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71:甘ぁい保守を致しますわ

「う~ん………やっぱり、見よう見まねじゃ上手くは作れないなぁ………」
「――1日に置いて3度ある至福の時間に、お一人で何の独り言ですの?」
「んぁ、雪華綺晶。たかが昼食に至福はいい過ぎ――いや、何でもない」
「口は災いの元………賢い選択ですわ」
「うん、身を持って知ってる。――んー、今日、姉ちゃんが寝坊しちゃってさ」
「あら、のり様、朝はお強そうですのに。――なるほど、それで、ご自分で」
「そ、弁当作ってみたんだ。だけどまぁ、結果は散々で………皆に見られるのも癪だし」
「ふふ、意地っ張りですわね。――ワタクシは………ご相伴しても宜しいでしょうか?」
「ばれちゃったし………笑わないなら」
「横、失礼いたしますわ(―ふわり)―一生懸命作られたのでしょう?笑う訳ありませんわ」
「べ、別にそんな頑張って作った訳じゃ………!」
「いいえ、作られた筈ですわ」
「………なんで、断言できるんだよ?」
「だって――貴方様お一人のお弁当ならともかく、のり様のお弁当でもあるのでしょう?」
「………ふん。――で、お前は何を食べるんだ?」
「五時間目が体育ですから…少なめに、スタミナ定食のみ……のつもりだったのですが」
「足りなけりゃ、終わった後にでも学食に行けば………ん?」
「え、えと、その――宜しければ、交換………して頂けないでしょうか………?」
「是と?」
「それと」
「腹壊しても知らないぞ。それに、美味しくないだろうし………」
「――有難う御座います。では、頂きますわ」
「躊躇なく食べるなぁ………。――なぁ、やっぱり、美味しくないだろ?」
「あら、美味しいに決まってますわよ――貴方様の、想いが込められているんですもの」
「………気にしてなかったから、髪とかは入っちゃってるかもな」
「ワタクシは気にしませんわよ?ついでに、調味料として………唾液も下さいな―――(ちゅく」
「ん………僕のにも、今の調味料、貰っていいか?」
「次に作られる時に、ワタクシを想っていただけるなら――幾らでも、お望みのままに―ふふ」




72:ほのかな保守を致すんだよ

「あれ、珍しいね。今日は自転車で来たんだ?」
「ん、あぁ、ちょっと寝坊して………。1本逃すとこっちの方が早く着くんだ」
「あはは、そっちの線路、時間帯によってはちぐはぐだもんね」
「そうなんだよなぁ………自転車は寒いから、ヤなんだけど」
「風が結構吹いてるもんね。ご苦労様」
「まったくだ。――そうだ、良かったら駅まで送っていこうか?」
「いいの?じゃあ、お言葉に甘えて………」
「………あの、蒼星石さん?」
「――どうかした?あ、やっぱり、早く帰りたいから降りて………とか?」
「自分から振っておいて、そんな事は言わないけど。――僕が前のつもりだったんだけど」
「へ?………………ぁ。あ、あはは、ほら、ボク、いっつも前だから………っ」
「わからんでもないけど。――と、そろそろ行くぞ。ステップに足乗せて」
「ぅ、うん。――………こう、でいいのかな?」
「?あぁ、落ちない様に肩だけはもっとけよ。――じゃ、出発、とっ」
「わわわ、ととと、ば、バランスがっ?」
「――そんなにスピードは出してないつもりだけど、悪そうなら、もうちょっと掴まっておけよ?」
「こ、こうっ?(むぎゅ」
「――!?わ、こら、そんなにはくっつくなって!?」
「え、え、えっ?だ、だって、君がくっつけって………」
「くっつけとは言って……!?――あぁもぅ、『押し潰されてる』から、恥ずかしいんだってば!」
「ふぇ?押しつぶ…………………………ぁ、ぇと。………………………えっち」
「ぐ………っ!?お、男なんだからしょーがないだろ!と言うか、だから離れろって――!?」
「………んと、運転しづらい?」
「むしろ、加速しそう。――じゃなくて!そーいう風に考えたくないから――」
「いいよ、そう言う風に考えても。――それに、こうしてる方が暖かいし………えへへ」
「………ん、OK。じゃあ、お前の家まで飛ばすぞ、落ちないようになっ」
「うんっ、出発進行ー!」


