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質屋のお客達(返済編)その5

さてっと。そろそろ物の整理しとけって真紅から電話があったけど。何から片付けるかなぁ。
ってなんかしようとすると誰か来るんだよな。今日は誰だ?

「こんにちは桜田くん。」
「ああ。柏葉か…。ということは雛苺の指輪を取りに来たのか?」
「うん。そうよ。今は雛苺に貰った竹刀で頑張ってるの。」
「そうか。勝ってるのか?」
「えっ。う~ん大体は勝ってるか、な?」

何とも曖昧だが勝ってるならいいか。しかし雛苺はちゃんとやってるのか……。
柏葉が返しに来たら意味ない気もするしなぁ。

「はいこれでちょうどのはずよ。」
「……うん。これでいい。持って行ってもいいぞ。」
「そう。……ねぇ。桜田くんはここを止めて真紅さんと店を始めるのよね?」
「んっ?まあそうなるのかな。」
「…どうしてそうしようと思ったの?」

どうして…か。まあ真紅からの絶対服従的な命令だった訳だし。改めて考えてもやっぱり回避不能だよな~。

「理由はあんまりないな。しいていうなら後が怖いからかな。」
「そう……。」
「柏葉なんでいきなり何でこんな質問したんだ?」
「私ね。このまま剣道やり続けていけるのかな…って思って…それの参考程度に聞いただけ。」

剣道やり続けていけるのか?勝ってるならやり続けてもいいんじゃないのか? 

「え~となんでそう思ったんだ?」
「この頃練習も試合も嫌になってきたの…。まるで剣道そのものに楽しみが無くなったみたいに…。」
「はぁ。またどうしてそんなことになったんだ?」
「わからない。ただね。この頃の雛苺を見てると私を無理に励ましてるみたいに見えてくるの。」

雛苺が無理にか…。そういえば柏葉ってたまにかなりのネガティブ思考にかわるんだったっけ。
今回もそれのせいかな?まあ僕も人の事言えないけどね。

「柏葉は深く考えすぎなんだよ。あの雛苺が柏葉を無理に励ます。なんてことはしないよ。」
「えっ?どうして?」
「僕が見てきた雛苺はそんなこと一度もしてない。…まあただそれだけだ。」
「それだけ?」
「それだけ。」

まあ僕的にも無理矢理な気がしないでもないな。でも本当にそう思っただけだけど。

「ふふ。そうね。あの雛苺がそんなことするわけないわね。」
「そうそう。あと剣道だけ一心不乱にやってても嫌になってくるよ。たまには息抜きしてみたらどうだ?」
「息抜き?そういえば最近遊んでなかった…。そうしてみるわ。」

まっ僕の言える事なんてこれくらいなんだけどね。あとは柏葉次第だな。

「それじゃあ今日は帰るわ。桜田くんいろいろとありがとう。」
「いやいや。柏葉こそ頑張れよ。」

う~ん。僕も頑張ってみるか。真紅の店ってストレス溜まりそうだし………。

続く

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