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懐かしき思い出

雪華綺晶のことから数日。うるさい姉が帰ってきた…。これはその時の話。そして最後のお話。

「賑やかな僕の家」

「ジュン。今日は何があるのぉ?」
「水銀燈。少し離れて喋ってくれよ。というかお前そんな喋り方だったか?」
「前にも言ったけどこれはぁ…」
「あ~わかったわかった。僕のせいだったな。」

たしかに何も言わずに家に帰ったのは悪いと思っているけど……だからってそんなに口調かわるものか?

「水銀燈ベタベタしすぎよ。少し離れなさい。」
「あらぁ。ツルペタ真紅じゃなぁい。」
「なっ!?あなたの成長が早すぎるだけでしょ!?」
「あなたはいつまで経ってもツルペタよぉ。来世にでも期待しなさぁい。」

あっ。始まったよ。どうしよう。会った時からこれなんだよな…こいつらは。

「うるさいのだわ。あなたなんて小学生だというのにもうおばさんみたいじゃないの。」
「なんですってぇ!」
さて巻き込まれないうちに離れようかな。危なすぎる。

「カナのバイオリンはどうかしら?」
「とっても上手なの~。」
「とても上手よ。」

こっちは金糸雀のバイオリンショーか。観客は柏葉と雛苺…。確かにうまくはなってるな。 

「うにゅ~をプレゼントするの~。」
「ありがとうかしら。」

まあこいつらは仲が良いよな。水銀燈達も見習えばいいのに…。

「桜田君。今日は何かあるの?みんな呼んで…」
「久しぶりに姉ちゃんが帰ってくるんだ。まあ僕は呼びたくなかったんだけど…笹塚とベジータがな…。」
「そうなの。のりさんが…」
「トモエもこっちに来るの~。」

雛苺に呼ばれてまた金糸雀のバイオリンショーを見に行く柏葉。保護者がいて助かるよまったく。

「蒼嬢ぉぉぉ。」
「蒼星石に近寄るなです。この変態M字ロリコン野郎がですぅ。」
「翠星石何もそこまで言わなくても…。」
「ダメですぅ。このM字は蒼星石に近づかせてはいけないやつなのですよ。」

一理ある…がそこまで毛嫌いしなくてもいいのに…。
「そういえばジュン。」
「なんだベジータ?」
「お前人のことロリコンって言っといてこれはないだろ。」
「うるさい。そんなこと黒猫に言えよ。」

僕は断じてロリコンではない。絶対に。

「まあいいや。俺は蒼嬢一筋なんだぜ。」
「それはよかったな。変態M字ロリコン野郎。」
「ジュンお前…。」
「冗談だ。気にするなよ。」 

ベジータが少しびっくりした顔をしてるけど…気にしないでおこう。

「やっぱり猫寄せ爆弾ていうのは無理じゃないか薔薇水晶?」
「…大丈夫…ブラック○ャットでもある…。」
「あれはアニメじゃないか。」
「…やればできる…」

こっちはまたなんか変なもの作ってるらしいな。どうやったらそんなものが作れるのか知りたいよ。

「んっ?薔薇水晶、雪華綺晶はどこだ?」
「…お姉ちゃんなら台所…お腹が減ったって言ってた…。」

まじかよ。冷蔵庫の物全部無くなるじゃないか!?
早く止めに行かなくては…。

「あらこれもおいしいですわ。こっちの卵焼きもなかなか…」
「雪華綺晶。何勝手に人の家の冷蔵庫漁ってるんだよ。」
「あらジュン。ちょっとお腹がすいたもので…」

食べてる量がちょっとお腹がすいたって言うレベルじゃないよ。
しかしあの甘い卵焼きをなかなかって言うとは…金糸雀だけだと思ってたのに…。

「姉ちゃんが帰ってきたら何かするから。というかなにも言わなくてもあのお茶漬けのりなら何かするよ。」
「そうですか?でももう少し待つにはお腹の減り具合が…」
「…もう十分食べただろ。後少し待ってろ。」 