73:乙女な保守を致すですぅ

「冬が………っ、冬がやってきちまったですよ………!」
「………お前さ、春夏秋冬の変わり目でいつも騒いでるよな」
「な、そんな事は………!――や、でも、冬は他の季節よりも殊更危険なのですよ!?」
「ほー。具体的には?」
「冬にはですね、白い悪魔がいやがるのですよ…あぁ!考えただけでも震えが………!」
「武者震いか。と言うか、涎を拭く様に」
「んぐ………ゴシュゴシュ」
「んー、ちょっと意外だな。お前って、お菓子とか果物は好きだけど、餅もなのか?」
「勿論、お餅単体も好きですが………お餅は、色々工夫を凝らせるのですよ。
きなこ餅に餡餅、草餅………あぁ、お汁粉や善哉も………意外とアイスに乗せるのも………」
「わー、聞いてるだけでお腹一杯。と言うか、全部甘い――デザート感覚だよな」
「当然ですぅ。雪華綺晶の様に、何でもかんでも食う訳じゃねぇですよ」
「ふむ。………でも、太るんじゃ――?」
「あーあー、聞こえなーい聞こえないデース」
「雪華綺晶は幾ら喰っても太らないもんなぁ………いや、実は陰でダイエットとか………?」
「あれだけ食べてたら、ダイエットも何もあったもんじゃないですぅ」
「………聞こえてるんじゃないか」
「あーあー聞こえなーい」
「あのなぁ………いじけて隅っこで座んな。――どれ、どんだけ重りが付いたかな、と(ぷに」
「――!?て、てててててめぇ!乙女の柔肌を服の上からとは言――ひゃぁ!?」
「――おりょ?………翠星石。流石に段腹になってるのはどうかと………(もにゅもにゅ」
「ひゃぁぁ――そ、そーこーはー!お腹の上ですぅ!!?」
――僕がその瞬間に見たモノは、腕を捻りながら拳を放つ翠星石だった。は、ハートブレイクショ(ry
「………えと、うん。僕が悪かった。全面的に」
「つーん」
「ぁ~、ぅ~………そうだ、今度、スケート場でも行こうか?体動かせるしさ」
「それはそれで微妙に失礼な誘いと思うですが。――仕方ありません、帰りにパフェをつけるなら」
「いや、だから、運動の目的を………。まぁ、いいか。りょーかい(ぽんぽん」


74:乙女な保守を致す…(※ユリユリ)

「さてと。まずは………」
「やぁ………やだよぅ、金糸雀ぁ………やっぱり………止めよう?」
「駄目なのかしら、薔薇水晶。貴女だって年頃なんだから――」
「ぇぅぅ………乱暴にしちゃ、やだよ………?」
「そんな事しないのかしら。だから、ちょっとだけ、我慢して?」
「………ぅん、わかった。初めてだから………優しく、して」
「………えーと。薔薇水晶。………お前、わざと変に言ってるだろ?」
「ぇぅぅ、ちょっとでも気を紛らわす為に………お化粧なんて面倒くさいぃ………」
「………まぁ、うん。金糸雀、何事も無理強いはよくないんじゃナイカナ?」
「なんで口をかくかくさせながら言うのかしら??――今は、お節介だと思うけど」
「気の所為だ。――うん?『けど』?」
「このままじゃ何時まで経ってもノーメイクになっちゃうわ―教えられる時に教えていた方がいいと思うの」
「そんなにノーメイクって駄目なのかなぁ………」
「駄目とは言わないわ。――けれど、奇麗になれる方法を知っていても悪くはないかしら。
特に――そう思ってほしい人が、傍にいるなら、尚更、ね?」
「ぅん?あぁ、まぁ、そうかもしれないなぁ………??」
「………わかった、金糸雀。我慢する」
「――うん、いい子よ、薔薇水晶。元がいいんだから、ちょっとだけなのかしら」

「――よし、是で全部終わり、と。そんなにかからなかったでしょう?」
「確かに。――でもまぁ……印象は変わるもんだなぁ」
「………金糸雀は、どう思う?」
「もぅ!もうちょっとちゃんとした感想を――!……ん、勿論、奇麗になってるのかしら」
「………褒められた。金糸雀、ありがとぉ(抱きゃっ」
「なるほど、急に素直になったのはそう言う事か、ご馳走様。―お邪魔虫は退散するよ、じゃな」
「――ち、違っ!?そーいう意図じゃ………!あぁぁ、行っちゃったかしら!?」
「えへへぇ………もふもふぽかぽかぁ………♪」
(タグに百合をつけていますが、信条的には百合ではありません。どんな信条だ) 


