「私はめぐ。」
「そんなことわかってるわよぉ!」
「わたしはめぐ。」
「どうかしたのぉ?」
「私はめぐ」
「めぐ?」
「私はめぐ」
「めぐ!?めぐ!!た、大変よぉ!!!!か、看護婦さぁん!」
「はぁはぁ、水銀燈さん、柿崎さんの様子がおかしいって本当ですか!?」
「ほ、本当です!は、早く!」
バンッ
「…水銀燈さん?柿崎さん、元気じゃないですか。」
「あ、あれ?確かにさっきは…。めぐ、どういうこと?」
「あーあ、水銀燈やっちゃったんだ…。看護婦さん騙すなんてよくないよ?」
「え?めぐ、ちょっと何言ってるのよ?」
「水銀燈さん?ちょっとこっちに来てね?大丈夫、ちょっとしたお注射するだけだから。
気持ちいいわよぉ…。もっとも、効き目がきれたときの苦しみは…。さぁ、どんな顔で苦しみ悶えてくれるのかしらね…?」
「い、いやぁぁぁぁ!!め、めぐぅ…!!!覚えてなさぁい…」ズルズル…
yuriyuri…って程ではないけれど、一応注意してください。
うーん、学校始まっちゃったから水銀燈が来る日が少なくなっちゃったなー。
あ~ぶっちゃけ襲いたい!水銀燈とワッフルふもっふしたいのよ!
でもそんな事したら怒られるだろーし…だけど、じゃあこの動き出した熱いパトスはどうすればいいの!?
むむ~…仕方ないわね、叶わぬ願いならせめて絵にして紛らわしましょうか。ちょうどジュン君にスケッチブックもらってたし。え~と、場面は…
『さぁメグぅ?恥ずかしがらずに足を開きなさぁい』
『あ…だ、だめよ水銀燈…!』
『うふふ…おばかさぁん…』
『あ…!』
ぶーー!!くはぁ!は、鼻血が!!くっ、我れながら強烈ね…。じゃ、じゃあ次は…
『ああ!そこはダメよメグ!』
『へ~、水銀燈はここがいいんだ…』
『ひゃあ!もう許してぇ~!!』
うはーー!!ごふっ!と、吐血が!!凄い!私の中からイメージと血が溢れてくるわ!
きっとこんなのも…カキカキ…ぶはぁ!こ、今度は…カキカキ…あぶー!!まだまだ…カキカキ…どぶふぁー!!
ハアハアハア…もう誰にも私のペンと鼻血と吐血は止められないわ!!ダラダラ
水「ふぅ、最近忙しいからあんまり顔出せてないけど、メグは元気かしらねぇ…」
病室『きゃー!…うひょー!…キタコレー!』
水「!?ちょ、どうしたのメ…」
あはぁ?水銀燈いらっしゃぁあぁい…ボタボタボタ
水「・・・・ーーーー!!!」ドサッ
ジ「…で、泡吹いて倒れてここに入院した、て事か?」
うん。なんか良くわかんないケド、これでフルタイムで水銀燈眺めてられるもの。あー、幸せ♪
水「ねぇメグ?一年中同じ服じゃ飽きるでしょう?オシャレだって出来ないしぃ」
め「まぁ服は仕方ないけど、これでも色々こだわってるのよ?」
水「へぇ、例えば?」
め「えっと、この点滴の針のピックは○○製薬が1番可愛いの。ラベルだとこの□△製薬がキレイだし、湿布の香りは×◇製薬がお気に入り。それから…」
水「…あらぁ、凄いわねぇ…(元気になったら、一緒にお買い物行きましょうね…メグ…!)」
め「でね、胃薬はコレがイケるの。水銀燈もお一ついかが?」
水「いらないわぁ…」
め「よし、水銀燈に感謝の気持ちを込めてお料理を作るわ!料理本も買ったし、材料もテキトーに集めたし…いざコロッケを!」
ペラ
め「えっと、まずはジャガ芋を煮るのね。じゃあ味付けもかねて、生理食塩水で煮てっと」
ぐらぐら
め「野菜代わりに、そこら辺に生えてた植物を切って…せっかくだからお肉でも入れようかな。う~ん、お肉…お肉…」
烏「カー」
め「・・・」
ブンッ!!(花瓶を投げる音)
カー…アッー!
