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ジュンがのりの結婚披露宴でスピーチを読むそうです

『えー、この度は、ご結婚おめでとうございます。まず、白崎さんには、こんなおっちょこちょいな姉を新婦として迎えていただき、ありがとうございます。
これからもこんな姉をよろしくお願いします。
この場をお借りしまして、姉、桜田のりにお礼の言葉を贈らせて頂きます。
姉さん、結婚おめでとう。ウェディングドレス、とても似合ってます。
そういえば、小さい頃姉さんが一人で眠れないって僕の部屋に入ってきたとき、僕が姉さんに本を読んで聞かせてたね。
実はあの時、僕も寂しくて、でも恥ずかしくて、寂しいなんて言えなくていつ姉さんが部屋に入ってくるか、ってずっと待ってたんだ。
小学生の時、姉さんの家庭科の宿題を手伝ってあげてた時に「いつもありがとう」って言ってくれたこと、今でもはっきりと覚えています。
でも本当に僕が感謝しているのは、僕が中学生の頃、引きこもりになった時でも、変わらずにやさしく接してくれた事、
僕を学校に行かせようと、毎日夜遅くまでドア越しに話しかけてくれた事、残しても、手をつけなくても愛情のこもった料理を出してくれたこと、本当に感謝しています。
今思えばあの時は子供過ぎました。話しかけてくれたときは暴言を吐いたり、ドアに向かって物を投げたり、料理をひっくり返したり…。
お前なんか家族でもなんでもない、なんてことも言った事もあったね。今思えばとてもひどいことを言ったと後悔しています。本当にごめんなさい。
それでも僕を励ましてくれて、僕が引きこもりから立ち直ったときは、涙を流して喜んでいたね。あの涙は、どんな涙よりも価値があると思います。
僕が専門学校に行くお金も姉さんが出してくれて、いつも僕の味方で、姉さんは僕にとってヒーローです。こんな姉がいて、僕は誇りに思います。
今、僕はデザイナーの卵として働いています。今度は僕が姉さんに恩返しする番です。
今まで本当にありがとう。そして末永く、幸せな家庭を築いていってください。』

 

 


 

 

最近寒いのでほのぼのした保守を

の「ジュン君~、ご飯できたわよぅ」
ジ「ん~、今行く」

の「今日はね、寒くなってきたからクラムチャウダーーにしてみたのぅ」
ジ「お、姉ちゃんのクラムチャウダー美味しいからなぁ…ん」
ジ(姉ちゃん…白髪…)
の「いただきま~す…ジュン君?どうしたのぅ?」
ジ「…ん、あ、あぁ、いただきます!ん、やっぱ美味しいなあ…」
ジ(そういえば食事も洗濯も、掃除も殆んど姉ちゃんがやってくれてるよな…僕は何も…苦労かけてばかり…)
の「ジュン君、何かあったのぅ?心配事があったらお姉ちゃん、相談にのってあげてもいいけど」
ジ「…ん、いや、なんでもないんだ。ただ姉ちゃん、いつも苦労ばっかりして…僕は何も出来ないんだなぁってさ…」
の「あらぁ、ジュン君そんなことで悩んでたのぅ?」
ジ「そんな事って…」
の「お姉ちゃんは平気よぅ。だってジュン君、前はこんなに明るく喋ってくれなかったし…
それにお姉ちゃんはジュン君のためなら何も苦にならないの。だってジュン君は、お姉ちゃんの大切な大切な弟なんですもの」
ジ「姉ちゃん…」
の「だから、ジュン君は何も考えなくて良いのよぅ?お姉ちゃんに任せなさいっ!なんてね、うふふ…」
ジ「ん…そうだよな!僕の考えすぎか!ご馳走様!さ~てパソコンでもするかな(泣き顔なんて見せられないや…今度何か作ってあげようかな、マッサージがいいかな…)」
の「あ、ジュン君おかわり…うふふ、泣いてる顔見られたくないからって逃げること無いのに…」

お姉ちゃんは何でもお見通しのようです

 

 


 


NGワード sinineta guroino 

その日僕は、世の中には見ない方がいい事もあると知った…
始めは夢か何かだと思った。だって、その光景が理解出来なかったから。でもそれは、どうあがいても曲げられない真実だった。
ブチュッ!ブチブチ…ずる…ずる…
あの姉が、あの優しかった姉が、まだ生きている“彼等”に刃を突き立て、中の臓物を引きずり出していた…。
あの時に止めるべきだったのかもしれない。だけど僕は動かなかった。いや、うごけなかった。
「ふふっ…クスクス…」
聡明な読者の方々にお聞きしたい。こんな所業を微笑みながら行う姉の前に、どうして出ていけるだろうか?少なくとも…この時の僕の感性は正常であるはずなのだ。そうであると、信じたかった。