75:乙女な保守を致します

「すぅ………………」
「――と、やっと見つかった。おーぃ、柏――」
「――………………ぜぃっっっっっっ」
「――ば………?」
「………………ふぅ。――………?あ、………何時から?」
「いや、ついさっきだけど………今のは?」
「………気合いを入れる発声。試合中でもないから、単なる気紛れだけどね」
「そうなのか?端で聞いてると、凄く気合い入ってた様に聞こえたけど」
「………滅多に耳にしないからじゃないかな。クラブで練習してる時だと茶飯事よ」
「そういうもんなのか。――そういや、柏葉、結構強かったっけ」
「………凄く前向きに言うと、習練の賜ね」
「含みのある言い方だな――人の事は言えないけどさ」
「人並の体格で人並のセンス、無駄に気真面目だから練習量は人並み以上。
………『以上』が一つでもあるんだから、相対的には『強い』部類に入るんじゃないかな」
「あのなぁ………もっとこう素直にだな」
「貴方に言われたくないな。――ところで、私に用があったんじゃ………?」
「ん、あぁ………『下校時間で外は真っ暗だから青春少女を送りなさいっ』って」
「誰がそんな事………いえ、いいわ、何となく想像がついたから」
「うん、まぁ。――確かに、外も暗いから一人で帰るのは危ないかなって」
「――心配、してくれてるの?」
「………先生に言われたから、こう義務感が………いや、そりゃちょっとは心配もしてなくも」
「………もぅ。――いいわ、帰りましょう」
「でもなぁ………もし万が一、何かあっても逆に助けられそうな気がする………」
「――そんな事ないわよ。女の子は、時と場合によって強くなったり弱くなったりするんだから」
「随分都合のいい事で」
「都合の問題じゃないわ。半自動のシステムなの。特に――」
「はいはい。――とりあえず、待ってるから着替えてこいよ」
「――守って欲しい人の前だと、ね。――覗いちゃ、駄目だよ?」


76:蕩ける保守を致すわよぅ4

「風邪ひいた………ただいまぁ」
 ………………………………
「あれ、ねーちゃん?ただいま………」
 ………………………………
「って、そういやサークルの会合があるとか言ってたっけ………」
 ………………………………
「偶に人が必要にしてみれば………は、はくしゅっくしゅっ………ぅー」
 ………………………………
「まずい………家について安心したら、頭まで痛く………」
 ………………………………
「せめて二階に………もぅいいや、リビングで横になろ………」
 ………………………………
「熱も………ありそうだな………ふぅ………………――――すぅ………すぅ………」

~~世界中の大好きを―― 君に――たい想いに足りない――♪~~
(ん………なんか………温かくて柔らかくて………――する声………)って、え!?」
~~体中の愛が――♪、あら、起しちゃった?――ただいまよぅ」
「おかえり………膝枕なのは、見上げてる事からもわかるんだけど、なんでまたスカートで」
「風邪を引いていて寒い時は人肌で温めるのが一番だもの」
「暖房器具がなけりゃな。………なんで、風邪引いてるってわかった?」
「お顔が赤かったから――こうして(ぴと」
「って、額をくっつけるな!?口で言えばわかるから!」
「そぅ?――と、起きたのなら、お薬飲む為にも何か食べないとね」
「………なぁ、さっき口ずさんでたの――」
「んん?昔、こうやってよく歌ってたなぁって。お姉ちゃんが幼稚園位の頃の歌よぅ」
「………それで全然知らないのに聞き覚えがあるのか。なぁ、その………」
「なぁに?」
「えと、もうちょっと………温めてもらっていいかな、お姉ちゃん………?」


