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紅「もうっ!1ヶ月経ったのにちっとも変化なしなのだわ!」
蒼「どうしたんだい?えらくご機嫌斜めじゃないか。」
紅「これよこれ!」
蒼「これって…」

つ【ビリーズ○ートキ○ンプ】

紅「すごい効果があるっていうから試してみたのに……頭きたから通販会社に文句言ってやるのだわ!」
蒼(真紅、腹筋でも鍛えてたのかな?)

紅「水銀燈ったら、最新のバストアップ体操だなんて言っといて…
ちっとも効き目がないじゃないの!」
蒼「あの…それって多分騙されてるんじゃないかな?」 



不愉快なのだわ。
汗がだらだらと出て来て下着が素肌にへばりつくような気配も。
少し窓から入ってくる生暖かい風も。
さっきからぴったりと引っ付いたままの下僕さえも。
私はずっといらいらしてるのだわ。
だからこんなにも顔が熱くて
こんなにも息がきれて
こんなにも胸が早鐘をうつようで
ジュンを睨み続けている

ジュンはそれでも向き合った私を体ごと抱えたままでにこにことしている。

だけど私は不愉快なのだわ
だからそれを伝えるために
不愉快な下僕の顔をゆっくりと引き寄せて
耳元でこう囁いた


『ほ、ほしゅ』



「ふぅ」


少し小柄な少年が、溜め息を吐きながら椅子にどかっ、と座る。
すると、何処からか小さな少女が出てくる。
背丈は掌程で、背中には透き通った羽がついている。
簡単に言えば、「妖精」と呼ばれる少女だった。


「お疲れね、マスター」
「あぁ。今回の事件はちょっと厄介だからな。早く犯人を捕まえないと…」
「…正義を貫くのは良いけれど、倒れられるのは困るわね…」 

「……ありがとな」


少年が、柔らかな笑顔を向けると、妖精の少女は顔を赤らめ、無言で去っていった。
湯気がたつ、暖かな一杯の紅茶を残して。
少年はくすっ、と笑い、無言で紅茶のカップを傾ける。


「…いつも紅茶を頼んではケチつける癖に、まだまだだな……ま、良いか」


再びくすっ、と笑うと、一気に飲み干す。
そして、机の上に乗っている、大量の書類に向き合うのであった。



…真紅がジュンをマスターなんて呼ぶわけ無いか……orz



ちょっと時節ネタ。

ジ「今夜はペルセウス座流星群の観測にもってこいなのか。
  …よし!誰か誘って、たまには星でも眺めてみるか」


1.水銀燈を誘ってみた
ジ「よお、水銀燈。今夜は僕と星を見に行かないか?」
銀「あらぁ、ロマンチックねぇ。でもゴメ~ン、めぐと見に行く約束しちゃったぁ」
ジ「そっか。いいよいいよ、いきなりの誘いだったし」
銀「ホントに、ごめんなさぁい。この埋め合わせはいつか…ね?」
ジ「ん。楽しみにしてるよ」

ダメか。いきなりの誘いだから仕方ないよな。

2.蒼星石を誘ってみた
ジ「おう、蒼星石。今夜は僕と星を行かないか?」
蒼「ごめんねジュン君。翠星石と家のベランダから見る予定なんだ」
ジ「あ、そう」
蒼「よかったら、君も一緒にどう?翠星石も喜ぶと思うよ」
ジ「ん…いや、いいよ。夜中に押しかけて迷惑かけんのも嫌だし。じゃまたな」

あいつらは本当に仲のいい姉妹だよなあ。さて次々… 

3.雛苺を誘ってみた
ジ「やあ、雛苺。今夜は僕と星を見に行かないか?」
雛「…うゆ。行きたいけど9時には寝なきゃいけないのよ」
ジ「マジで?(寝るの早ぇ)じゃあ駄目だな」
雛「ういー。ジュン~、おやすみなさいなのー」
ジ「てっきり柏葉と行くって言うかと思ってたが」

待てよ。ってことは、柏葉はフリーじゃん

4.柏葉を誘ってみた
ジ「なあ、柏葉。今夜は僕と星を見に行かないか?」
巴「珍しいね、桜田くんが誘ってくれるなんて」
ジ「たまにはな。それで、よかったらこれから待ち合わせて…」
巴「でもね…あの、私…由奈や笹塚くんに誘われてるの。ごめんなさい」
ジ「気にしないで良いよ。先約があるなら仕方ないし。じゃな」

今からじゃあ、やっぱ誰も都合つかないかなぁ。次は…

5.薔薇水晶と雪華綺晶を誘ってみた
ジ「あのさ…いや、やっぱいいや」
薔「またまたぁ…ご冗談を。私たちと…星を見に行きたいんでしょ?」
ジ「なんで解るんだ!エスパーかよ!」
雪「あらイケズぅ~。私たちとジュンさんの仲じゃありませんか」
薔「今夜は…朝まで寝かせないよ?」
ジ「う…あれ?なんかパラパラって…雨降ってきたのか。残念、中止だなっ!」ガチャン!!