そして、姉は彼等を全てにその行為を果たしてしまった…。もはや動く者はいない。なのに…なのになぜ…なぜあの姉は包丁を構えるんだ!?これ以上…何がしたいと言うんだ!?
その時僕は、自分の想像力の貧しさを悟った。なんと姉は…引きずり出した臓物を包丁で引き裂き、また体の中へと戻していったのだ…。
ダンッ!グチュ…ダンッ!ビチュ…
「ふふっ…いい匂い…」
これは…これは何だ!一体何が起きてるんだ!この現実を僕にどう受け止めろと言うんだ!?頭が痛い。割れそうだ。このままでは…僕がどうにかなってしまう!!

しかし運命は、この程度の事で僕が狂うのを許さなかった…
カチカチカチ…ボッ!
あれは…火!?おお、神よ…あの姉は既に生き絶え引きちぎられた者達を…あの炎の中に放り込むと言うのであろうか!?
おかしい。こんなのはもう…僕は夢の中に居るんだ…そうさ…これは夢…これは…
ガタン!
「!!!」
僕は自分を呪った。現実逃避に耽るあまり、物音を立ててしまった。そして、新ためて今が真実だと突き付けられてしまったのだ。
「あらぁ?そこに居るのは…ジュン君なのぅ…?調度よかったぁ…」
目が合う。血の気引く。足が震える。逃げなければ。なのに…なのに足が動かない!そしてついに…彼等の体液塗れになった包丁を片手に…姉は…僕に…
あぁああぁああぁあああぁあぁあ!!!



の「見てジュン君!白崎さんから新鮮なサザエをもらったのよぅ!今つぼ焼きにするからちょっと待っててね?だからお皿をテーブルに運んでくれる?」
ジ「あ~あ、なんで僕が手伝わされるんだか…。部屋でパソコンしてりゃよかったなー」

 

 


 

 

迷探偵のりが逝く!

雛「あれじゃなきゃいやなの!ふわふわで白くて甘いの。にゅーって黒くて赤くて…」
の「んー??何かしら…」
雛「白いの黒いのにゅーーなの」
の「白…黒…のびる…ハッ!」
キュピーン!
の「これね!!『ゴム付き制帽』!」サッ
雛「ぶわー!!」
ジ「食い物だって言ってるだろ…」
の「じゃっじゃぁ雛ちゃん、絵に描いてみよっか?」
雛「うい…」つ『二巻81P1コマ目』
ジ「・・・」
の「な…何かしら。前衛的な…中央に何か…はっ!」
キュピピーン!!
の「これね!『目玉のおやじ』!」サッ
目「む?ここは何処じゃ?おい、鬼太郎!鬼太郎はいるか!?」
雛「キャアアアアー!!」
ジ「どっから連れて来たんだー!!!早く返して来なさい!!!」

 

 


 

 

 寝息。規則的な、寝息。
一つ天井の下。同じベッドの上。
顔を少し傾ければ君が、無防備に寝顔を見せている。
何処かあどけなさの残るその顔立ち。
ずっと。それこそ、彼が生まれた時から見続けている寝顔だ。
しかし、飽きることなど有りはしない。
私が彼に。ジュンくんに抱いている感情は、
 普通の姉弟では存在しない、存在を赦されないものなのだから。


「ジュンくん…お姉ちゃん、悪いお姉ちゃんだね」


私はそう呟きながらも悪びれず、
 夢の世界をうつろう王子様の頬に口付ける。
ジュンくんとの距離が零となった瞬間、
 薪をくべたかのように、胸の奥に灯っている焔が大きく揺れた。
昏(くら)く、暗く、黒い焔。
この無防備な少年を、自らの欲望のままに壊してしまいたい。
そんな、感情だった。
そして、幾度目かの口付けを終え、私は目蓋を閉じる。
──起きたとき、私が隣に居て、この子は驚くだろうか?
──それとも、
   このどうしようもなくいやらしい姉を受け入れてくれるだろうか?
どちらでもいい。私は、今、ここに居られるのだから。


「愛してるよ…ジュンくん」

 

 