77:楽しい保守を致す

「――さぁ、午前中に着けるよう、目的地に出発よっ!」
「………いざいかん、魅惑の中南米文明展………!」
「………みっちゃんがテンション高いのは何時もの事だけど」
「ばらしーが目に見えて楽しそうなのは珍しい。いい事だ。――所で、金糸雀君?」
「薔薇水晶が好きそうなイベントですものね。――何かしら、槐先生?」
「君も、ばらしーや草笛先生と同じ、後ろ…後部座席でなくていいのか?」
「カナ~、こっちに来ましょうよ。みっちゃん、左手にも可愛いお花が欲しいなぁうへへ」
「………ばらしーも、来て欲しい。かむおーん」
「みっちゃん、うるさいのかしら。――ごめんね、薔薇水晶。行きは助手席にいるわ」
「ひぐえぐ。最近、カナがとっても冷たい………」
「………かわいそ、かわいそ」
「――草笛先生に花を譲るつもりはないが………本当にいいのかい?」
「ええ、構わないのかしら。………理由は、後々分かってくると思います」
「………ふむ。では、出発するぞ」―――――――
「くーくーzzz」
「すやすや………zzz」
「――走り出してから約一時間で二人とも爆睡、と」
「そこそこに早い時間に集合したからな。まぁ仕方ないだろう」
「ええ。――やっぱり助手席で良かったのかしら」
「ん、どういう事だい?」
「ペーパードライバーな槐先生を一人で放っておくなんて危険すぎるのかしら」
「くく、なるほど、是は手厳しい」
「みっちゃんも、ちょっと無責任かしら。運転できるのは先生とみっちゃんだけなのに…」
「金糸雀君、それは少し違う。草笛先生は、私の運転が安全だと確信して寝てるんだと思うぞ」
「………その根拠は?」
「少しでも危険だと判断していたら、彼女が君を其処に座らせる訳ないだろう?」
「あ………」
「くーくーzzz」


78:ほのかな保守を致すわよっ(【お願い】【笑って…】>>190の続き)

「………色々見れた。楽しかった。………金糸雀は?」
「カナ『も』よ。――やっぱり文化ある所、音楽もあり、だったのかしら」
「でも、太鼓みたいなのしかなかった。………弦楽器は、ヨーロッパ特有?」
「うーん………古代ギリシャにはあったみたいだけど…詳しくは知らないのかしら」
「じゃ、今度はギリシャ展に行こ。………いいよね、お父様、みっちゃん先生?」
「勿論よ、ばらしーちゃん。でもまぁ、とりあえず――」
「――帰ろうか。三人とも、車に乗ってくれ」
「帰りは私が助手席に座るから、カナ、交代しましょう」
「あれ、みっちゃんも後ろじゃないのかしら?」
「………センセ、両手に花だよ?」
「あっはっは、凄く嬉しい誘惑。でも、前のおじさんにも花を与えてあげないとね」
「………おじさん?――ふむ、花は花でも、姥桜――ごふぅ!?」
「おとーさま、………怒るよ?」
「わはー、見事なストレート。――ほらほら、槐先生、蹲ってないで帰りましょう」
「薔薇水晶、容赦ない………。撃沈しているから、暫く無理なんじゃないかしら………?」

「――すぅすぅzzz」
「――すやすや………zzz」
「………花――椿姫達は眠り姫になったみたいだな」
「ふふ。――二人とも、まだまだ子どもですから」
「ああ、そうだな。君も、疲れているなら寝てもいいんだぞ、草笛君?」
「………私まで、この子達と同じ(子ども)扱いですか、槐『先輩』?」
「ん、あぁ………すまない。今のは全く意識していなかったんだが」
「尚、悪いですよ。――それに、今起きる為に行きは寝てたんですから」
「ふむ………なるほどな」
「『行きはよいよい、帰りは怖い』――姥桜で誠に申し訳ありませんが、お付き合いしますよ」
「それは関所の歌なのだが………。それに、姥桜単体は綺麗な花なんだぞ?」
「さぃですか。――ともかく、帰りましょう、槐セ・ン・パ・イ!」



79:クリスマスな保守を致すわよぅ

「ぁ………あぁーーーーーー!?」
「痛………っ、なんだよ、いきなり………?」
「お、お姉ちゃん、皆にクリスマスパーティのお誘いメールを送ったんだけど………」
「知ってる――当日になっていきなりな。集まるもんかねぇ………」
「だけど、文章の途中で送っちゃったみたいで………『皆で、うち』で送信しちゃってたのよぅっ」
「………まぁ、その。それじゃ来なくてもしょうがな――?」
「あぅぅ………折角、皆で楽しく騒ごうと思ってたのにぃ………」
「――いや。はは、僕が思ってたよりも、暇人は多いみたいだ」
「………………ふぇ?」

「やっと………やぁっと、補習から解放されたわぁ!」
「其れはこっちの台詞。もう少し早く終わらせて欲しかったのだわ」
「ふふ、でも真紅ちゃん、一度も急かさなかったわよね?
――と、こんばんは。めぐ、真紅、銀ちゃん、到着したわよ」

