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241

巴「クリスマスイブ……」
J「まったくくだらないね、アホ姉は朝からはりきってるけど」
巴「そう」
J「柏葉はあんまりそういうの気にしなさそうだな」
巴「そんなことは…でも、そうかも」
J「うん?」
巴「私だって……時々は、こういうときに、二人だけでずっといられたら楽しいだろうなって……そう思ったりね」
J「え……あ、いや……じ、実は僕だって……」
巴「ま、無駄だけどね」
J「柏葉とふた……ほぇ?」
巴「……そろそろかな」

翠「くぉらチビ助!この翠星石が寂しいお前をクリスマスパーティーに誘ってやるですよ、ありがたく思えです!」
紅「ジュン、まさか私のお誘いを断るわけじゃないでしょうね?」
雛「二人ともジュンとトモエの邪魔しちゃめーなのぉ!せっかくいいムードだったのにぃ!」ドタバタ
蒼「雛苺……ずっとのぞいてたんだね……」
銀「あんなおばかさんたちは放っておいて、私のところに来なさいよぉ。ふふ、悪いことはしないわぁ……」
め「ごめんねー、水銀燈こんなナリのクセに男の子とのクリスマスに憧れてるみたいでねー、巴ちゃんの邪魔したくなかったんだけど、
  ま、たまにはいいよねー?でも二人きりとか危険なことさせないし、せっかくだから巴ちゃんも来ちゃってよ」
薔「ジュン……今年こそ二人でせいなる夜を過ごそう……」

J「どっからでてきたお前ら!?」
の「ジュンくんたら人気者~!じゃあもうみんなでパーティーしちゃおう!ね!」
巴「こうなることはわかっていたのだ」

 



242

巴「桜田くん……」
J「か、柏葉!?どうしたんだそのカッコ…」
巴「サンタさんの、服……雛苺が着てっていうから……ど、どうかな……」
J「あ、う、うん……す、すごく…かわいいとおもう……」
巴「……ほ、ほんと?じゃあ…桜田くんに、クリスマスプレゼント」
J「え、あ、プレゼントって……」
巴「私の一番大切なもの」
J「そそそそれって……」
巴「私がよく使ってる本”おさななじみとふたりきり”、このヒロインを私だとおもって使って……!」
J「何にだ」

 



243

巴「私の大切な本はプレゼントに不評だった……」
雛「当たり前なの。ヒナがちぇっくしておくべきだったの」
巴「やっぱり、もっと大胆にならないとだめなのかな」
雛「すでに十分ある意味で大胆なの。っていうかトモエはそのあたりにしておかないと、被っちゃうの」
巴「被る…?よくわからないけど、今日、私は桜田くんのサンタになる」
雛「ほら、その発想はだめなのよ!だって……」
巴「じゃあ雛苺、また後でね」スタスタ
雛「トモエ!そういう直接的なことはもうきっと……」


巴「……桜田くんのベッド……あの膨らみは、もう寝てるのね。
  桜田くん……起きて、私から一番大切なものをクリスマスプレゼン……」
薔「ん~…ふぁ……あ、ジュン!?やっと来てくれたんだ……さぁふたりでせいなる夜を……ってあれ?」
巴「……」
薔「……」
巴「なにしてるの」
薔「……そっちこそ」
巴「…………はぁ」
薔「……私に先を越されたからって、そんなにめげることない」
巴「そうじゃなくて……もういい」

 



244

J「柏葉……その、これ……」
巴「あ……もしかして、くれるの?私に?」
J「まぁ……そんなところっていうか……」
巴「わ……マフラー……ありがとう、すごく、あったかい……」
J「……んなことないよ、僕のなんて……」
巴「……ところで桜田くん、みんなには何をあげたの?」
J「ん?みんなにもマフラーとか、てぶくろとか、セーターとか、まぁそんな感じのやつ」
巴「全部手編み?」
J「?当たり前だろ?」
巴「そう、わかった、ちょっとここで待ってて」
J「?」