はぁ。なんで全員集合してるんだよ。まったく笹塚にベジータ…いらないことばかりに手が回る。

「ジュンおめぇの姉さんとはどんなやつですか?」
「う~ん。金糸雀の保護者のみっちゃんさんのようなテンションだな。しかも天然でうるさくてお節介で……うざいやつだな。」
「お、おめぇ自分の姉さんなのにボロクソに言うですね。」
「まああったらわかるよ。」

一緒に住んでる時は邪魔でしょうがなかったな。まあいなくなったらいなくなったで食べるものに困ったけど…。
っとそういえば帰ってくるっていった時間から三十分くらい過ぎてるな。

「ジュンまだですの?さっきからずっとお腹が鳴っていて…」
「さっきあんなに食べたんだから自重しろよ…。」

しかしワイワイガヤガヤと人の家でよくやるもんだこいつらも…。
そうこうしているうちに呼び鈴が鳴った。やっとですか…。

「ジュンく~ん今帰ったわよぉ。」
「うるさいぞ。んっ?な…」

最後にあったのは半年前ほどだったが…まあ変わらずの性格、変わらずの服装だ。
そこまではいいとしよう。

「あらぁ。あなたはあの時の…」
「ひっ。また会うことになるなんて…」
「…ついに来たか…我が好敵手よ…」 

こいつらが言うように僕の姉の足元にはこれまで面倒ばかり持ってきた黒猫の姿が…

「あらあら?ジュンくん小さなお友達が増えてるわね。この猫ちゃんもお友達?」
「いや増えたというか増やされたというか…まあとにかく家に入れよ。」

なぜか姉ちゃんと一緒に黒猫まで入ってきたが気にしない。

「あなたが私をここに連れてきてくれたのよねぇ。感謝しないといけないわぁ。」
「水銀燈…その猫をさっさと外にやって頂戴。おぞましい…」

水銀燈は笑顔で黒猫の頭を撫でる。真紅はまたも黒猫を怖がり出してしまった。

「なんでこいつと一緒に来たんだ?」
「私がねぇ。道に迷ってたらこの猫が案内してくれたのよ。」

……自分の家に帰ってくるのに迷うなよ…。まああれはあいつらとも面識があるからいいか。
ベジータ達を除けば蒼星石だけかな面識がないのは。

「こんなにちびっ子がいっぱい来てくれてるなんて思わなかったわぁ。みんなにはなまるハンバーグをご馳走しちゃう。」

はなまるハンバーグと言う言葉になぜか全員機敏に反応している。そんなにおいしいかあれ?ていうかお前ら知ってるのか? 

まあ植えた野獣が約一名いるからいんだけどな。

「ベジータ君と笹塚君それに巴ちゃんも久しぶりね。」
「のりさんまた一段と綺麗になりましたね。」
「なぜそこで口説くんだよベジータ…お久しぶりですのりさん。」
「のりさんお久しぶりです。」

たしかに口説くのはおかしいよな。さっき蒼星石一筋って言ったばかりなのに…。

「あらあらありがとうベジータ君。笹塚君はまたなにか作ってるの?巴ちゃんも綺麗になったわねぇ。」

そういうのいいから早く何か作ってくれよ。怖いんだよ雪華綺晶が…

「別に普通じゃねぇですか。」
「んっ?ああ…始めだけだよ。大体自分の家に帰ってくるのに迷ったやつだぞ?」
「まあそれもそうですね。でもいい姉さんじゃないですか。」

そうかなぁ。まっ居ないよりはましか。

「またカナの上に乗るつもりかしら?そうはさせないのかしら。」
「…水銀燈…お願いだから近付けないで…」
「あらぁ真紅は猫が怖いのぉ?お笑いねぇ。ほらほら」
「うにゅ~の恨みはあるけど…この猫さんを悪く言うのはダメなの~。」