「ごめん………金糸雀。ばらしーが、録画に手間取ってた所為で………」
「後で一緒に見せてもらうのかしら、ね?
――ちょっと遅れちゃったけど、金糸雀、薔薇水晶、着いたのかしら!」

「流石にワシらはお邪魔だと思ったのだが………」
「あら、貴方、そう言う割には『森伊蔵』なんて出してきちゃったではないですか」
「ま、翠星石はどっちでもよかったのですが、二人が迷ったらいけないので付添いですぅ。
ふ、二人ともその顔はなんですか!?――えと、翠星石、おじじ、おばば、参上ですぅ!」

「なかなかに盛況している様だな。来た甲斐があったと言うものだ」
「ええ、先生も家で煮詰まりながらプロット作ってるよりも、今日位は騒いだ方がいいですよ。
まぁ、ボクも人の事は言えないんですけど………。蒼星石、結菱先生、参加させてもらうよ」

「――二人とも、早く来るのよ!パーティが始まっちゃうの!」
「あらあら、雛姉様、そんなに駆けると転んでしまいますわよ」
「ふふ、雪華綺晶も、お料理の匂いがしてきた辺りから早足になってるよ?
お招き頂いてありがとうございます。雛苺、雪華綺晶、巴、参りました」

「――な?」
「――うんっ、お姉ちゃん、張り切って御馳走作っちゃうわ!」
「いや、もう皆が持ってきてくれたので十分………まぁ、こんだけいればなんとかなるか」
「――騒がしくなりそうね」
「………真紅。嫌いか?」
「だったら、来やしないのだわ」
「それもそうだな。――ところで、よくあの文章、と言うか単語で通じたな」
「まぁ、ね。――他の人ならともかく、のりだもの」
「それは、褒めてるのか貶してるのか」
「どちらでもないわ。言葉通りの意味。のりだから、『皆でうちで楽しみましょう』と理解できたのよ」
「………そっか」
「ええ。――あら?みっちゃん先生と槐先生は――」

「――はぁい、サンタコスで今来たわよ!ついでに皆の分もあるからねっ!」
「君の場合は単に、赤い服を着ているだけだろう。
と言うか、私がトナカイか。――槐、みつ君、遅ればせながら到着だ」

「――メール出した、ほぼ全員が来たんじゃないか………?」
「みたいね。――いい事じゃない」
「まぁ、な。――それじゃ、主催者の意向に沿おうか」
「ええ、そうね。――のり、お料理してないで、最初の一言を言って頂戴」
「え、え、お姉ちゃ、じゃなくて、私が?――えと、それじゃ――

『メリークリスマスっ!』

 



80:クリスマスな保守を致すぞ

「子どもたちは厳禁ですが、ほらほら、先生方は飲みましょうっ!」
「もう、みっちゃんたらっ!絶対、自分が飲みたいだけなのかしら」
「そう怒ってやるな、金糸雀君。なに、私は飲まないから、君も含めて帰りは送るさ」
「………お父様、そんなに強くないし」
「はっはっは、槐君、そんな事は許さんゾ!」
「結菱先生、原稿から解放されて生き生きし過ぎですよ………はぁ」
「ま、偶にはいいじゃねーですか、蒼星石。――ん、おじじとおばばは飲まないですか?」
「ええ、私は飲まないから、『おじじ』さんに注いでやってくださいな。ふふ」
「――む、いいのか?なら、少し頂こうかの」

「つーまーりー!いっちばんぐぃっぐぃ飲めた方の愛が一番大きいんですよ!」
「くくく、みつ君、何度も言わせるな。私のばらしーへの愛に、君のそれでは勝てない」
「ふむ、何か一つに対する執着心は薄いのだがな。面白い、飲み比べに参加しようではないか」

「話が変な方向に………頭が痛いのかしら」
「………同上」
「………以下略」
「ま、まぁまぁ。でもまぁ、暴飲暴食は良かぁないですね。
おじじ、止めてやってもらえませんか?」
「興を削ぐのも申し訳ないが………生徒たちに示しが付かんのはいかんな、よし――」

「あら、参加しないのですか、『元治』さん――」

「………………ぇぅ」
「………………ぉぁ」
「………………ぅぇ」
「――なんじゃ、もう終わりか?呆気ないな」
「因みに、私は元治さんよりも飲めますからね。――うふふ」

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