一昨日、
の「ジュン君~ご飯よ~」
ジ「おー…」

昨日、
の「ジュン君、ご飯出来たからいらっしゃ~い」
ジ「んー…」

の(ふ~。どうも最近リアクションが薄いのよね~。もっとしっかり聞いてくれるようにするには…はっ!)キュピーン

の「ジュン君」
ジ「あー…」
の「できちゃった。テヘ♪」
ジ「あー…ああ!?」


姉だっていいジャマイカ。




『女びんわんべんごし風ワンピース』

同僚の人たちに打ち上げ兼お祝いをしてもらって、酔いつぶれた勢いでジュンに抱きついて。
ついつい寝坊しちゃった休日の朝。
リビングに出てみたら、ずらっと豪華な朝食が用意されてた。
「ジュン、どうしたのこれ?」
そして、テーブルの前で繊細な手つきでサラダを盛り付けていたジュンが、こっちに気づいた。
「おはよう姉さん。ちょっと驚かせようと思って」
テーブルの花瓶にはサンフラワーがたくさん飾られていて、一日でリビングはとても華やかになっていた。
 
「今日は真紅ちゃんとおでかけじゃなかったの?」
「それは勿論あるんだけどさ、昨日は潰れてたし、はっきり言っておきたかったんだ」
ジュンは少し照れたような表情で、私を見た。
「初勝利おめでとう、姉さん」
大好きな弟が、笑顔で言ってくれる。
「ジュン…」
勝利の瞬間より、同僚の人たちにお祝いしてもらったときよりも、その一言がとっても、嬉しくて。思わず涙ぐんでしまった。
 
「本当に見違えたわね、のり」
キッチンから真紅ちゃんが出てきた。
ちょっと深呼吸気味に息を吸う。
「準備はもうできてるんだ。姉さんは座ってて。紅茶を淹れるよ」
ジュンは慣れた手つきで紅茶を淹れ始めていた。カップはみっつ。
真紅ちゃんは料理中に外していた指輪をそうっと、左手の薬指に嵌めなおした。
 
料理は見た目で、ジュンが作ったのか、真紅ちゃんが作ったのかすぐにわかっちゃう。
ジュンはデザイナーの卵だけあって、手先がとっても器用で、料理も上手。
真紅ちゃんも努力はしているんだけど…。
最近は真紅ちゃんに遠慮して、ジュンはあんまりきれいに料理を作らないんだけれど、今日は全力を出してくれたみたい。
サワークリームを乗せた狐色のパンケーキを一口。さわやかな酸味が美味しい。
「ほんと、おめでとう」
ジュンがもう一度言ってくれた。
「ん~、でもまだこれからよぅ」
今度は私も、にっこりと笑顔で答える。
「女びんわんべんごし風ワンピースが似合うようになるまで、お姉ちゃんまだまだがんばるわよぅ」
「なにそれ?」
ジュンがちょっと面白そうに笑った。
 
楽しいときはあっという間に過ぎる。
「二人のお出かけの時間を奪いすぎちゃいけないわ」
遠慮しようとする二人を私は送りだす。玄関を出て、外出する二人を門の前まで見送る。
 
頭がぼんやりと考える。胸は痛い。
ジュンはやっぱり覚えていなかった。
うん、だって、些細な事だものね。けれど、あれがジュンが最後に私のためだけにデザインしてくれた服なんだもの。
真紅ちゃんの上着はジュンが最新でデザインしたものね。
けれど私は真紅ちゃんに嫉妬することもできない。
まだジュンをジュン君と呼んでいたころ、ひきこもるジュン君に私は何もできなかった。
その凍りついた扉を開いたのは、真紅ちゃん。
あの子は私なんかよりもはるかにジュンにふさわしい。
 
気づいてないわよね、ジュン。
この誰にも言っちゃいけない気持ちが、せめてささやかな証を求めたのが、私が弁護士になったきっかけ。
「女びんわんべんごし風ワンピースが似合うようになるまで、お姉ちゃんまだまだがんばるわよぅ」って言うのは、私のまごうことなき本音なの。
もう私にはそれしか残されていないから。
今のジュンに私は何かを求めたりはしない。それだけで、破裂してしまいそうになるもの。
何もかも捨てて、ジュンを傷つけてでも一線を越えてしまいたくなるもの。
二人の背中を私は見送る。手をつないでいて、とっても近いその背中は、私の視力ではすぐにぼやけて一つに見えた。
 
真紅とジュンが道を歩いている。ふと、真紅が視線を感じて振り返る。
いつもの温かい笑顔で、のりがまだ見送ってくれていた。
真紅はジュンに言った。
「ねぇ、のりは最近きれいになったと思わない?いつもの温かさの中に艶やかさが出てきたみたいで…」
ジュンは戸惑いながら答える。
「そうかな?」
「やりがいのある仕事に取り組んでいると、人はあんなに美しくなるのね。今ののりさんはとても素敵だわ。私もあんな風になりたいくらいよ」

真紅は心からそう言った。

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