あっちは小さな戦争が起こってるよ…。
真紅はすでに敗北しているけどな。しかし猫一匹であれほどまでに変わるとは…。 

「…蒼星石」
「んっ?なに薔薇水晶」
「…ジュンの体の一部を使えば…猫寄せ爆弾ができると思うんだけど…どう?」
「いやどうって言われても…無理じゃないかなそれは…」

うん無理だよね。お願いだからそんなこと考えるのはやめてほしいね。

「ああ…まだですか。もう意識が朦朧としてきて…」
「おい雪華綺晶。どこまでお前は…」
「あらジュンの腕…なかなかおいしそうですわね。」

……ヤバい目がマジだ…。ポケットに何か…。こ、これは…

「この苺大福やるからもう少し我慢しろ。」
「…仕方ありませんね。腹の足しにはなるでしょう。」

雛苺暴走時の迎撃用苺大福をここで使うとは思ってなかったよ。命拾いしたからいいけど…。

「やっぱりこんなに大人数のご飯を作るのは大変ね。でもお姉ちゃん頑張っちゃうんだから」

そうそう早めにな。苺大福の効果は長くは持たないぞ。

「真紅?しっかりしなさいよ真紅ぅ。」
「水銀燈やりすぎかしら。」
「泡吹いて倒れるてるのなんて始めてみたですぅ。」
「水銀燈君はいったい何をやったの…」

猫恐怖症なんて病気あったかな? 

「だってぇこの子が予想以上に真紅になついてて…」
「真紅は猫嫌いだよ。いや嫌いというか苦手だよ。」

なついてるんじゃなくて面白がってるんだよな…あの黒猫は。

「まあうるせぇやつが静かになったからいいじゃないですか。」

言えてる言えてる。しかし一番うるさいのはお前だ。

「真紅しっかりするの~。」
「こういう時は110?177?どっちかしらぁぁ~。」

どっちも違うぞ金糸雀。こんなことで救急車なんか呼ばなくていいよ。放っておけばそのうちおきる。

「…手術を始めます…笹塚…メス…」
「そんなものはない。」

ついでに手術なんかするなよ。何をどうなおす気だ?

「真紅くらいなら…」
「おい押さえろ雪華綺晶。顔がこの上なくヤバいぞ。」
「でも真紅はもう…」
「いや死んでないから。それと死んでても人間は食べるな。」

なんでこう飽きもせず問題ばかり起こすんだよ。それもこれもあの黒猫の…

「あぁ~もううるさいのだわ。人をネタにしてグダグダと…あなたたち覚悟はできてるの?」

あっ起きた。あのオーラ…鬼○者ならとっくに鬼化してるな。しかも全部聞いてたのかよ。 

そして始まった翠星石、雛苺、薔薇水晶を巻き込んだ真紅と水銀燈のバトルロアイヤル

「ジュン、誰が勝つと思う?俺は銀嬢に千円。」
「僕は薔薇水晶に千円。」
何考えてるんだこいつらは?子供の喧嘩をで賭けなんてして…。

「黒猫に千円。」
「はぁ?何言ってるんだジュン?」
「なんで猫に?」

何を言うか勝ちそうなやつに賭けるのが賭けだろ。あの黒猫ならこの中に入ってるだろう。
薔薇水晶が投げた煙り玉のせいであんまり見えないけど…。

「止めなくていいの?ジュン君?」
「家を壊さない程度なら別に問題ない。」

何故か冷静な蒼星石。そうこうしているうちにドタバタという音も無くなり、煙もはれてきた。

「うぅ~何で私がこんな目にぃ…」
「猫なんて猫なんて…」
「…また…負けた…」

何があったかは知らないが一ヶ所にまとめて倒れていた。ちなみに一番下が水銀燈、一番上が黒猫である。

「雛苺さっさと退くですぅ。」
「うゆ~目が回ってるの~。」
「おめぇが退かないと翠星石も退けねぇですぅ。」

勝ち誇った様子でこちらにやってくる黒猫。なかなか雛苺が退かないので水銀燈が死にそうだ。 

「…ああお腹減りましたわ…」

雪華綺晶はどんな状況でもこれである。柏葉が雛苺を退けてくれたため水銀燈は窒息死せずにすんだ。
「こいつ強いですねぇ。」
「…さすがは我が好敵手…」
「本当に猫なのぉ?」
「猫よどう見たって猫じゃない。もう最悪よ。」

