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質屋のお客達(返済編)その2

まずはあれだ。僕の知り合いの中で質屋ができそうな人。それも薔薇水晶と気の合う人………あれ?該当者はいない?まあそれは仕方がないことだけど。元々知り合いが少ないし。
薔薇水晶と気が合うとなるといろんな意味でかなりのレベルだし。んっ~でも誰か忘れているような気がする…。

「こんにちわ。私の眼帯はまだありますか?」
「うわ!?……き、雪華綺晶か。頼むからいきなり現われるな……かなりびっくりする。」
「あら?忍び足でここまで来た覚えはありませんよ。」

でもダメなんだよな。ゲームだったら絶対ステルス能力ついてるよ。影が薄いとかのレベルじゃない。幽霊みたいな現われ方だ。

「金糸雀はもうお金を返したようですね。少し前に一生のお願いだからお金を貸してほしいと言ってたような気もするんですが…。」
「ああみっちゃんさんが返しに来たんだ。でも妹に頼むのは……まああいつと雪華綺晶は例外かな。」

金糸雀の奥の手って雪華綺晶だったのか…。まあ狙いは間違ってないけど……。でも本当に雪華綺晶と金糸雀の関係って逆だよな。まあ雛苺にも言えたことだけど。

「で何軒潰してきたんだ?」
「え~っと……途中から数えるのを止めましたわ。たぶん3桁くらいですわ。」

つまりかなりの人間を路頭に迷わせたのか。恐ろしい…。まてよ…。それなら金は9桁に届いてるんじゃあ……。考えないようにしよう。

「それじゃあ眼帯は返して頂きますわ。えっと代金は……。」

ここまで金を貸しても大丈夫そうなお客は稀だろうな。まあ潰された店に取ってはいい迷惑だろうけど…。

「そういえばジュン。真紅と店を一緒にやるというのは本当ですの?」

眼帯を素早く…肉眼で捕らえきれないくらい素早く付け直した雪華綺晶。話の内容よりそっちに気を取られるよ…。

「…ああたぶん…というか強制かな…。ほら真紅だし。」 

「ふふ。内心嬉しかったりするんじゃないんですか?真紅も家では嬉しそうでしたよ?」
「えっ!?いや別に嬉しいとかそんなことは……いやまあなんというか…。」

雪華綺晶の精神年齢は確実に水銀燈レベルだ……。それに加えて読心術まであるのはまさに驚異。

「まったく。どちらも素直ではありませんわね。いえだからこそなんでしょうけど。」
「どういうことだよ。」
「つまりあなた方がどちらも素直であったなら恋心など芽生えもしないということですわ。」

素直な真紅?いや想像もつかないな。映画のジャ○アンが通常であるより不自然だ。

「まあだからといって他の姉妹が貴方を好きでないというわけでもありませんが……」
「他の姉妹って……?」
「本当に貴方という人は鈍感ですね。簡単に言いますと少しの好意もないのにツンデレのデレを出すわけが無いということです。」

ツンデレのデレ?ますます意味がわからんが…。

「あら?話が逸れてしまいましたね。話を戻します。もし店が開いたら行かせてもらいますわ。」
「紅茶を飲みにか?」
「ええ。真紅が選びジュンがいれる。おいしくないわけありませんわ。」

まあ紅茶を飲み干されることはないと思うけど……。いや雪華綺晶ならやりかねん…。

「それでは失礼させて頂きます。あっ最後に一つだけ。……私も狙ってないというわけではありませんので。」

そう言い軽く一礼してから雪華綺晶は帰っていった。狙う?何をだ?
あれ?後なんか忘れてないか?

続く

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