J「で、この巨大な箱はなんだ」
雛「ヒナとトモエからのプレゼントなのー」
J「人でも入ってそうなくらい大きな箱だ」
雛「男の子から完璧な手編みアイテムプレゼントされてどうにも返しようのなくなった女の子が送る、最終兵器なのよ!」
J「なんか時々動くんですけど。耳をあてると呼吸音が聞こえるんですけど」
雛「まきますか、まきませんか」
J「まきません」
雛「生物なので、できるだけはやくお召し上がりください、って書いてるの」
J「その漢字はなんて読むんだ。僕は開けないぞ」
雛「すぐに開けたくなるのよ」
J「なんと言われても開けるもんか。……ん?箱、随分静かになったな」
雛「…………箱の中の酸素、そろそろなくなる頃なのよね」
J「柏葉!しっかりしろ!すぐに開けるぞ!!」

 



245

J「……薔薇水晶、本当にお前じゃないんだよな?」
薔「違う……だいたい私はそれ全部持ってる」
巴「桜田くん、薔薇水晶、なんの話?」
薔「……たまにちょっとずつなくなってくんだって。本棚に封印された若き日のジュン秘蔵のあれげな」
J「なんでもない!なんでもないから!」
薔「…ニヤニヤ。……そういえば、もうすぐ今年も終わりだね」
巴「そうね、薔薇水晶」
J「今年はあまり会えなかったけど、来年もよろしくな」
薔「うん……でも会えなくても大丈夫、離れていてもジュンと私は心で繋がってるから…」
巴「はいはいワロスワロス」
薔「む…これだけずっといっしょにいるのに、一向に進展しない巴にはわからないかな…」
巴「進展してるわ。……ちょっとだけ」
J「お、おい…喧嘩するなよ?」
薔「喧嘩してるわけじゃない……巴はいい人……だと思うし。
  ジャンプ頼んで赤マルジャンプ買ってきやがったときは殺してやると思ったけど……」
巴「ま、まだ覚えてたの…だって私、あんまり漫画とか読まないもの……」
J「っぽいな。っていうかなんでパシられてるんだ柏葉」
巴「買い物のついでに」
J「なるほど。まぁ、漫画買うのを柏葉に頼むのがそもそも間違いだしな」
薔「むー……でも、巴の家にはけっこういろんな漫画が置いてあるのに……」
J「え?そうなのか?」
薔「うん。電影○女とかOh!○明人間とかやるっきゃ騎○とかオヤマ菊○助とかえっちぃのがいっぱい…しかも微妙に古い……
  女の子なのにそんなのばかり持ってるから、きっと漫画好きなんだって思ってた……」
J「ちょっと待て…そのラインナップはまさか……柏葉、お前……」
巴「……ごめんなさい、桜田くんがそういう本持ってるって思うと……いてもたってもいられなくて……」
薔「ああ、それで怒って持って帰ったと……心の狭い女。疑われた私カワイソス…ジュン、こんな漫画に嫉妬するような子より私の方が……」
巴「え?別に怒ってないんだけど」
J「……たしかに、柏葉がその程度で怒るってことはないよな……でも、じゃあどうして……?」
巴「研究用。折り目ついてたり黄ばんでたりするページなんかを調べて、どういうのが好きなのかチェックしてるの」
J「いっそ怒ってくれ」

 



246

巴「ポリポリ……」
J「煎餅くらいしか出せなくて悪いな」
巴「ううん、いつもいるんだし、いまさら何も出してくれなくてもいいくらいなのに」
J「ま、たまにはさ。……のど乾かないか?お茶もってくるよ」
巴「ありがとう。でも、ほんと気使わなくていいよ」
J「ゴソゴソ…あっ、だめだ。家には今コーラしかない」
巴「それでいいけど」
J「なにいってるんだ、柏葉はコーラなんて飲んだらだめだ」
巴「?どうして?」
J「コーラ飲んでる柏葉なんて幻滅もいいところだろ。だいたい煎餅にコーラはない。
  ぎりぎりジンジャーエール。でもやっぱりお茶or水、それ以外は許さん」
巴「ゆ、許さんって……それにこの前私、桜田くんに缶おしるこ買ってもらったような…(cf:227)」
J「あれはいい。似合ってた。というか、はまってた」
巴「は、はまって……」
J「とにかく柏葉さ、あれだろ、納豆とか好きなんだろ?」
巴「え……あ、まぁ……好きだけど……」
J「納豆大好きなんだろ?」
巴「大好きっていうか……」
J「納豆愛してるんだろ?」
巴「腹が立ってきた」