ふぅ。あいつらのは、どこまでが冗談かわからん。(冷汗) 

6.いきなり電話がかかってきた
金「もしもし?ジュンかしらー?」
ジ「…あんだよ、騒がしい奴だな」
金「ねえねえっ。カナとペルセウス座流星群を見にいかないかしら?」
ジ「あれ?珍しいな。お前がみっちゃんさんを誘わないなんて」
金「みっちゃんはお酒のんで酔いつぶれ……きゃぁーっ!みっちゃん何を…やめ…嫌ぁ」
ジ「あ?…もしもし?おーい?」(なんか艶めかしい声が聞こえるんだが)

あの様子じゃ駄目そうだな。あと誘ってないのは…


7.今更だけど真紅を誘ってみた
紅「なんなのジュン?こんな夜中に無礼なひとね」
ジ「それについては、ごめん。でさ、また急な話になるんだけど」
紅「なぁに?明日にしてちょうだい」
ジ「今夜でなきゃ駄目なんだよ。これから迎えに行くからさ」
紅「……いつになく強引ね。わかったわ。待ってるから、早く来なさい」

よっしゃ!それじゃあ早速でかけるかっ! 

虫よけスプレー持った。念のため蚊取り線香もキープ。ライトの電池交換も忘れてない。
ペルセウス座流星群は肉眼でも見えるそうだから、望遠鏡はいらないな。
僕はデイバッグに荷物を詰めこんで真紅の家へ急いだ。

ジ「ふぅふぅ…運動不足かな。息が切れるや。……ん?あれは、真紅か?」

彼女の家の前には、大きな荷物を抱えた人影が立っていた。
まちがいない。あのヘアスタイルは、あいつだ。

紅「…遅いわよ。いつまで待たせるつもり?」
ジ「悪い。てか家の中で待ってりゃいいじゃんか」
紅「夜中にインターホン鳴らされる方が迷惑じゃないかしら」
ジ「まだ深夜でもあるまいし……あれ?お前…それ」
紅「見てのとおり天体望遠鏡よ。流星群を見に行くのでしょう?」
ジ「知ってたんだ?」
紅「独りで観測しようと思っていたところに、貴方の電話があったのよ」

ただの偶然か。そうだよな。真紅が僕を誘うなんて…ありっこない。
でも良かったよ。このままじゃベジータを誘うしかなかったから。 

ジ「それじゃ行こうか、真紅。望遠鏡、持ってやるよ」
紅「男の子なら当然の配慮ね。ふふっ…少しは成長したじゃない」
ジ「はいはいはい」
紅「はい、は一回よ。子供っぽさは相変わらずね」
ジ「なんだよ。成長したって言ったくせに子供っぽいなんて」

口をとんがらせた僕の隣に並んで、真紅は楽しそうに笑った。なんか既視感。
そうだ。思い出した。僕たちは子供の頃から、こうして並んで笑いあってたっけ。
いまの笑顔は、子供の頃の無邪気な笑顔そのままだった。

紅「どうかしたの?ニヤニヤして」
ジ「ん…お前も変わらないなって思ってさ」
紅「そう?」
ジ「うん。いろいろ変わったけど、お前は昔のままだよ」
紅「それって褒められてるのかしらね」
ジ「褒めたつもり。僕は口下手だから、そう聞こえなかったかも」

真紅は腑に落ちない感じで生返事をした。僕らは黙ったまま並んで歩いた。
それにしても綺麗になったよ、こいつ。子供の頃も可愛かったけど、また一段と。
なんだろう…この気持ち。僕は独り占めしたいのかな、こいつを。

紅「ねえ、ジュン。貴方は流れ星に何をお願いするの?」
いきなり乙女チックな質問をした真紅に、僕は「さあな」と答えた。
でも、頭の中では真紅のことばっかり考えてた。なんでだろ。夏のせいかな?
だけど…そうだな。もしも星が願いを叶えてくれるなら――
僕は、真紅を…僕だけの少女にしたい。今夜だけじゃなく、ずっと。


ラプラス「と言ったところで閉幕でございます。おかえりは、あちら」⇒
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