないです。」
彼女は小声でそう呟いきました。しかしその声は十分JUMの耳に届くものでした。
ジ「えっ…(じゃあコイツは何で泣いてるんだ?…もしかして僕のために?僕がどれだけ薔薇大学に向けて勉強してたかを知ってて……
 あぁ、確かに放課後、学校に残って勉強してて視線を感じると思ったら、アイツがいたもんな。ずっと僕を見てたんだ。それで僕の気持ちを汲んでアイツは…)」
 
JUMは彼女の涙を目の前にし、胸が苦しくなりました。気づくと自分も涙が溢れていました。
翠「な、何泣いてるですか?男らしく…ないですぅ。これだから、グス…JUMはダサダサのチビ人間なんですよ。」
ジ「…うるさいな。」
JUMは彼女を抱き寄せました。自分を想ってくれてるのだと思うと何だか愛しくて。抱きしめた彼女は今だに小さく震えていました。
 どんなに想ったって、誰も人ひとりを完全に理解することなんて出来やしないのに…そう思いながら。

…そうです。もれなく彼も『誰も』の一人だったのです。彼女の涙は慈愛の涙ではありません。歓喜の涙でした。翠星石は知っていました。JUMが滑り止めに野菜大学しか受けないことを。
 JUMにとって野菜大学は安全校でしたが、翠星石にとっては挑戦校でした。つまり、翠星石は野菜大学よりレベルの高い薔薇大学なんて最初から眼中になかったのです。

…受験前
翠「翠星石に薔薇大学なんて高嶺の花。もちろんJUMだって受かるかどうか分からないところです。
 ここは野菜大学に的を絞り猛勉強して、あとはJUMが薔薇大学を落ちるのを待つだけです!!上手く行けばこれで翠星石とJUMは一緒の大学に…(///)
 そうとなれば、JUMに念を送るだけですぅ!オラッ落ちろ落ちろ堕ちろ落ちろ…」


…そして今、JUMに抱かれて…
翠「(うはwwwwおkwwww完璧wwww笑いが止まんねぇwwww野菜大学の理事長はアイツの親父ってのが気に食わねぇですけど、JUMと一緒にいられるならもう大学なんてどこでもいいですぅ。)」
…………
~fin?~

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