たしかに猫離れはしてるんだよな。怖いくらいに
「みんな~できたわよぉ~。」
「んっ?やっとか…。」

あれ雪華綺晶は?…もう台所か…あいつも人間離れしてるよな…。
「子供っぽい…」
「そういうなよベジータ。一応姉ちゃんの手作りだぞ。」
「そうか…そう考えれば…」

変態が…。後できっちり賭け金貰うからな。それにしても美味そうに食いやがるなぁこいつらは。
「みんな食後に欲しいものはある?」

こんなことこいつらに聞いたら容赦なく要求してくるぞ。
「ヤクルトが欲しいわねぇ。」
「紅茶ね。」
「うにゅ~がほしいの~。」

まあまあここまでは普通としよう。問題は次である。
「甘い卵焼きかしら。」
「…シュウマイ…」
「ハンバーグ十個ほどほしいですわね。まだ足りませんけど…」 

もはや食後に食べるものじゃないよ。特に雪華綺晶。
「はいはい。ちょっと待っててねぇ。」

なのにこの馬鹿姉は…。本当に作る気かよ。まあいいけどさ。

「あれ?翠星石と蒼星石は何もいらないのか?」
「僕はもういいよ。ジュン君にも悪いしさ。」
「ここまで厄介になっておいてさらに頼むのは気が引けるですよ。」

いい心掛けだけど別に僕には関係ないんだよな。やるのは全部姉ちゃんだし。

「ベジータ達は?」
「デザートなんて食べる俺じゃない。」
「僕はもうお腹いっぱいだよ。」
「私ももういいわ。」

う~ん。まっ雪華綺晶のハンバーグ十個があるから懸命ではあるな。

「ジュンくん。」
「なんだよ。」
「家がだいぶ賑やかになったわね。」
「うるさいだけだよ。こいつのせいでな。」

姉ちゃんに貰ったであろうミルクを飲んでいる黒猫を指差した。

「それでこの子の名前はなんなの?」
「んっ?そういえばないな。…今度付けてやるか。」
「いい名前を付けてあげてね。」
「わかったよ。それよりさっさと作ったほうがいいんじゃないか?」 

「そ、そうだったわ。早くしないと…」
慌てて真紅達のリクエストの品を作るのり。まったく無駄話は後でしろよな。

「しかしお前の名前か…。水銀燈にでも聞いてみるかな。」
なんにしろ賑やかすぎるのは……まあ悪くないな。

…………………さて現在あれから六年経ったわけだが…

「今日またのりが帰ってくるの?」
「真紅年上を呼び捨てするのはダメかしら。」
「あらぁジュンは年上じゃないのかしらぁ?」
「こんなちびをさん付けで呼ぶなんてできねぇですよ。」

なんか話が変わってきてる気もするが…というか僕の扱いって一体…。
「まったく翠星石は…」
「…ジュンはなぜか呼び捨てでいい気がする…」
「それは同感ですわばらしぃちゃん。」
「トモエも呼び捨てなの~。」

まあいんだけど…。やっぱり僕の扱いって…。
「あらあなたも来てたのぉ?」
「ずいぶん久しぶりかしら。」
「こ、来なくていいのに…」

全員集合の時は決まってあらわれるようになった黒猫。おっと今は名前があったな。
真紅以外の意見を取り入れたが、結局水銀燈が決めた名前……たしかめぐだったかな…。
さてさて今日も僕の家は賑やかなようだ。いつまでこれが続くのやら…。まあ賑やかななのは悪くない。

終わり

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