め「…よし、タネは完成っと。あ、パン粉忘れてた。ビ●フェルミン砕けば似たようなもんよね。ついでにバファ●ンで優しさも入れてっと♪」
ジュババババ~
め「完成~!水銀燈喜んでくれるかな?ふふ、楽しみ~!」
ジ「なぁ、水銀燈今日も休みなのか?」
翆「さっき、食中毒で入院してるとか聞いたですよ。何食ったんですかねぇ?」
『ドクター・メグー診療所』
め「医療と言えばこの私!ローゼンメイデンのメディカル・エンジェルこと、この柿崎めぐが診察するわよ!」
雛「いーやーなーのー!」
翆「とっとと来いです!メグー先生、こいつに食生活のなんたるかを教えてやって欲しいですぅ。何度言っても同じモンしか食わねーですよ?」
め「あらあら、それはイケナイわ。一日の目安は30品目!それで、昨日は何を食べたの?」
雛「うい…、朝は『不死家のうにゅー』と『スーパーのうにゅー』で、
昼は『コンビニのうにゅー』と『限定桜餅うにゅー』と『あんこ増量うにゅー』。
おやつに『栗入りうにゅー』と『雪見うにゅー』を食べて、
夜に『栃木産高級苺使用うにゅー』『BIGうにゅー』『苺二つの衝撃!うにゅー』食べたの…」
め「ふむふむ、苺大福一つにつき生地、餡、イチゴで三品目。それが10種類で…うん!30品目達成ね!大丈夫、理想的な食事よ」
雛「ありがとなのー!」
翆「オイコラちょっと待つです」
めぐ「あら?何聞いてるの?」
水銀燈「Rie fuって人の曲よぉ。」
め「どれどれ…~♪~♪~…これって確かブリ○チの初代ED?」
水「よく解ったわねぇ。」
め「死に神来ないかな~って待ってた頃だったからね。」
水「…」
め「ね…私達この歌詞みたいな関係になれたかな?」
水「はぁ?急に何言い出すのよぉ?」
め「水銀燈に初めて会った私ってこんな気持ちだったし。水銀燈もそんな雰囲気だったから。」
水「…よくそんなクサいセリフ言えるわねぇ…」
め「ねえどうなの?教えてよぉ~。」
水「どさくさに紛れて抱きつかないの!」
め「いつか教えてよね、私を生かした死に神…いえ、天使さん♪」チュッ
水「何するのよお馬鹿さぁん!(///)」
この曲で長編書けそうな気がしてきた保守
2008年…冬。
ジ「学校に行ったら負けかなと思ってる」
引きこもりの少年『ジュン』と
め「あ~あ…はやく鳥になりたいなぁ…」
死にたがりの入院患者『めぐ』
出会うはずのない二人が出会った時…物語は動き出す…
「だからイヤだって言ったんだ!」
「私…死にたくない…!」
「一万年と二千年前から愛してる!たから僕と…」
主演・『桜田ジュン』『柿崎めぐ』
監督・『水銀燈』
が送る、この冬最後のラブストーリー
【最終患者彼女と自宅男】
あなたには…守りたいものがありますか…?
同時上映『くんくんと愉快な男達~肉踊る歌舞伎町編~』も、好ご期待!
とりあえず、そーゆー予定はありません。
ああ、私の愛しい人、水銀燈。
貴方はなんて可憐なの?
貴方はいつも私の心を掻き乱す。
その姿、その声、そのオーラ。
全てが私を虜にするのよ-
ああ、私の愛しい人。
月の綺麗な夜空の下、くすんだ街灯に映る姿さえなんて美しいのでしょう。
でも私は大和撫子。
貴方をこの腕で抱きしめたい欲望を押さえ、数歩後から見守ります…
ん、誰?私の至福の時間を邪魔するのは。
は?職務質問?なにそれ美味しいの?
…そうか、貴様は私から彼女を奪おうとしているのね…そうはいかないわ!
ドムッ!グフッ!ザクッ!アッー!
…ふん、ちょろいものね。『オタクのための格闘術』を極めた私に敵はいないわ。
私のソレは武術の域を越え、既に芸術へと昇華され…おっといけない。目的を忘れていたわ。
さあ、私の愛しい人。何時も私は貴方を見つめています-
ああ、私の愛しい人。
なんということでしょう。貴方と目が合ってしまいました。
この私には身に余る光栄だと言うのに…ああ、高鳴る胸の鼓動を押さえられません。
…あら?私の愛しい人。貴方はどうして叫びながら走り出すの?
ああ、私とした事が。ソレが私との夜のランデブーの誘いだと気づくのに時間がかかるなんて。
ええ、私の愛しい人。二人きりで今宵の風を楽しみましょう…
ファンファンファン!
…ちっ。また来たのね。私が彼女との至福の時を過ごしていると現れる車。私達のハニームーンを邪魔する奴ら。どうせ来るならそのダサイデザインと煩いランプを改善してからにしてちょうだい。
ああ、私の愛しい人。
今この邪魔者を廃除するのでしばしのお待ちを…
ドッカーン!!!パラパラパラ…
ふぅ、やっぱりロッケット弾はアメリカ製ね。クレイモア地雷も悪くない性能だわ。
あら?どこへ行ってしまったの私の愛しい人。
…ああなるほど、私に見つけ出して欲しいのね?なんておちゃめな貴方。わかりました。地獄の果てまで探しにゆきましょう…
「はーっ!はーっ!ゴホッゴホッ!」
「大丈夫か水銀燈!?」
「あいつは!?あのストーカーはどうなったの!?」
「安心なさい水銀燈。今正規軍が向かっているところなのだわ。だから安心して休みなさい」
「しかし…地元警察じゃ歯がたたないなんて…なんでそんな危ないヤツに追われてるんだ?」
「はぁ、はぁ…知らないわよぉ…冗談じゃないわぁ…」
ふーん。今日はやけに騒がしいのね。そんなにスポットライトを当てなくてもいいのに。あら、今度の車は迷彩柄なのね。嫌いじゃないわよ。
…にしても、数が多いわね。手元C4爆薬で足りるかどうか…
ああ、私の愛しい人。どうか嘆かないで。この位の試練なら、貴方への愛を力に変えて乗り越えてみせるから。
私は柿崎めぐ。水銀燈を見つめ続けることを誓った女の子。
ああ、私の愛しい人。
今、会いにゆきます…