 



247

TV「ニュースです。株式会社パラソルが秘密裏に製造したウィルスが流出しました。
  そのウィルスの名前はトモエウィルス、通称T-ウィルスよばれる特殊なウィルスで、
  これに感染した女性は一様に泣きぼくろが表れるという症状が確認されています。
  感染した男性からは、いまのところ際立った異常は見つかっておりませんが、
  感染者の一人が、国民的ゲーム”ドラゴンクエスト5”をプレイ中に、
  「フローラを選ぶ奴はクズだ!」と叫んだとみられ、
  それが単なるビアンカ萌えによるものなのか、ウィルスによるものなのか、因果関係の解明が急がれています。
  この事態について、ウィルスの開発に携わったとされる同社幹部は
  『脅されてつくらされたなんて絶対にないかしら!
  これに感染した男の子は幼馴染みで泣きぼくろのある女の子が好きになって仕方なくなるとか、
  そういうことは絶対絶対ありえないかしら~!』と涙ながらに訴え、
  関係者は『涙目のカナ可愛すぎ!!もうまさちゅーせっちゅ!』と興奮気味に語りました」

J「なんだか妙にピンポイントなウィルスだなぁ」
巴「そうね」

 



248

巴「今年ももう終わりだね」
J「そうか、もうそんな時期か……やりたいこと、いろいろあったんだけどなぁ」
雛「月日がたつのはあっという間なの~」
J「お前がそれを言うか」
巴「クス、でも、本当ね。はやかったな……」
J「はぁ……僕もいつまでもこうしてられないし、進まないとな、前に……」
巴「進む……」
J「ん?どうした?」
巴「……思えば、連載が始まったのは4月の半ば…あれから八ヶ月……進展ゼロとまではいわないけど……
  八ヶ月かけて、Aどころか手すら握れてない……最近一度抱き合っただけ……(cf:220)」
J「……柏葉……?」
雛「そういえば、なんだかんだでスキンシップ少ないのね」

 



249

J「年内に250の目標が達成できそうでよかったな」
巴「それじゃ、新年を迎える準備をしないとね」
J「準備っていったってなぁ……」
巴「忘れたの?今日は大晦日よ。大掃除しないと」
J「大掃除っていっても……」
巴「もう、一年一回だけなんだから、面倒くさがったらだめよ」
J「そういうけどさ…」
巴「なに?」
J「普段から定期的に、柏葉、僕の部屋片づけてるだろ…勝手に…。特にもう掃除するところもないというか……」
巴「今日は徹底的にやってあげる」
J「勘弁してくれ……いや、ほんと……」

 



250

巴「除夜の鐘を聞きながら、年越しそばを食べる……」
J「ま、大晦日の風物詩だな」
巴「……たとえそれが、インターネットから流れる除夜の鐘でも」
J「う、うるさいなぁ。……にしても、子供の頃は、親公認で夜中まで起きていられる日ってことで、えらく興奮してたっけか」
巴「そういえば、そんなころも……一緒にお参りしたこともあったよね」
J「うん……家、近かったしな。家族の付き合いもあったし」
巴「……いつか、二人だけで新年を迎えられたら、なんて考えたこともあったな……」
J「え、なに?」
巴「……なんでもない。あーあ、二年参り、行ってみたいな」
J「悪かったな、どうせ僕はヒキコモリだよ。雛苺とでも行けばいいだろ」
巴「今年ももう終わるのに、卑屈にならないの。それにいいのよ、だって……」

雛「のりの作った年越しそば美味しーのー!」
翠「汁とばしながら食ってんじゃねぇです!汚いですよ!」
蒼「翠星石……君もちょっとこぼしてるよ……」
雪「ズルズル……ズズーッ」
紅「あなた、黙々と食べまくってるわね……ちょっとは遠慮しなさい?ところでのり、出汁が濃くなくて?」
薔「……オマエモナー……」

巴「どうせ二人きりになれるわけないし(ボソッ」

 



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